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5つのメールタイプ別に作成ポイントがわかる!
メールマーケティングガイド
メールマーケティングは、さまざまなマーケティング手法の中でも特に高い費用対効果(ROI)が期待できる手段です。しかし、望ましい成果を得るためには、単にメールマガジンを送るだけでは不十分です。
最終的に商品やサービスの購入につなげるには、メールマーケティングの各段階をしっかりと理解することが重要です。
メールマーケティングは難しそうに感じるかもしれませんが、1ドルの投資で38ドルのリターンが得られると言われています。コンタクトリストには配信を希望した人たちが登録されており、そうした人たちへ直接アプローチできる貴重な手段であり、とても有効なマーケティング手法です。
自社に合ったツールが見つかり、メルマガ配信を始める前に手順や戦術をわかりやすく学べれば、もっと多くの企業がメールマーケティングを活用できるでしょう。
そこで、メールおよびウェブマーケティングに携わっている方のためにガイドを作成しました。ご覧いただくことで、次のようなポイントがわかります。
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- 属性や行動などの特徴をもとに、連絡先を分類(セグメント)することの重要性
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- セグメントを活用して、より個別に最適化されたメールを届ける方法
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- ブランドへの関心を保ち続けてもらうために効果的なメールの種類
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- 配信結果を測定し、次の施策につなげるためのヒント
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それではさっそく、効果的なメール配信についての基礎から応用までをご紹介します!
メールマーケティングが効果的な理由
メールマーケティングは、配信に同意した顧客や見込み客(メール購読者)に対して、定期的にメールを送るデジタルマーケティングの手法です。オンラインマーケティングの中でも最も歴史のある手段のひとつですが、今でも非常に効果的で、連絡先リストから顧客を生み出す有力な方法とされています。
インターネットが普及し始めたころ、メールの受信トレイは、家族や友人、職場の同僚、さらには企業やブランドとつながるための、特別な場所とされていました。
当初のメールマーケティングは「1対多」が基本で、多くの企業がニュースレターやキャンペーン情報を一斉に配信していました。しかし、時間の経過とともに受信トレイは多くの情報であふれ、こうした一括送信のスタイルでは、なかなか読者の関心を引けなくなってきました。
現在では、デジタル環境が大きく変化しています。受信者が受け取るメッセージの量は増えているものの、顧客データや行動データを活用することで、より個別化された効果的なアプローチが可能になっています。
現代のメールマーケティングはパーソナライズされ、自動化されていることが多く、購読者一人ひとりの体験に寄り添っています。これにより購読者を購入まで導き、リピーターやロイヤルカスタマーの獲得につなげることができます。
バイヤージャーニーとは
バイヤージャーニーとは、顧客が自分の課題に気づき、購入を決めるまでに情報を集める過程のことです。
バイヤージャーニーの段階とは?
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- 認知ステージ:購入者が自分の問題や課題に気づく段階
- 検討ステージ:購入者が解決策を探し、ブランドや製品を比較しながら最適な選択肢を検討する段階
- 決定ステージ:購入者が解決策を選択する段階
バイヤージャーニーを理解することは効果的なメール戦略の基本です。購買ステージに応じたニーズを把握すれば、その段階に合ったパーソナライズされたコンテンツを作成でき、成果の出るキャンペーンにつながります。
ここでは、最初のメールキャンペーンを始めるためのステップをご紹介します。
読者の分析と把握(セグメンテーション)
初めに、購読者の分析・把握から始めていきましょう。メール配信におけるセグメンテーションとは、購読者リストを属性や行動、関心、エンゲージメントの度合いなどに応じて、より小さなターゲットグループに分ける手法です。
このプロセスによって、それぞれのセグメントに合わせたパーソナライズされたコンテンツを届けることができ、開封率・クリック率・コンバージョン率といった成果の向上が期待できます。
すべての購読者に同じ内容のメールを送るのは、あまり賢明とは言えません。
というのも、受け取る側の知識レベルや興味関心、サービスへの理解度は人によって大きく異なるからです。
たとえば、購買プロセスの初期にいるリードと、すでに製品やサービスをよく知っているリードでは、必要としている情報がまったく異なります。そのため、見込み客を「購買ステージ」ごとに分類して、それぞれに合ったコンテンツを届けることが重要です。
さらに、地域や業種といった基本的な属性(デモグラフィック)で分けるのも有効です。
こうした情報をもとに、「自分にぴったりの内容だ」と感じてもらえるメールを届けることができれば、相手にとってより心地よい体験となり、信頼関係の構築や購入意欲の向上にもつながります。
