こんにちは。遠藤です。Benchmark Emailを利用しているユーザーの方に、お話を伺うインタビューシリーズ。今回お話を伺ったのは、IT業界、Web業界の求職者支援をされているウェブスタッフ株式会社の鍛治様と坂口様です。

ウェブスタッフ株式会社のメール施策概要

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メール配信を行っているサービス:
IT・Web専門の求人を取り扱う人材エージェント「ウェブスタッフキャリア」「ウェブスタッフハケン」

対象:
IT、Web業界で就職や転職をしたいと考えている人

主な配信コンテンツと頻度:
メール1)求人情報(2回/週)
メール2)イベント情報(随時)
メール3)お役立ち情報(1回/月)

 

IT業界、Web業界の求職者支援に取り組む「ウェブスタッフ株式会社」

━ウェブスタッフ株式会社は、どのような事業をされていますか?

ウェブスタッフ株式会社は、IT・Web専門の求人を取り扱う人材エージェントです。グループ会社で「インターネットアカデミー」というインターネット専門の技術を学べるスクールを経営しており、元々は、その卒業生さまの就職支援からスタートした会社です。
人材派遣、人材紹介、紹介予定派遣、業務請負、多様なサービスを揃えています。人材面、組織面でお困りの企業さまと、IT業界、インターネット、Web業界でキャリアを築いていきたいという求職者の方をマッチングさせるというエージェントの業務を行っています。

━メールマガジンの目的は?

目的は会員様の支援で、第一には求人情報のご紹介を行っております。
また、会員様に向けた長期的な支援を重要に考えており、まだ転職をしようと積極的に動いていない方々に対してもその間のスキルアップの支援や、キャリアアップに繋がるような情報の提供を行っております。

 

ユーザー層とリスト取得方法

━メールマガジンを配信するリストは、どのように得ていますか?

基本的には、会員登録をしてくださっている方にお送りしています。その中でも、お仕事情報を受け取りたい方、お役立ち情報を受け取りたい方など、事前アンケートの回答に沿って、振り分けをしています。IT、Web系の専門エージェントとして、クリエイター、エンジニアの方のキャリア支援を行っていますので、メルマガを購読されている方は、クリエイターやエンジニアの方、もしくは、そちらを目指していらっしゃる方です。まだ転職を考えているわけではなく、幅広く業界の情報が欲しいという方まで幅広くご利用いただいております。

イベント参加から会員になる方もいて、こちらは転職に対しての潜在層に当たる場合が多いですね。なお、何年も継続されている会員の方は、その間に経験やキャリア年数が変化されていますので、そのあたりは考慮しながら配信をしています。

━登録されたときは未経験だった方の現状は、どのように把握をされていますか?

弊社のキャリアカウンセラーが会員向けのキャリアアドバイスも行っていますので、常時、パートナーさん(会員)のプロフィールを更新しています。やりとりが途切れている方に関しては、どうしても過去のデータをベースに考えることになります。ですが、例えば、メールマガジンでクリックをして頂いたら「今、意欲がある状態なのかな」というところで、ご連絡して、そこからキャリアカウンセラーの方との繋がりができるような形になっています。

 

配信コンテンツ

━メールマガジンは、どんなものを配信されていますか?

メールマガジンは3つ、配信させていただいています。一つ目が「お仕事情報の発信」です。お仕事を探されている方に向けて、おすすめの企業や求人をお送りするものです。二つ目が「イベント告知」です。三つ目が「お役立ち情報」です。直接、転職活動に関わらない部分で、Webクリエイターやエンジニアの方のキャリアに役立つ情報を発信しています。

メール1:求人情報

配信頻度:2回/週
内容:求職者へ向けたおすすめの企業や求人情報の紹介

求人情報メルマガのサンプル

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実際に転職活動をされている方はこまめな情報を必要としていることもありまして、お仕事情報は週に2回、発信を行っています。配信する求人情報については、人材を欲している企業さまと直接やりとりをしている営業担当者からヒアリングした内容を中心に、その週の特集を企画をして、その特集に合った求人を集めて配信しています。
企業からリクエストがあった場合には、ターゲットとなる属性の求職者の方に向けて、その1社にフォーカスした形での求人のご紹介のメールを送ることもあります。そうした特集号では、その企業さまの魅力や、どんな人材が求められているかなどといった部分も深掘りしてお伝えしています。

メール2:イベント情報

配信頻度:随時
内容:スキルアップセミナーなどのイベント情報

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弊社では、Webクリエイターやエンジニアのキャリア支援の一環という形で、セミナーなど様々なイベントを開催しており、毎回メールマガジンの会員の方にお知らせをしています。シンプルな形でイベント告知を行う場合もありますし、事前にインタビューをとってメールマガジンで配信したり、イベントレポートを後日コンテンツとして配信する場合もあります。

メール3:お役立ち情報

配信頻度:1回/月
内容:書籍紹介などのキャリアに役立つ情報

お役立ち情報のメルマガ

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お役立ち情報では、最近、1年くらいは「おすすめの書籍」を毎月1回コンテンツとしてコラム形式で配信しています。

━それぞれのメールマガジンの動線は、Webサイトへの誘導がメインでしょうか?

