こんにちは、株式会社BESです。前回好評だった「メールマーケティング担当者のためのInstagram講座」の第二弾として、さらに実践的で詳しい運用方法がわかるワークショップを2019年9月27日にBenchmark東京本社にて開催し、当社の田中と小川が講演を行いました。(第一弾で行ったことは、下記の記事でご覧下さい。)
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今回の記事では、当日のプログラムの中でもポイントとなる3大SNSの違い、Twitterの活用方法、そしてInstagram運用についてご紹介します。
目次
当日のプログラム
今回のワークショップでは、 WEBマーケティングに活用できる3大SNS、Twitter・Facebook・Instagramの特徴をそれぞれご紹介した上で、TwitterとInstagramの活用方法に焦点を当てて専門家が詳しく解説していきました。
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WEB/SNSの市場動向と施策について
①WEBマーケティングにおけるSNSの位置づけ
②3大SNS(Twitter/Facebook/Instagram)
③Twitter/Instagramのトレンド
④SNSと他ツールの相乗効果
⑤企業アカウントの運用体制
⑥Twitter活用事例
⑦Twitterリストの活用
Instagram活用
①時代背景
②Instagramアカウントの方向性
③ユーザーに好かれるアカウントにするには
④UGC活用
⑤ストーリーが人気の理由
質問・相談会
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前半の「WEB/SNSの市場動向と施策について」では、株式会社BES代表取締役の田中千晶が登壇しました。SNS運用の専門家として2009年から常に第一線で活動している中で培ってきたノウハウや知識を丁寧に解説しました。
後半の「Instagram活用」では同じくBESのディレクターであり、プロカメラマンの小川洵菜が登壇し、Instagramの運用ポイントについて活用事例を交えてわかりやすく解説しました。
ここが違う!3大SNS(Twitter・Facebook・Instagram)それぞれの特徴
近年、3大SNSのTwitter・Facebook・Instagramは従来の広告よりも低予算で高い効果が得られることから、多くの企業が販促ツールとして活用しています。これらを活用していく上で、それぞれの特性を理解することが重要となります。まずは各SNSの特徴について詳しく見ていきましょう。
Twitterは、日常生活であったことや自分の考えを140文字以内の短文や写真で「つぶやく」ためのSNSです。実名登録が不要で、気楽に言いたいことを発信できるという手軽さがあります。主要なSNSの中で一番拡散力が高く、20代以下の若年層に多く利用されている点が特徴的です。投稿内容はフレンドリーなものや面白いものが好まれる傾向がありますが、実名登録不要のため炎上しやすく注意が必要です。
Facebookは、実名登録性で実際の友達・仕事関係の知人を中心に繋がりをもつ傾向が強いSNSです。Twitterとは対照的に比較的真面目な投稿が好まれる傾向があり、他のSNSと比べると炎上しにくいのが特徴的です。投稿は最新情報ではなく、独自のアルゴリズムに基づいてハイライト形式で表示されます。そのため、投稿が有益と見なされれば長い時間表示されます。
Instagramは、写真による直感的なコミュニケーションが中心で画像から得られる直感的な感情を販促・集客に繋げることができるSNSです。そのため、ビジュアルだけで訴求しやすい飲食店・アパレル・観光業などの業種には最適です。一方で、説明が無ければ伝わらないような商品・サービスを扱う業種には不向きです。
以上のように3大SNSにはそれぞれの特徴があり、効果を最大化するためには目的に合わせて使い分けていく必要があります。
ツイートやハッシュタグだけではない!Twitterの機能活用法
Twitterにはリストや質問箱を作成する機能があり、これらを利用することでより効果的にユーザーへアプローチをすることができます。
リストとは、フォローしている人たちを特定のグループに分けたもののことを指します。リストを作成することで、リストに追加した人たちのツイートのみが見られ、他の人たちのツイートノイズを遮断することができます。リストを利用するとターゲットとなるユーザーの情報のみを集めることができ、効率的に情報収集が行えるようになります。また、リストを作成しておくと、リスト内のユーザーに対していいねやコメントなどが手軽にできるようになり、ユーザーとコミュニケーションが取りやすくなるというメリットもあります。
質問箱は、Twitter上で匿名で質問を募集し回答ができるサービスです。この機能を利用することで、ユーザーと気軽にコミュニケーションを取ることができます。さらに、ユーザーから寄せられるお悩み相談などに対して真摯に回答することで、ユーザーからの信頼を得ることもできます。
ユーザーからの質問に対する回答をする際に気を付けたいのは、「企業色は出さない」ということです。広告的な投稿をせず、ユーザーが知りたいことを提供するという姿勢を貫くことで、アカウントへの信用が高まりフォロワーの増加につながります。
Instagram運用に欠かせない!コンテンツ制作と効果検証について
コンテンツ制作における3つのポイント
Instagramにおいてユーザーに投稿を気に入ってもらい、フォローしてもらえるようになるにはどのような点に注意すれば良いのでしょうか。
Instagramのコンテンツを制作する時には、①統一感、②共感、③有益性の3つを意識することが大切になってきます。
①統一感とは、そのアカウントを見たときに投稿している内容に統一感があるかどうか、ということです。一目見ただけで、どのような投稿をしているアカウントなのかがわかる状態が理想的と言えるでしょう。具体的には、テーマやアングル、色、加工などが揃っていると統一感が出やすくなります。
②共感とは、投稿内容にユーザーが共感できるかどうか、ということです。ユーザーの共感を得られるコンテンツだと拡散してもらいやすくなり、より多くの人にアカウントを知ってもらうことができます。
③有益性とは、アカウントをフォローすることでユーザーがメリットを感じるかどうか、ということです。「このアカウントをフォローしているとお得な情報が得られる」「このアカウントの投稿は今後もチェックしたい」と感じた場合に、ユーザーはフォローをする傾向があります。この観点で考えると、コンテンツを作成する際に「ユーザーにとって知りたい情報とは何か?」をよく考えることが大切です。
コンテンツ制作後に重要なのは、検証と改善。
上記の3点を意識しながらコンテンツを制作したら、その後は色々なパターンを試してみて効果検証を回していくことも重要です。同じ商品でも写真のアングルやハッシュタグの内容などにより反響の大きさが異なるため、投稿の中身を少しずつ変えて最も効果が高いものを残していきましょう。
例えば、上記のアカウントではモデルの服は同じでもポージングと距離感を変えることにより「いいね!」数が約1.5倍に伸びています。このようなファッションブランドに限らず、飲食店のアカウントでも少しの工夫で反応が大きく変わってくることもあります。
上記のアカウントを例にとって見てみると、投稿の構図・背景・商品自体は全く同じでも、文字と色を変えるだけで「いいね!」の数が約1.8倍になっていることがわかります。このように、効果検証を繰り返していくことで「いいね!」数やフォロワー数を着実に増やしていくことが可能です。
メールマーケター向けのSNSセミナーは、今後も開催していく予定です。Benchmark Emailのニュースレターで案内をしていきますので、まだご登録されていない方はページ最下部の「メルマガ登録」からご登録ください。
ワークショップ講師:株式会社BESについて
株式会社BESでは代表田中千晶を中心に、数多くの企業様のSNS運用のコンサルティング兼運用代行を行っています。加えて、今回新たに企業のSNS運用担当者育成サービスを始めました。講座ではお伝えしきれなかった内容を継続的に学びたい企業様は、是非お問い合わせください。
実践的なSNS活用のスキルを持った人材を育成するSNSスクールも運営しています。
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