80%の顧客は、パーソナライズされた情報を受け取った時に、より購買しやすくなる
Source: 99Firms
効果的なセグメンテーションを行うためには、まず「誰に向けて情報を発信するのか」を明確にする必要があります。
そのために役立つのが「バイヤーペルソナ(顧客像)」の作成です。
ペルソナとは、自社がターゲットとする顧客像を具体的に描いたモデルのことです。以下のような情報を含めて設計すると良いでしょう。
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- 職種・役職
- 業種
- 会社の規模
- 抱えている課題や悩み
- 担当業務や役割
- 予算感
- 決裁権者や報告先
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こうした情報をもとに、自社の見込み客や顧客を深く理解することで、届けるべきコンテンツの方向性も自然と見えてきます。
5つのメールタイプ解説(効果と作成ポイント)
少し踏み込んで説明すると、メールのパーソナライズとは名前や好み、行動履歴、過去のやり取り、属性情報などに基づいて、受信者ごとに内容を最適化することです。これにより、より関心を引く内容を届けることができ、購読者の満足度が高まり、購買行動へとつなげやすくなります。
セグメンテーションはパーソナライズにつながり、パーソナライズは信頼を生みます。ただし、パーソナライズされたメールにもさまざまな種類がありますので、まずはその代表的な例「ウェルカムメール」をご紹介します。
1. ウェルカムメール
購読者がの関心が最も高い時期はメールリストに登録した直後です。このタイミングは大きなチャンスとなるため、すぐに「ウェルカムメール」を送ることが効果的です。
新規登録者には、登録後すぐに「ウェルカムメール」を送りましょう。これは今後の関係の土台を築く大切な一歩であり、信頼を得るために欠かせません。信頼される存在として認識してもらうためにも効果的です。ここでは、ウェルカムメールの重要性を示す注目すべきデータをご紹介します。
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- ウェルカムメールは通常のプロモーションメールに比べて、1通あたりの収益が平均で約3.2倍にもなります。
- 他のメールに比べて開封率が約4倍、クリック率が約5倍にもなります。
- 普通のメールの平均クリック率は2.7%の一方、ウェルカムメールのクリック率は平均で14.4%です。
- 開封率の平均は50%で一般的なニュースレターより86%以上も効果的です。
- ウェルカムメールを受け取った購読者は、受け取っていない人に比べて企業への関心や反応が33%高くなる傾向があります。
- 特典付きのウェルカムメールは、特典のないものに比べて1通あたりの収益が30%向上する可能性があります。
- ウェルカムメールの平均コンバージョン率は94%と非常に高く、通常のメールキャンペーンの平均1%と比べても圧倒的な効果があります。
ウェルカムメールはなんとなく作るのではなく、意図を持って丁寧に準備することが大切です。新しい関係を良い形で始めるためにも的確な内容を心がけましょう。メールは短く要点を押さえつつ、しっかりと価値を伝えることがポイントです。多くの企業にとって、このメールは最も開封され、最も反応を得られる重要な一通です。
効果的なウェルカムメールを作るためのポイント
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- ウェルカムメールは自動化しましょう。登録フォームに登録されたその日に自動でメールが送信されるよう設定しておくことが大切です。
- 件名は慎重に工夫しましょう。購読者が最初に目にする部分であり、メールが開封されるかどうかを大きく左右します。わかりやすく、かつ興味を引く表現にすることが重要です。
- 心のこもった歓迎の気持ちを伝えましょう。新規の購読者やお客様が安心して親しみを感じられるように、特別なプロモーションを添えるのも効果的です。
- 購読者に次に取るべき行動を伝えましょう。シンプルにわかりやすく、何をすればよいのかを明確に示すことが大切です。
- 登録フォームで案内したもの(特典など)があれば、ウェルカムメール内にその内容を含めましょう。
2. ニュースレター
ニュースレターとは、企業や団体が定期的に購読者に向けて配信するメールのことです。お知らせや業界の最新情報、限定コンテンツやキャンペーンなど、さまざまな情報を届けるのが特徴です。
一般的なセールスメールとは異なり、ニュースレターは「販売」よりも「情報提供」や「関係構築」に重点を置いています。読者との信頼関係を少しずつ育てていくことが、ニュースレターの大きな目的です。
ニュースレターの役割と特長
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- 継続的な接点をつくれる
定期的に配信することで、ブランドの存在を思い出してもらいやすくなり、顧客とのつながりを維持できます。 - サイトへの誘導に役立つ
ブログ記事や新商品、限定情報などをシェアすることで、自然にWebサイトへのアクセスを促すことができます。 - ブランドの信頼性を高める
業界のトレンドや専門的な知見を共有することで、「頼れる情報源」としての認知を得やすくなります。 - 顧客のロイヤリティ向上に貢献
役立つ・面白いコンテンツが届くことで、購読者の興味が継続し、解除されにくくなります。 - 他のマーケティング施策と連携しやすい
