優れたデザインのメールを配信している方をご紹介する【HTMLメールデザイン事例】のコーナーです。

今回はDIYとデザインの力で、人と街を興す、世界初のDIYメーカー、『石巻工房』さん(以下:石巻工房)が配信するメールをご紹介します。

「地域のものづくりの場」をテーマに東京のデザイナーを中心に地域復旧・復興の為に活用できる施設として2011年にスタートした石巻工房。現在は家具の制作販売も行っており、「スモール・アウトドア」というコンセプトの製品は屋内外で活用できるコンパクトで軽やかなデザインが特徴の人気ブランドです。

では、そんなDIY精神たっぷりの石巻工房のメールをチェック!


ブランドを代表する1つのメディアとしてのニュースレター


 

石巻工房では定期的に配信しているニュースレターに加え、イベント告知など、お知らせのメールを配信しています。

上の画像は11月に配信された定期配信のニュースレターの一部です。

こういったアートやデザインに関わる一般的なコンテンツの作り方・見せ方と言えば、美術館の展示の様に主役となる作品(メールの場合、画像)がドンっと中心に存在し、その下に小さなキャプション(タイトルと作者名など)がある様な、アカデミックではあるが、どことなく無愛想で少し取っ付きにくいイメージを思い浮かべてしまいます。

しかし、こちらのメールからはそう言った印象を受けることはありません。

このメール、なかなかボリューム満点で、ブランドからのイベント情報や作品の受賞報告など多くの情報を載せています。ファンであるなら、それだけでも読んでいてうれしい気分になりますが、定期配信しているニュースレターには必ずニュースレター限定コラムを記載しており、単なるプレスリリースとしてのメール配信の枠には収まらず、他のメディアとは一線を画すものとして位置づけられています。さながらウェブマガジンのようですね。

コンパクトなデザインを得意とする石巻工房ならではといった洗練されたシンプルなデザインのメール。いったいどのように作成されているのでしょう?作成方法について、担当の方にお聞きしました。

「基本的にシンプルな構成のフォーマットに従い、できる限り美しい写真と簡潔なテキストで構成することをいつも心がけています。作成手順については各コンテンツの担当者からメールに載せる素材を集め、メルマガ担当者がフォーマットに落とし込んでいます。その後、テスト配信を行い、ブランドマネージャー、デザインディレクター、テキストライターからチェックを受けた後に修正、本配信というルールの元、配信を行っています。」

たくさんの工数をかけて、丁寧に作成されているんですね。メールを「1つのメディア」と捉え、たとえ1通のメールでもブランドを代表する「作品」として配信されていることがよくわかりますね。

コンテンツ数も多くあるので、読み進める楽しみを感じることができます。

では別のメールも見てみましょう。


SNSではできない、蓄積されるストーリー作り


 

こちらはイベント告知の際に配信されたメール。定期配信と同様の作成プロセスに沿って配信までを行っています。

石巻工房が配信するメールの目的の一つに「ブランドのイメージ作り」があります。

それを可能にするのはFacebookやTwitterといったSNSのように常に更新され、流れていく媒体ではなく、確実に手元に届き、蓄積されていく情報によりストーリーを積み重ねることができるメールだったのですね。

またこのように定期配信のメールに加えお知らせメール等配信回数を増やすことで購読者との接点が増え、より強くブランドをアピールすることができますね。

メールによる継続的なアプローチの結果、メールで配信した情報がSNSで拡散され、より多くの人にシェアされるという流れができているそうです。

ニュースレターには既存ファンとのエンゲージメントを高める効果があります。その結果、絆の高まったファンからの口コミ力が強化され、拡散性が高まる効果があります。こういった流れは、コミュニティー活性化にもつながりますね。

いかがでしたか?

企業を代表する1つのメディアとしてメールを捉えた運用方法。石巻工房のようなブランド力の高い企業ならではと言ったメール利用ではないでしょうか。
次回も優れたメール配信を行っている企業様をご紹介します!

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