こんにちは、カスタマーサクセス担当の山本です。
ユーザーの皆さまにメルマガ配信をスムーズに実現して頂けるよう日々活動しています。

Benchmark Emailではユーザーの皆さまのドメインの信頼性を守るため「無効アドレスを不用意にアップロードしないための対策」を行っています。

このブログでは、その理由をわかりやすく説明します。

自社ドメインの信頼性を守るため、配信前の対策が必要

ご存知かと思いますが、ドメインとはメールアドレスの@以降の部分のことですね。

受信サーバー各社は、配信元が信頼できるドメインかどうかの評価を行なっています。そして「迷惑メール配信業者」と思われるドメインに対しては、メールをブロックしたり、受信しても迷惑メールフォルダへ振り分けたりという対策を行っています。

メルマガ担当者は、自社ドメインが「迷惑メール配信業者」のものと判断されないよう、信頼性評価を守りながら配信を行う必要があります。

自社ドメインの信頼性を守るために気をつけるべきポイントは以下の2点です。

・「配信を望まないアドレス」への配信を行わない
・「存在しないアドレス」への大量配信を行わない

つまり重要なのは「リストの品質を、初めての配信前に確かめること」です。

「配信を望まないアドレス」については、特電法に則って配信許可を得たアドレスのリストを用いていれば大丈夫でしょう。しかし「存在しないアドレス」に関しては、悪意がなくても気づかずに配信を行なってしまうことがあります。

うっかり自社ドメインの評価を下げてしまった…そうした悲劇を避けてメルマガ担当者を守るため、Benchmark Emailではある対策を行なっています。

関連記事:メルマガ配信で大切な法律「特定電子メール法」の注意点を押さえて宣伝・広告メールを配信しよう

無効アドレスを不用意にアップロードしないための対策とは

それは「アップロードするリストの品質検査」です。
リスト内のアドレスが存在しているかどうかの簡単な検査を自動で行なっています。

試しに、長らく配信を行なっていなかった昔のメルマガリストをアップロードしてみました。Benchmark Emailのアカウント上には、下記の表示がでています。

配信を行なっていない間に、転職やメルアド変更によって多くのアドレスが無効になっていたようです。無効アドレスが16%を超える可能性があるという結果でした。このまま配信をすると、自社ドメインの評価が下がってしまうかもしれません。

Benchmark Emailでは、このような危険性の高いリストはアップロードすることができません。配信を行うことであなたの会社のドメインが危険に晒されてしまうからです。

リストを健全化すればアップロードができる

無効アドレスを削除してクリーンなリストへと変えることで、Benchmark Emailへアップロードすることができます。

Benchmark Emailの検査は簡易的なものであるため、詳細なクリーニングは別途実施する必要があります。
理想的な方法は「Kickbox」「BriteVerify」など照合サービスの利用です。
こうしたシステムを使うと、リストのアドレスを1件ずつ照合して存在しているものと存在していないものに振り分けてくれます。

さきほどのリストを「Kickbox」で照合してみましょう。

全アドレス 1850件

照合すると、全てのアドレスをDelivable、Risky、Undelivableへ振り分けてくれます。

Delivable(送信しても問題ないアドレス) 1277件
Risky(送信した場合、エラーとなる可能性のあるアドレス) 296件(16%)
Undelivable(送信しても届かないアドレス) 277件(15%)

無効アドレス(Undelivable)の特定ができました。存在するアドレスを抽出し、無効アドレスを削除したクリーンなリストを用意しましょう。これでドメイン評価が危険に晒される可能性が減ったため、Benchmark Emailにアップロードができます。

Benchmark Emaiの有料ユーザー様は「Kickbox」の照合代行サービスをご利用いただけます。申し込み方法はこちらをご覧ください。

「古いリスト」の注意点
無効アドレスを取り除く簡単な手段として「登録が一定時期より前のアドレスをすべて削除する」という方法もあります。ただし長く付き合いのある大切なカスタマーのアドレスが削除されてしまうことがあるため、注意が必要です。

 

他に気をつけるべきこと

ドメインの信頼性を守るためには、他にもできる対策があります。

・ドメイン認証設定を行う
*Benchmark Emailでは、ドメイン認証設定に必要なレコードを無料でご提供しています。

関連記事:「これでばっちり、メールセキュリティー三銃士 ~メールの到達率を上げるSPF、DKIM、DMARC~

・配信停止アドレスとエラーアドレスのリアルタイム管理
*Benchmark Emailでは配信停止アドレスとエラーアドレスを自動で管理しています。

これらの詳細は、下記ブログをご覧ください。
関連記事:「メルマガの到達率を高く維持するための正しい運用方法」

動画解説

メール配信におけるリストクオリティの重要性については、以下動画でも解説をしています。ぜひ併せてご視聴ください。

【メルマガ到達率①】到達率が悪いのは、リストの質が悪いから!

【メルマガ到達率②】リストのクオリティを良くするためには?リスト照合とエラーの管理が鍵!

まとめ

「配信を望まないアドレス」「無効アドレス」への配信を行うことで、ドメイン評価が低下し、自社から発信するメール到達率の低下を招きます。
初めての配信前に、かならず以下の対策を行いましょう!

・古いメールアドレスや、打ち間違いアドレスが含まれている危険性がないか確認
・危険性がある場合は「kickbox」などのリスト照合サービスを利用し、無効アドレスを洗い出す

ドメイン評価を守るうえで気をつけなくてはならない「リストの品質」は、初回配信前に確認しておきましょう!

*本記事は、2020年1月に公開した記事をアップデートしたものです。

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著者情報:

by 山本 美智