SNS投稿や新商品の告知、キャンペーンと連動させることで、全体のマーケティング戦略を強化できます。
- 継続的な接点をつくれる
効果的なニュースレターをつくるためのポイント
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- 目的を明確にする
教育、情報提供、アクション促進など、ニュースレターの目的をはっきりさせておきましょう。 - 簡潔で読みやすく
読者の集中力は限られています。短めの段落や箇条書き、画像を活用して、パッと見て理解できる構成にするのがコツです。 - 配信スケジュールを一定に保つ
週1回、隔週、月1回など、リズムを決めて配信することで、読者の期待感や信頼感が高まります。
- 目的を明確にする
ニュースレターは、単なるお知らせではなく、「関係性を深めるためのツール」です。読者に価値を届け続けることで、ブランドへの関心と信頼をしっかり育てていきましょう。
3. プロモーションメール
プロモーションメールとは、特定の商品やサービス、セール情報、期間限定の特典などを紹介し、購読者に「行動を起こしてもらうこと」を目的としたメールです。たとえば、購入を促したり、ウェビナーへの登録を呼びかけたり、今だけの割引を訴求するなど、具体的なアクションにつなげる役割があります。
プロモーションメールの役割と特長
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- 売上や収益の向上につながる
内容やタイミングが適切なプロモーションメールは、高いコンバージョンを生み出し、売上アップに直結します。 - ブランドの想起を促進する
今すぐ購入されなくても、キャンペーン情報を通じてブランドの印象を強めることができます。 - 購入の後押しになる
「今だけ」や「残りわずか」といった限定性のあるオファーは、迷っているユーザーの背中を押す効果があります。 - 顧客ロイヤリティを高める
購読者限定の特典や割引は、「自分が特別扱いされている」と感じさせ、継続的な関係づくりに貢献します。 - 季節商戦や新商品キャンペーンにも最適
新商品の告知や、年末セール、期間限定キャンペーンなどにも、プロモーションメールは非常に有効です。
- 売上や収益の向上につながる
効果的なプロモーションメールをつくるためのポイント
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- 件名に魅力と緊急性を込める
例:「本日限定|25%OFFクーポン配布中」など、読者の関心を引く件名が開封率アップの鍵です。 - オファー内容を明確に伝える
何が、どれだけお得で、どのように使えるのかをシンプルに伝えましょう。 - わかりやすいCTA(行動喚起)を設置する
「今すぐ購入」「割引を受け取る」など、行動を明確に示すボタンやリンクを入れることが重要です。 - 視覚的に目を引くデザインにする
画像や色使い、レイアウトなどを工夫し、目立たせたい情報をしっかりと強調しましょう。 - テストと改善を繰り返す
件名やCTA、オファー内容などをA/Bテストし、最も効果的なパターンを見つけて最適化していきます。
- 件名に魅力と緊急性を込める
適切なタイミングで送るプロモーションメールは、売上の向上はもちろん、ブランドとの関係性を深める手段としても非常に効果的です。
単なる「お知らせ」ではなく、「価値ある提案」として届けることを意識しましょう。
4. おかえりメール(ウィンバックメール)
おかえりメール(ウィンバックメール)とは、しばらくの間ブランドとの接点がなかった購読者や、過去の顧客に再びアプローチするためのメールです。
「また利用したい」と思ってもらえるよう、自社の魅力を思い出してもらいながら、再関与を促す内容で構成されます。割引や限定オファーなどのインセンティブを含めることも多くあります。
おかえりメールの役割と特長
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- 離脱した購読者との関係を取り戻せる
何らかの理由で関心が薄れたユーザーを、もう一度ブランドの世界に引き戻すチャンスです。 - 顧客維持コストが抑えられる
新規顧客を獲得するよりも、既存顧客を維持するほうがコストは少なく済みます。 - 少ないコストで売上につながる
一度は関心を持ってくれたユーザーだからこそ、少ないマーケティング投資でも再購入につながりやすくなります。 - 改善のヒントが得られる
「なぜ離脱したのか?」というフィードバックを得ることで、メール戦略そのものの改善にもつながります。
- メールリストの質を保てる
それでも反応がない場合は、リストから削除することで、健全なリスト運用が可能になります。
- 離脱した購読者との関係を取り戻せる
効果的なおかえりメールをつくるためのポイント
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- 過去の良い体験を思い出してもらう
「以前購入された商品はいかがでしたか?」「人気のキャンペーンをまた開催中です」など、関心を引き戻すフックを盛り込みましょう。 - インセンティブを用意する
割引、送料無料、限定オファーなど、戻ってきたくなる仕掛けを用意します。 - パーソナライズを活用する
過去の購入履歴や閲覧履歴をもとに、関心が高そうな内容を個別に届けましょう。 - 行動を促す緊急性をつける
「今週末まで」「先着100名限定」などの限定感が、決断を後押しします。 - 親しみやすく、温かみのあるトーンで
「またお会いできるのを楽しみにしています」といった言葉で、柔らかい印象を与えましょう。 - 解除もしやすくする
