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効果的なメールアンケートの作成から活用方法までを解説!
こんにちは、カスタマーサクセス担当の林です! 突然ですが皆さんは、 「自社のサービスを改善や商品企画のために顧客に意見を聞きたい」 というとき、どのような方法で調査を行っていますか? 座談会やインタビュー、アンケートなど、いくつか方法があるかと思います。中でもアンケート調査となると、質問項目の作成に配布、回収などの作業があるため時間も費用がかかると思われがちです。 そこで今回はスピーディでカンタンな方法であるメールを利用したアンケート調査についてご案内します。 効果的なアンケートを作成するためのコツ まずは効果的なアンケートを「質問項目が適切で、回答率が高い」と定義してみましょう。その場合、どのようなことに注意してを作成すれば良いのでしょうか? 適切な質問項目を作るための準備 質問項目を作成する前に、「アンケートから何を得たいのか、それをどうやって聞きだすのか?」ということを徹底的に検討することが大切です。 具体的には下記の項目を考えてみましょう。 ①アンケートの目的は? アンケート調査の目的がはっきりすることで、聞くべきことが明確になります。 例:自社製品の改善点を見つけるため、新製品のニーズを探るため ②誰に聞くのか? 調査の対象者がはっきりすることで、質問項目の内容や聞き方が決まります。 例:1年間自社製品を使ってくれている顧客70社を対象とする ③いつまでに、どうやってやるのか? 適切な質問項目数や、依頼方法、回答期限日が決まります。 例:メールを送付後1週間以内に10個の設問に回答してもらう、など ④集計方法はどうするか? 集まった回答の集計方法を決めておくことで設問の形式が決まります。 例:定量的に5段階評価で集計する、記述式の感想を開発会議で共有する、など 回答率を高める工夫 直接お願いすることができる対面の調査とは異なり、メールアンケートでは回答率を高くするための工夫が必要です。以下のことを意識して作成しましょう。 ①回答を選択式にする プルダウン、チェックボックス、ラジオボタンなどの選択式にすることで回答しやすくなります。特に利用率の半数以上を占めるスマートフォンでも回答しやすい形式にすることで回答率を上げられます。 下記は、弊社のアンケート項目の一部です。 ②分量・所要時間を明記する 「このアンケートは2ページあります」「所要時間は約3分です」というように、回答者がどのくらいの労力を割けば良いものかを明示するようにしましょう。何もない場合、回答者が全体の分量を把握できず、回答を止めてしまう可能性もあります。もし忙しいときにアンケートが届いても、所要時間が想定できるなら返答してくれるかもしれません。...
September 18, 2018
SNS×メールマーケティングで顧客接点を拡大するには?
利用者が増え続けるSNSと影響力を持ち続けるメールマーケティング オンライン上の顧客接点としてSNSはますますに重要なチャネルになってきました。Facebookが日本に上陸してから10年が経ち(2008年5月に日本版サービス開始)、その後スマホ利用の浸透と相俟ってTwitterやInstagram、LINEを主な情報源とするユーザーもさらに増えていると思います。 総務省の調査によると、インターネットの利用目的として今でも世代を問わずに最も多いのが「電子メールの送受信」ではありますが、メールの次にSNSが特に若い世代を中心として多くなってきています。 参照:総務省 情報通信白書「インターネットの利用目的」 ユーザーから見ると、ビジネスやサービスの契約関連などフォーマルな事柄にも利用されるメールと比較して、友人とのやり取りや娯楽要素の強いSNSではその用途がだいぶ異なるかもしれません。 しかし、マーケターから見ると、SEOやリスティングなど新規顧客獲得のプル型施策と比べて、保有するリストやファン・フォロワーへカスタマーロイヤリティ向上を目的に配信や投稿を行うプッシュ型の施策という点で、メールマーケティングとSNSは運用の考え方に近いものがあるのではないでしょうか。 そこで、SNSとメールマーケティングとの相乗効果を狙うにはどの様な施策が考えられるのか、それぞれの特徴を比較しつつ、海外レポートを交えてご紹介したいと思います。 SNSとメールマーケティングの比較 SNSには、Facebook、Instagram、Twitter、LINEなどチャットツールに加え、写真共有のSnapChatやミニブログのMastdonなども注目を浴びていますが、ここではまず主要なFacebook・Twitterとメールマーケティングの比較を行った米国企業の調査を基にその特徴をまとめました。 下記は、2015年以降のデータに2019年の見通しを加えたグローバルの調査から数項目をまとめたものです。