こんにちは、コンテンツ担当の伏見です。
突然ですが、皆さんはBenchmark Email(以下、ベンチマーク)のWebデザインやエディターなどツールのデザインについて、どんな印象をお持ちですか?
手前味噌ではございますが、実はユーザーさんからデザインがかっこいい(西海岸風で)、という嬉しいお言葉をいただくことがよくあります。
そういった声を耳にするようになり、自分でもこのデザインは誰がどんな思いで作り上げているのか気になっていました。そんな時、2017年1月に本社(アメリカ、カリフォルニア州)への出張があったので、現在のベンチマークのWebサイトからツール、テンプレートなど、全てのデザインを作成しているデザインチームにインタビューを行ってきました。
ベンチマークのデザインについてその思いやチームの作り方はもちろんデザイナー本人についても語ってもらいました。
伏見:では皆さん簡単に自己紹介をお願いします。
TJ:TJです。ベンチマークのデザイン部門のディレクターとして、プロダクトデザイン全般を管理しています。
エリック:エリックです。シニアプロダクトデザイナーとして、現在ベンチマークで開発を進めている2つのプロダクトデザインを担当しています。ブランディングの質の向上等に力を入れています。
クリスティン:クリスティンです。シニアプロダクトデザイナーとして、主にベンチマークの3つのメールエディター、連携機能箇所のデザインを総括しています。
アミルカ:アミルカです。マーケティング部門におけるグラフィック全体の監督をしています。ベンチマークは世界15ヵ国に展開していて、すべてがその地域へのサービス展開を行っています。このように異なる国や地域でも会社として外に出すもの(ウェビナーやプレゼンテーション資料、ニュースレターなど)のデザインを統一させることが僕の仕事です。あと、僕は現在も出身地のグアテマラを拠点として、普段デザインチームとはskypeやslackなどでやりとりしながら働いています。
伏見:みなさんベンチマークに入ったきっかけはなんですか?
TJ:2011年くらいの話になるけど、最初はプロジェクトマネージメントチームの一員として入社しました。ですが、当時のベンチマークにはデザインを担当するチームはインドにしか無くてね。そんな時、サイトデザインを一新するというプロジェクトが始まり、担当してもらえるところを探していたんです。
いろいろ探して、カナダのとあるデザイン会社を見つけたんですが、ちょうど別の会社に吸収されてしまって・・・。そこで、もしかしたら自分でもできるんじゃないかなと思い自分でデザインサンプルを作成し、上司に見せたところ「君がそのままやっていくべきだ」と言われたのがきっかけです。それから2ヶ月してエリックと出会いました。
エリック:僕も最初からデザイナーとして働いたのではなく、はじめはベンチマークのインハウスSEO担当として入社しました。その後、ppc広告用のデザインのヘルプなどを経てデザインチームに参加しました。現在のベンチマークのデザインはTJと一緒に作っていきましたね。
伏見:エリックは学校でもデザイン専攻していたそうで、SEOよりデザインの方が元々合っていたかもしれませんね。
クリスティン:私は二人に遅れること5ヶ月くらいしてデザインチームに入りました。当時私とTJには共通の友達が居て、その人から「友達が働き手を探している」と聞かされて興味を持ち、TJからメールが来たあとすぐに面接し、ジョインしました。私だけがベンチマークでデザイナーとして入社したわけです。
アミルカ:僕も最初はラテンアメリカ(スペイン語圏)のソーシャルメディアのコンテンツ戦略やサイト内テキストの作成を担当していました。その後マーケティングディレクターとなり、そこからデザインチームへと移動しました。
目次
デザインチーム発足、そして山積していたタスク
伏見:クリスティン以外、みんな最初からデザイナーというわけではなかったんですね。では、デザインの責任者であるTJにズバリ聞きます。ベンチマークに入社した当時のデザインについてどう思いましたか?
TJ:僕自身、入社した時は個人のプロジェクトとしてウェディングフォトの会社をしていて、そこでWebデザインも担当していたこと、またその前も別の会社でサイトやブログ等を担当していたので、デザインの知識は何となくありました。
そんな僕から見た当時のデザインは、正直何かの詐欺サイトかと思いました(笑)。ベンチマークで働くリアルな人たちを知っていなかったら、信用出来ないくらいでしたね(笑)。
(こちらが当時のデザイン)
伏見:なるほど。一からデザインを作り直したんですね。ではそんな中、TJが中心となり今のデザインチームを作り上げたと思いますが、チームに必要な人物像ってどんなものでしたか?
TJ:当然学びたい、成長したいと常に思える人。この業界は特に変化が激しく、トレンドが目まぐるしく変わり続けます。そんな環境下で、僕も「学ぶ事」「変化に追いつく事」「謙虚な姿勢」はとても大事なもので、これらを自分の中に持っている人たちをチームに迎えたいと思っていました。こういった人たちと仕事をすれば、チームとして作業しても良いデザインが生まれると思っています。
伏見:でも人間誰しも、気が抜けてしまうことってありますよね。そういった時にモチベーションを保つために行っていることはありますか?