もし今後の配信が不要であれば、すぐに解除できるよう、わかりやすいリンクを設けることも大切です。
- 過去の良い体験を思い出してもらう
うまく設計されたウィンバックメールは、関心を失いかけたユーザーの興味を再び呼び起こし、再びロイヤルカスタマーへと育てるきっかけになります。
5. イベントメール・セミナーメール
イベントメールとは、ウェビナー、カンファレンス、製品発表、オフラインイベントなどに関連して、参加促進・リマインド・事後フォローを目的として配信されるメールです。
イベントの前後で適切なタイミングで活用することで、参加率の向上やエンゲージメントの強化につながります。
イベントメールの役割と特長
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- 参加登録を促進できる
戦略的に設計されたメールキャンペーンは、より多くの参加者を集めるための大きな推進力になります。 - イベントへの期待感を高められる
開催前に情報を共有することで、読者の関心を引き、参加意欲を高める効果があります。 - 必要な情報を確実に伝えられる
日時、場所(URL)、アジェンダなど、参加に必要な詳細をわかりやすく届けることができます。 - イベント後の関係づくりに役立つ
事後のフォローメールで録画の共有やポイントまとめを送ることで、イベント後も接点を持ち続けられます。 - ブランドの信頼性・専門性を高められる
業界イベントを主催・案内することで、リーダーとしてのポジションを確立する効果もあります。
- 参加登録を促進できる
効果的なイベントメールをつくるためのポイント
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- 複数回に分けて送る
「日程確保(Save the Date)」から始まり、リマインダーやお礼メールまで、フェーズに応じて複数回送るのが効果的です。 - 参加メリットを明確に伝える
「どんな情報が得られるのか」「どんな課題を解決できるのか」など、受け手にとっての価値を伝えましょう。 - 登録導線はシンプルに
「今すぐ登録」などのCTA(行動喚起)を目立つ位置に設置し、手間なく申し込めるようにしましょう。 - リマインドはタイミングが鍵
前日・当日の1時間前など、適切なタイミングでリマインドを送ることで参加率がアップします。 - 終了後も丁寧にフォローアップ
録画リンクや要点まとめ、今後の案内などを含んだサンクスメールで、参加者との関係を深めましょう。
- 複数回に分けて送る
イベントメールは、「集客」だけでなく「ブランドへの関心を持ち続けてもらう」ための大切なコミュニケーション手段です。
単なるお知らせにとどまらず、読者との信頼関係を築く一歩として、戦略的に活用していきましょう。
配信効果を測る方法
成果の出るメールマーケティングには、「メール内容」と「リスト」の適切な管理が欠かせません。
たとえば、有効でないアドレスにメールを送り続けていると、配信到達率(メールが実際に受信トレイに届くかどうか)が下がり、今後の配信にも悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、定期的にリストを整理し、アクティブな購読者にだけ配信することが大切です。
また、メールの成果指標を継続的にチェックすることで、反応のないアドレスや配信エラーが多いアドレスを早期に発見できます。
主なメールマーケティングの指標
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開封率(Open rate)
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クリック率・コンバージョン率
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モバイルでの開封率
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スパムスコア
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配信停止(Unsubscribe)率
これらの指標にネガティブな傾向が見られる場合は、A/Bテストを試してみましょう。
件名やCTA(行動喚起)の文言を変えてテストすることで、より効果的な表現を見つけやすくなります。
メールマーケティングを今すぐ始めるには?
やり方がわからないときでも、今の時代は便利なツールがたくさんあります。
メールマーケティングツールを活用すれば、初心者でも効果的な施策を始めることが可能です。
ツール選定時に確認したいポイント
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自社のリソースや予算に合っているか?
事前に「現在のコンタクト数」や「月間の配信予定数」を把握しておくと、各サービスの料金体系と照らし合わせやすくなります。
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必要な機能が揃っているか?
逆に、不要な機能が多いとコストだけが増えてしまうことも。広告配信やWebサイトビルダーなど、他ツールでカバー済みの機能が含まれていないかもチェックしましょう。
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使いやすさや操作性
日々の業務で使い続けるものだからこそ、直感的に使いやすいツールかどうかも重要です。