*この調査に基づく内容に関してはメールをEmailと表記します。 <EmailとSNSのマーケティングパフォーマンス比較: 2016-2019> *出典:Email Marketing vs Social Media Performance (2016-2019 Statistics,Optinmonster) 利用者数について Emailの利用者数は現在26億ユーザーですが、2019年には29億ユーザーまで増えると見込まれています。のべメールアドレス数は年間6%~7%の増加率、ユニークユーザー数は年間3%の増加率と見込まれていますが、これはグローバルで人口が増加していることも影響していると考えられます。人口が減少していく日本ではここまでの増加は見込めず、今後も一定数で推移していくのではないでしょうか。 一方、FacebookやTwitterのユーザー増加率はかつてのような勢いはなくなってきたものの、Instagramなど新たなサービスの流行によりSNS全体の1日あたり利用時間は伸びていくと考えられます。 参考記事:人気SNSの国内&世界のユーザー数まとめ(Facebook、Twitter、Instagram、LINE) 1日の閲覧頻度について Emailの頻度が高いのは、ビジネスやサービスの契約に関わる重要な連絡手段として利用されているからだと考えられますが、一方で半数以上のユーザーがFacebookも閲覧しており、SNSも主要な連絡方法・情報収集源となっていることが分かります。 商品購入のきっかけになる Emailが66%と圧倒的に高い理由としては、過去に商品を購入したECサイトや、訪れた店舗といった信頼できるチャネルからの案内であることが影響していると考えられます。 一方、Facebook経由での購買も20%を超えてきており、Email同様に自身が既にファンである商品やサービスのページをフォローしていたり、信頼できる人がシェアした情報である場合などに購入まで至っているのではないでしょうか。その為、アカウントの匿名性が高いTwitterは6%と他に比べて低めなのかもしれません。...
August 27, 2018
オウンドメディアのメールマーケティングプロジェクトの進め方とは?
2018年7月6日(水)に、Benchmark東京オフィスにて『オウンドメディア担当者向けワークショップ メールマーケティングのプロジェクトの進め方』 と題するワークショップを開催しました。 ワークショップの概要 このワークショップは、以前に実施した『メールマーケティングのプロジェクトの進め方』を、オウンドメディア担当者向けにアレンジしたもので、下記のような課題をお持ちの方々に参加頂きました。 -メールマーケティングはまだ始めていないが、見込客をフォローできていないため、メールを活用したい。(人材コンサルティング) -コンバージョンのための施策として行うリアルイベントに、メールを活用して来場者数を増やしたい。(スクール、研修サービス) -見積依頼してもらうためのメールの開封率が低い(レンタル機器) -自社メディアの読者を対象に、自社エンジニアの採用コンテンツをメールで届けて採用したい(転職情報提供) -既存ユーザーに最新情報やお得情報を届けて、売上を上げたい(旅行情報提供) -専任担当者が退職し、営業担当者の自分も兼任することになった。どうやってメールマーケティングを進めていけばよいかわからなかったので受講した。(市場調査) 参加いただいた方々の業種はバラバラですが、個々の目標を果たすために、自社メディアの情報をメールでユーザー・見込客に届けるという点では共通しています。 本記事では、いわゆる「情報メディア」を例に取って、メールマーケティングプロジェクトを進めていく上でのバッドケースとその改善ケースを、プロジェクトの可視化ツール「プロジェクト譜(以下、プ譜)」を使って提示していきます。 プログラムは私(前田)がプロジェクトがうまく進まない理由とその対策、及びワークショップのファシリテートを。株式会社STYZでNPO向けのファンドレイジング・コンサルタントやメールマーケティング支援を行っている堤大介さんに、メールマーケティングプロジェクトのケーススタディと、ワークショップの講評を行って頂きました。 *「プ譜」について詳しく知りたい方は、ぜひ前回のワークショップレポートもご覧になってください。 5月21日 メールマーケティングのプロジェクトの進め方 ワークショップレポート ワークショップ実践編 ここから先、読者のみなさんは、あるビジネスメディアを運営する社員になり、「メールマーケティングを実施して、メディア(サイト)のPV数を向上させる」という目標を課せられたプロジェクトマネージャーになられたつもりでご覧下さい。 自社メディアのPV数向上のため、プロジェクトマネージャーとなったあなたは、ビジネスメディアから配信されるメール数を調べてみました。(※このグラフは、実際に私が27日間の間に受け取ったメールとその開封率です)...