TJ:自分が常に意識していることは、デザインを通してベンチマークでつながっている9つの国々で働くメンバーと密なコミュニケーションを取り、それぞれの言葉や文化に興味を持ち、互いに影響しあう事。それと常に、この会社の一部としてベストを尽くしているんだという思いですね。
エリック:僕は何にでもインスパイアされます(笑)。
クリスティン:会社の人との関わりが大きな影響を与えてくれています。このメンバーは皆モチベーションが高く、仲間に迷惑をかけないようにという思いから、お互いがレベルアップを常に意識できていると思います。
またベンチマークは定期的に各国のメンバーを本社に呼んでいて、直接コミュニケーションを取る機会があります。今もこうやって日本のチームからインタビューを受けていますが、それぞれがいかに真剣に仕事に取り組んでいるかを感じる事ができて、とても嬉しく思っています。
インターナショナルな企業であるからこそ、コミュニケーション能力が重要!
伏見:互いに高め合って行けるメンバーとの仕事ってやっぱり楽しいですよね!ではもう少し仕事や能力についての質問を。デザイナーというポジションにおいてどんなスキルが最も必要だと思いますか?
アミルカ:間違いなくコミュニケーション能力だと思います。言われた事を伝えるだけでなく、相手が何を必要としているかを理解する事。それに応じたデザインをした時に、なぜそうしたのか、なぜそれがベストなのかをきちんと説明できる事。それが出来た時に自然と結果がついてきます。
TJ:アミルカの意見に付け加えると、同僚やユーザーからのフィードバックや提案を常に受け入れ消化できる能力が大事だと思う。問題に直面した時、すでに解決策があったとしても、適切な解決策を得るためにその背後に何があるかを理解する事。
デザインは常に”完成”という事がないものだと僕は考えています。だから他人の意見を受け入れて、それに応えるデザインを作っていくことが必要だと思います。
エリック:アミルカ、TJと同意見です。他人の状況を自分に置き換えて、今何を解決しなければいけないのかを理解する事。グループで会議し、意見やフィードバックを受け入れる柔軟性が大事だと思う。
クリスティン:私も100%皆と同意見です。基本的に、自分の意見だけで勝手にデザインは出来ません。マーケティングにしてもプロダクトにしても、誰のためにデザイナーがいるのかを考える事。問題を聞き入れ、理解し、何が原因となっているかを探して解決策を見つけ出す事が大事だと思います。
伏見:そうですね。どんな仕事であれ、人が携わる以上お互いを理解できるコミュニケーション能力は絶対必要ですね。特にベンチマークでは言語はもちろん異なるバックグラウンドを持つメンバーとのやり取りが多く、コミュニケーション能力の高さは大いに求められていると、僕も実感しています。
では、次にベンチマークのデザインについて聞かせてください。一番の特徴ってなんですか?
TJ:ひとつは、ベンチマークとして9つの言語で展開しているので、それらの言葉での利用に対応しているという点。もう一つは出来るだけシンプルな操作性、問題解決が簡単に出来るよう、いくつものテストを重ねてベストなソリューションを提案できている事です。
エリック:私たちのデザインにはベンチマークで働く人のキャラクターが素直に反映されていると思います。という意味で、ユニークで特別なものだと思います。
また、働き方の特徴でもあるんだけど、アミルカの様に同じチームだけど常に同じオフィスに居なくても、一つのチームとして共に働けるという事かな。(TJも普段はアメリカの別の地域に住んでいて、1ヶ月のうち1〜2週間だけLAに来てオフィスで働いています。)
日本はアートの国
伏見:では最後に日本についての印象を聞かせてください。
TJ:僕は日本のアートやデザインがとても好きです。日本は僕にとって一番行ってみたい国です。・・・まだ実現していないけど、いつか。
エリック:TJと一緒で、すごく行ってみたい所です!美しいアートや文化に触れてみたいです。そういえばベンチマークに入ったばかりの頃に、日本チームのメンバーに日本式の乾杯のマナーを教わったんだけど、目上の人をたてるというリスペクト精神に感動したよ。もっと別の事も学んでみたいね。
クリスティン:おもてなしの文化はすごいと思う。私は中国系(アメリカ人)なので、少し身近に感じています。そして日本の文化には深い歴史と色々なルーツがあって、そういったところにも興味を持ちますね。
アミルカ:ご飯が美味しい!とても魅力的で面白い文化があると思うよ。昔から日本のアートやアーティストに影響を受けてきました。会ってみたいですね。
伏見:ありがとうございました!
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