Walmartで買い物した人全員に自動的に電話番号が与えられたり、一度でもマクドナルで食事をした人に自分専用の私書箱が与えられ郵便が届くようになったりする事を想像してみてください。このような話は、Facebookユーザーにとっては、変でも驚く事でもないのは、Facebookがサインアップに時に登録したメールアドレスとは別にfacebook.comのメールアカウントを表示させる方向に動いているからである。

facebook.comのメールアカウントは、ユーザー側から選択できないだけでなく、 一度つくられたURL名がデフォルトとなったり、数字のみのアドレスとなってしまうことがあるのだ。またこれらソーシャルネットワークユーザーの大部分は、自分がfacebook.comのアカウントを持ったことさえ知らない場合がある… そして、それを持っていても、どうすればアカウントにアクセスできるのかがわからない。Facebookが最近何億人ものユーザーに押し付けた「メールアカウントの総取り」方式は、まさに主要ソーシャルネットワークがその忠実な支持者に対して驚くほど無頓着な扱いを行った、最新事例であろう。

Facebookのメールアカウントは広く無視されている

FacebookがEメールサービスを紹介した2年前は、世界一のEメールサービスになる可能性があると言われていた。10億近い人々がFacebookのアカウントを持っており、最終的には人々は好まれているソーシャルネットワークとシームレスにスムーズに連携するEメールサービスに自然と落ち着くであろうと思われた。しかし、このサービスはいくつかの理由で広く無視される事となってしまった。

  • 本当の意味でのEメールではない – FacebookメッセージがEメールと統合されているので、Eメールがあなたの@facebook.comアカウントに届くと、Facebookメッセージに表示され、 やりとりされたEメールが一つの流れる会話のように表示されることになる。 しかし件名の異なるメールは別の表示となってしまうのだ。ソーシャル ネットワークの独特の意図だったが、長い間、独立して綺麗にカテゴライズされたEメールでのメッセージを受け取る事に慣れた世代には、あまりに紛らわしく混乱を招くものとなった。
  • 自動ソート機能– FacebookのEメールは自動的に受信したメールをソート し、”知らない人”とみなされた人からのメールはどこにあるかの定かでない受信箱に振り分けられる。ソーシャルネットワーク上の言うところの知らない人の定義は、ユーザーにより異なるので、このやり方は大きな混乱を引き起こした。
  • 職場で見れない – Myspace以降、Facebookは全インターネット上で最もブロックされたサイトであり、多くのユーザーは仕事と個人的な理由でEメールアカウントを使用するので、@facebool.comのEメールアカウントは役に立たないものとなってしまった。
  • 信頼要因– Facebookがインターネット上で最も信頼されている名前というわけではなく、一般によく知られるプライバシー 問題にかかわる小論争を Facebookは続け、何百万ものユーザー間に警戒心を生み出してきた。莫大な量のEメールコミュニケーションをソーシャルネットワー クのサーバーへと方向転換させることは、そこには極めてデリケートな個人的または仕事上の内容を含むことになり、多くのFacebookユーザーにすれば、魅力的とはいえない方向性となってしまっているのだ。

ユーザーへの警告なくして変更される@facebool.comのEメールアカウント

一方で、@facebook.comのメールアドレスをFacebookプロフィールから取り除くことはできるし、スタンダードなメールアドレスを再度変更することが出来る事は事実ではあるのだが、警告もなく勝手に設定してあるメールアドレスを変更させられたユーザーの反感を減らすことは既に難しい。Facebookの幹部は、ユーザーがタイムライン上で表示/非表示することが出来るプライバシー機能の範囲を拡張したと主張しているが、もし彼らが本当に@facebook.comアドレスに変更して欲しいのであったならば、勝手に変更する前にポップアップ画面でプロフォール上に表示されるメールアドレス(ここでは登録しているメールアドレスか@facebook.comどちらかの選択)をどうするかユーザー確認するべきだっただろう。