July 22, 2018
メールデザインの最先端!リッチコンテンツ活用と10の注意点とは?
*本記事はDisneyやNational Geographicなどを手がける米国の著名なEメールデザイン会社”Email Monks”のKevin氏による寄稿“How to Boost Engagement Using Rich Media in Emails”を基にした記事です。 かつては友人や家族と連絡をするために利用されていたEメールは、今や最も費用対効果の優れたマーケティングチャネルとなりました。 Direct Marketing AssociationやDemand Metricの調査によると、メールマーケティングの費用対効果(ROI)の中央値は122%で、これはソーシャルメディア(28%)、ダイレクトメール(27%)、リスティング広告(25%)、ディスプレイ広告(18%)などのマーケティングチャネルと比較しても4倍以上優れたパフォーマンスを記録しています。 近年ではHTMLメールの普及と共に、イメージ画像、GIF画像、シネマグラフやビデオなどのリッチメディアがメールマーケティングに活用されるようになってきています。 ほとんどの読者は受信箱に届く大量のメールを「チラッと見る」「さっと読み流す」ことが多いので、じっくり読んでもらうためには魅力的なコンテンツで読み手の注意を惹きつける必要があるためです。 例えばこちらのメールを見てみましょう。 この様なテキストだけの長いメールでは読者は退屈してしまいますよね。...
July 10, 2018
メールマーケティングのプロジェクトの進め方 ワークショップレポート
2018年5月21日、『メールマーケティングのプロジェクトの進め方』 と題して、Benchmark東京オフィスにてメールマーケティングに取り組む方々を対象に、様々な業種のメールマーケティングに携わる方々に参加頂きました。 メールマーケティングの目的は、見込客の育成、既存顧客のサービ利用促進など多様にあり、そのために最適とされる配信ツール、メール件名や本文の作成方法など、既に多くのソリューション・事例・ノウハウが世に出ています。 しかし、そのようなものがありながら、いざ始めようとすると、 「webで見た事例通りに進まない・・・」 「関連するメンバーとのコミュニケーションがうまく取れない・・・」 といった課題が出てきてしまい、思い描いたような成果を出せないことが起こってしまいます。 そこで、本セミナーでは、メールマーケティングに取り組むことを一つのプロジェクトととらえ、それを進めていくためのプランと打ち手をイメージ・取捨選択できるようになることを目的に開催しました。 *同テーマの最新イベントレポート「オウンドメディアのメールマーケティングプロジェクトの進め方とは?」はこちら 当日のプログラム プログラムは私(前田)がプロジェクトがうまく進まない理由とその対策、及びワークショップのファシリテートを。株式会社STYZでNPO向けのファンドレイジング・コンサルタントやメールマーケティング支援を行っている堤大介氏に、メールマーケティングプロジェクトのケーススタディと、ワークショップの講評を行って頂きました。 1.プロジェクトがうまく進まない理由とその解決方法について 2.メールマーケティングプロジェクトのケーススタディ 3.ワークショップ、グループディスカッション 4.全体発表、講評 5.ゲスト講師の堤氏によるメールマーケティングの仮説思考4ステップ なぜプロジェクトはうまく進まないか? 冒頭にも述べた通り、メールマーケティングを行う目的は企業や部署によって異なります。今回のワークショップでも、「自社サービスの利用促進・頻度向上」、「展示会で獲得した名刺のナーチャリング」、「既存・見込客とのコミュニケーション向上」などがありました。 ステージも様々で、これからメールマーケティングに取り組もうとしている方から、実際にメールマーケティングは始めているけれど、定期的なコンテンツ配信ができていなかったり、PDCAサイクルを回せていなかったりといった課題に直面している方々がいらっしゃいました。 当初思い浮かべていたプロジェクトのゴールと、いざ初めてみてからの現実とのギャップに戸惑ってしまうことは、必ずと言っていいほどプロジェクトには付いて回ります。...