お役立ち情報のメールマガジンと、イベントに関連したインタビューコンテンツのメールマガジンなどは、メールの中で完結するようなものになっています。それ以外のものに関しては、基本的には、コンテンツがあって、そちらに誘導する形になっています。

 

運用と設計について

会員とメールマガジンでつながり、休眠会員への再アプローチに役立てている

━メールマガジンの配信体制についてお教えください

Webマーケティングの部署のメンバーがメールマガジンの配信を担当しています。担当者が営業の各メンバーと話して、おすすめの企業をピックアップする形です。お役立ち情報に関しては、別のメンバーがコラムを執筆しています。

━メールマガジンの作成には、どれくらいの時間がかかっていますか?

求人紹介メールは、営業へのヒアリングから企画、入稿、校正まで含めて、トータルで4、5時間です。イベント情報に関しては、先に作成しているWebコンテンツをリライトする形なので2、3時間です。お役立ち情報になると原稿をつくるところからになるので、ライターのスピードにもよりますが、5〜8時間くらいが目安です。

(左)営業部門責任者の鍛治様(右)Webマーケティング部門の坂口様

━メールマガジンには、どういうことを成果として望まれていますか?

休眠会員さまへの再アプローチを一つの目的としています。例えば、半年以上メールを見ていなかった方、求人をクリックしたりしていなかった方が、半年ぶりにメールを開いてくださって、クリックしてくださったという場合には「この方は、今までそんなに転職意欲がなかったかもしれないけれども、最近、転職を意識しはじめていらっしゃるのかもしれない」という仮説の元、こちらからアプローチをするようにしています。特にお仕事メールは、会員さまの状況を知る手掛かりの一つになっています。

もう一つの役割は、接点の維持です。せっかくご登録いただいた会員さまでも、就職や転職の成功後には繋がりが途絶えてしまうというところがあります。しかし弊社では、長期的なキャリア支援を続けていき、また必要になったときのご支援や、新しい職場でキャリアアップをお手伝いしたいと考えています。
「転職をしたばかりだから使わない」という方にも、イベント情報やお役立ち情報といった有益な情報をお届けすることで、接点を持ち続ける。そういった役割をメルマガが担っていると考えています。

━会員さまとの繋がりを維持するためにメールを使われているのですね。

そうですね。コミュニケーションの一環です。どうしても、弊社の人数に限りがあるので、1対1でのコミュニケーションは限られてしまいます。メールマガジンを使って、情報発信をすることで、また何かあったときには頼っていただくという形にしていきたいなと感じております。

イベント経由で購読されている方とも繋がりを感じています。例えばイベントへのお申し込みでも「イベントをやります」とお知らせをしたときに、メールマガジン経由でご参加に繋がるケースが非常に多いです。

━実際に、メールマガジンを配信されていて、感じられている成果はどんなところでしょうか?

アクティブになられた会員の方にいち早く接点を持ってアプローチできているという部分です。顧客の管理システムだけでは、なかなかとれない情報が、メールマガジンでクリックを2回、3回と重ねる方がいらっしゃると、気持ちがかなり高まってきていらっしゃるのかなと判断することができます。

━どういう方法でクリックのデータをとっていらっしゃるんですか?

Benchmark Emailのシステムで、クリックのデータをCSVでダウンロードして、クリックされた方をリスト化しています。そして、その方々がはじめてクリックしたのか、もしくは直近で何回かクリックされているのかをカウントしています。

 

Benchmark Emailを使い始めてメールマガジンの効果測定ができるようになった

━メールマガジンの効果測定で見ているのは、どんなところでしょうか?

現在は、開封率、クリック率を見ています。それ以外には「求人の応募数」や「イベントへの参加申し込み数」もあわせて見ています。

以前は顧客管理ツールから一斉配信をしていたのですが、どれだけ開封されているのかなどがわからず、正直、効果測定はできていませんでした。Benchmark Emailを使いはじめて、効果測定をしながらという形に切り替えることができました。

このテーマでやったときは開封率が良いねというときは、メルマガの担当と「じゃあ、こういう特集、似たような特集を次の月にもやりましょうか」という話をしています。

 

HTMLがわからない人でもメールマガジンが作れる

━メールマガジンはテンプレートを使われていますか?

ベースとなるテンプレートを作ってありますので、そちらをもとに毎回編集しています。担当しているのはHTMLコードが分からないメンバーなのですが、Benchmark Emailならドラック&ドロップだけで作れるので、非常に使いやすいです。

テンプレートは、とにかく見やすさを重視しており、情報がぱっと見て分かるデザインを狙いました。弊社の場合は、PCとスマートフォンで見る方が半々くらいなので、両方のデバイスで読みやすいように意識しています。基本はPCに合わせて作っているのですが、Benchmark Emailは自動でレスポンシブ対応してくれているので助かっています。

作業を効率化することで、その分さまざまな取り組みに時間を使うことができるので、今後も効率化ができるところはしていきたいと考えています。

 

まとめ

ウェブスタッフ株式会社様のお話を伺って、印象的だったのは、いますぐに転職を希望していない人ともメールでつながりを持ち続けて、ニーズが生まれたときを察知してアプローチをしているところです。

メールマガジンを情報発信ツールとしてだけではなく、コミュニケーションツールとして活用をしている好例ですね。

メールマガジンのクリックを、ニーズの発生トリガーとして、しっかりとビジネスフローの中に組み込んでいるのも、メールマガジンの活用をする上での参考になるでしょう。

 

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著者情報:

by 遠藤 聡

iBound代表。社員数30名以内の小規模企業のデジタルマーケティングやECサイト運営の業務サポート、コンテンツマーケティングのサポート、企業研修。UdemyでWebマーケティング関連のコースを提供中(受講者数は2万人以上)【著書】1時間でわかるSEO対策(技術評論社)