(この記事は2016年7月に公開された記事をリライトしたものです。)

こんにちは、コンテンツ担当伏見です。

今回は、耐震構法SE構法を全国の工務店へ提供する株式会社エヌ・シー・エヌが配信するファンを増やし、エンゲージメント向上に役立つメール施策をご紹介します。

「商品単価が高い、購買までの期間が長い商品やサービスを扱っている方」や「エンゲージメント向上の施策を知りたいという方」に参考になること請け合いです。

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1996年創業の株式会社エヌ・シー・エヌ(以降NCN)は建築耐震構法であるSE構法を全国の工務店へ提供しています。日本ならではの木造注文住宅でより安全に暮らすことのできる技術を提供しています。

またともすると業界外の人には伝わりにくい特殊技術をより広く認知してもらうために重量木骨の家というwebサイトを運営し、SE構法のなかでも特に優秀な工務店の施工例などを紹介しています。
それではNCNが配信している実際のメールと共に、同社のメール施策をチェックしていきましょう!

NCNのメール施策概要

  • メール配信を行っているサービス名:
    NCNが運営するwebサイト「重量木骨の家」
  • メールマーケティングの目的:
    ・プッシュ型アプローチで常にNCNを意識してもらえること(エンゲージメント強化)
    ・質の高いコンテンツを提供しファンベースを形成
  • 主な配信コンテンツ:
    ・サイトで掲載している記事
    ・イベント告知
    ・キャンペーン
  • 目的達成への施策:
    ・アナリティクスを使ったメールクリック分析
    ・地域に沿った配信記事内容
  • 配信頻度:
    ・毎週の定期ニュースレター
    ・RSS配信でのイベント告知

アナリティクスと連携させた効果測定でメールの効果を分析

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NCNでは週一回、サイトで公開された記事を配信しています。

メール施策のKPIを「メルマガ内のCTAボタンからサイトへ移動し、各記事に記載している提携工務店への問い合わせリンクのクリック数」としている同社。Googleアナリティクスとメールを連携させることでその数値確認を実現させています。

NCNのメルマガはBenchmark Emailのテンプレートを使い、上記画像の様に必ず複数のコンテンツを掲載しています。

選ばれるコンテンツは、PV数を参考に決定したり、自社で発信したい内容をメール上部に掲載するようにしています。

これまでの配信結果では、メールの上部に記載したコンテンツの方がクリック数が高いということがわかっているそうですが、今後のさらなる展開としてA/Bテスト機能を活用し、より高いエンゲージメントを得られるメール配信を行っていくことを考えているそうです。

またヒートマップ機能を活用することで各コンテンツのクリック率を簡単に確認できるので、NCNではクリック率をコンテンツの評価基準の1つとして参考にしているそうです。

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※ヒートマップを活用すれば、このようにリンククリック率が一目でわかります。
それぞれの数値をクリックすると、クリック詳細一覧が表示され、誰がいつクリックしたか、詳細を確認できます。

クリック率をチェックすることで、どんな記事が人気が高いのかということに加え、購読者の好みを知ることでコンテンツ作成に役立たせることができますね!

地域別のセグメントで購読者一人一人に合った情報だけを届ける

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こちらはRSS配信を活用したイベント告知のメールです。RSSを活用することで連携させたサイトを更新するタイミングでメール配信ができるようになります。

しかもNCNでは都道府県別にリストをセグメント化することで、各地域の工務店が開催するイベント情報だけをその地域の購読者に届ける工夫をしています。
(メルマガ登録時に居住地を都道府県別で選択する項目を設けています。)

企業から届くメルマガは雑多な情報を含んでいるケースが多く、そういったメルマガは読者に自分ごとと思ってもらえない場合があります。そこでNCNでは地域というセグメント分けてメール配信することで、関係のない情報を省き購読者一人一人に合った情報だけを届けるようにしています。

セグメント設定を行い、RSS配信を事前に作成しておくことで、読者も自身の地域の情報を知る事ができ、配信側もRSS配信によって都度のメール配信を簡略化させることができます。

また、RSS配信のメリットや使い方は以下のブログを参考にしてみてください。
RSS Email機能で最新情報を届けよう

さいごに

今回はNCNが配信するエンゲージメント向上に役立つメール施策をご紹介いたしました。

購読者のセグメントを設定し、そこに合った内容だけを配信するというメール施策はかなり高度なマーケティングテクニックだと思います。マーケティングの本場アメリカではこういったメールのパーソナライズ化で成功している企業が増えています。

ということで今回の施策のポイントはこちら!

・アナリティクスを連携させてメールからの問い合わせ件数を確認
・セグメントリストを活用した地域に合わせたメール配信

この点を踏まえて、みなさんのメール配信施策にも取り入れてみてはいがでしょうか?

また、エンゲージメント向上についてはこちらの記事もオススメです。

【事例】メールからの売上効果てきめん!クシタニが行う限定的な情報発信でメールマガジンの価値up

【メールマーケティング事例】PRプラットフォームが行うメール配信とは?エンゲージメントUPに効果のあるメール配信

ではまた、伏見でした!