June 19, 2018
Gmailアップデート 新機能と利用状況のまとめ
先日、Gmailで新機能が実装されたことが話題になりました。そこで改めてGmailについてメールマーケターが気をつけるべきことなどを振り返りつつ、現在確認できる追加機能をまとめました。 (参考記事) The Big Gmail Update—Here’s Everything Email Marketers Must Know 最近のGmailの状況 そもそも、Gmailは現在どれくらい利用されているのでしょう? Benchmark Emailのパートナーでもある米国のReturn Pathによると、PCで開くウェブメールの場合、2012年に僅か6%だったGmailのシェアは2017年に59%まで伸びて1位に浮上しています。モバイルでのメール閲覧への対応や、今回の新機能の様にユーザビリティの改善などが支持されているのでしょう(モバイルでのメール閲覧比率は2012年29%→2017年59%へと上昇)。一方、2012年に37%のシェアで1位だったYahooメールは5%にまで後退しています。 日本でも、職場のルール上Outlookなどのメールクライアントを利用しているケースがまだあるかと思いますが、メールソフトとしてGmailが最も利用されている様です。 参考:ビジネスメール実態調査2018(一般社団法人日本ビジネスメール協会) それだけ利用者の増えているGmail上で、購読者はどのようにメールを見ているのでしょうか? GmailのUI(ユーザーインターフェイス)...
June 10, 2018
メルマガの先にあるゴールを意識する!活用支援事例:シアタープロダクツ様(第2回)
こんにちは、ミヂカナ株式会社の一戸です。本日は株式会社シアタープロダクツ様へのコンサルティングを通じた事例記事の第二回目をお届けます。 前回の記事では、メルマガ運用における効果測定の重要な指標として、Benchmark Email管理画面上で確認ができる「開封数」や「クリック数」といった指標やその良し悪しの目安となる業界平均などをご紹介しつつも、本当の意味でメルマガが成果を上げたかどうかを確認するためには、メルマガからの遷移先であるWebサイトの効果測定までする必要があることをお伝えしました。 今回はBenchmark Emailのトラッキング設定からGoogle Analyticsと連携することで、どのような効果測定ができるようになるのか説明いたします。 Google Analyticsとの連携結果 Bencmark Email上のトラッキング設定にて入力した「Google Analytics用タイトル」は、Google Analytics上の「キャンペーン」として計測されます。 Benchmark Email上で設定したキャンペーンがGoogle Analyticsに反映される 同一のタイトルを設定してしまうと、毎回違う工夫をしてメールマガジンを配信しても、Google Analytics上では同一のキャンペーンとして計測されてしまい、適切な効果測定が行えなくなってしまうためです。 それではキャンペーンの詳細を見てみましょう。 Google Analyticsで見るメルマガのキャンペーン結果...
May 31, 2018
【ワークショップレポート】メルマガから始めるEC戦略(2018/4/17)
2018年4月17日にBenchmark Japan本社にて開催された「メルマガから始めるEC戦略ワークショップ」では、メルマガで成果を上げるための具体的なノウハウを学びつつ、それらのノウハウはデジタルマーケティング全般に通ずること、ひいてはWeb戦略そのものを考えることに繋がっていることを、自身のWebディレクターとECマネージャーの経験を元に、eコマースの事例にして紐解いていきました。 このワークショップは「デジタルマーケティングにおけるロジックとテクノロジー」をテーマの一つとしており、一見すると難しく敷居が高く思われがちですが、参加者の皆様は決してITの専門家ではなく小売、医療、イベント事業など様々な業種の方々が集まる中で、ワークショップ後のアンケートにご回答いただいた全ての方が「大満足だった」とご好評を頂くことができました。 ワークショップの構成 メルマガにおける成果とは何かを考える 成果を上げるまでの導線と指標を理解する マーケティングの視点でメルマガを攻略する 参加者のメルマガを公開レビュー&ディスカッション 今すぐ使えるメルマガの表現とテクニックの紹介 デジタルマーケティングで効果を発揮するテクノロジーの紹介 希望者限定のメルマガ運用における公開コンサルティング 本レポートではワークショップのどんなところが参加者の皆様にご満足いただけたのか、アンケートのご回答内容を交えてワークショップの見所をご紹介いたします。 少人数ゆえの質問のしやすさ、参加者に合わせた進行調整 少人数なので質問しやすい。専門用語が多くなりがちなITセミナーにおいて、ひとつひとつわかりやすく説明をしてもらえた、またそれでも分からないときは気軽に質問ができた 最大参加人数を10人までに限定し、1つの大きなテーブルに参加者の皆様と顔を合わせながらワークショップをおこなっております。 ディスプレイの資料とボードへの手書きを交えて解説 予め用意している資料だけでなく、参加者の様子や質問の状況に合わせてボードへの手書き、口頭での補足を交えて出来るだけ多くの皆様が理解しながら先に進めるよう努めました。 普段知ることの出来ない他社の事例や課題解決の模索 他人の事例を聞けるチャンス、普段1人で参考にできないことが多かった。自分ごとに受け止められるのもよかった...
May 15, 2018