こんにちは、Benchmark Email編集部です。
みなさんの企業でも月に一度、四半期に一度、あるいは半年に一度、自社のマーケティング施策の見直しとこれから先の施策を考える機会を設けているかと思います。
その中でも、メールマーケティングはメールによるone to oneのコミュニケーションから継続的な接点の維持や興味喚起を起こすことができる施策としてとても効果的です。ですが、その方法を誤るとせっかくの施策もその効果を十分に発揮することができません。
ということで、今回のブログではメールマーケティング施策を行うタイミングと、その効果を最大限に高めるために抑えておくべき3つのチェックポイントをご紹介します。
目次
メールマーケティングを行うのに適したタイミング
1.季節の変わり目
2.新商品発表などのタイミング
3.マーケティング周期を自分で設定
メール配信の効果を高めるために最低限抑えておきべき2つのチェックポイント
1.メルマガ登録へのプロセス
2.メールの件名と目的への動線
目次
メールマーケティングを行うのに適したタイミング
1.季節の変わり目
ECサイト、季節や祝祭日に左右されるビジネスモデルの場合、季節の変わり目にマーケティング施策に取り掛かるのが効果的です。
ビジネスにおける新シーズンのスタートと終了日を設定するこで、マーケティング周期の開始と終了を明確化できます。
例えば、アメリカだと一年で買い物が最も行われるクリスマス商戦(ホリデーシーズン)の開始のとされる「ブラックフライデー(Black Friday)」へ向けたマーケティング施策としてメールが最も効果の高いもとされています。(購入者全体の21.1%がメールからの流入というデータがあります。)
Black Friday US E-Commerce Up 16.1% Over Black Friday 2014
Top 10 Email Marketing Stats of 2015
季節ごとにマーケティングプランを立てる際、会社の規模や関わる人数によりますが、1〜3カ月先のプランを立てられるようなスケジュールが不可欠です。(より緻密な企画を作ろうとするほど、準備に必要な時間が必要となります。)
2.新商品発表などのタイミング
例えば会社に新しい製品やサービスを追加した時は、マーケティング活動を始めるよいきっかけです。新製品やサービスを軸にしたマーケティング施策を組み立てることで、既存のマーケティング施策を見直すことにもつながります。
新サービス告知など、ショット(1回のみ)でのメール配信を行うことで、顧客との関係性を再構築するきっかけにもつながります。例えば、そのメールに反応(開封やリンククリック)してくれた購読者に対して、その後ステップメールで継続的に注意喚起を起こすのもいいでしょう。
ステップメールを使った注意喚起を行った一例をこちらのブログでご紹介しています。
オウンドメディアでのステップメール施策の失敗と改善をせきららに大公開
3. マーケティング周期を自分で設定
もし季節を問わないビジネスモデルの場合、独自で短期、中期、長期のマーケティングサイクルを作成することができます。これはBenchmark Emailのようなツールやアプリを提供している企業やフリーランスに共通して言える事です。
例えば定期的に主催しているセミナーなどのイベントがある場合、その告知にメール配信を活用できます。
以下のブログで紹介されているEvernoteもメールによるイベント告知で集客を成功させています。
スタートアップが参考にすべきBtoBメールマーケティング事例5選
上記の様にメールマーケティングを行うタイミングは1年を通して様々なところに転がっています。どんな周期でメール配信を行うにせよ、一度企業やサービス、それを取り巻く業界のニュース、イベント行事をまとめた年間スケジュールを作成してみると適切なタイミングをよりわかりやすく見極めることができます。
その上で、メールマーケティング戦略における計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、そして改善(Act)を心がけて実行してみましょう。
では、次にメールマーケティング施策の効率を高めるために最低限、抑えておくべきチェックポイントを2つご紹介します。ここで上げるポイントに注意してメール施策を見直してみましょう。
メール配信の効果を高めるために抑えておきべき3つのチェックポイント
1.メルマガ登録へのプロセス
・どのようにサイト訪問者がメルマガ登録をしているか、イメージできていますか?
・登録完了までのプロセスは簡単で分かりやすいものですか?
もし登録フォームを掲載しているサイトが縦に長く、スクロールしなくてはいけない場合、掲載する登録フォームの位置をページの上下のみでなく、色々な場所へ配置し、どのコンテンツを読んでいてもメルマガへ登録できるような動線を作りましょう。
また近年トレンドにもなってきてますが、ポップアップ表示ができる登録フォームの設置も効果的です。
Googleアナリティクスと連携させることで登録フォームの効果を数字で確認できます。
登録フォームの登録ボタンのクリック数をGoogleアナリティクスを使って計測する方法
・登録時に、メルマガの内容がどんなものなのか分かる様になっていますか?
例えば、ECサイトなど、新商品情報やクーポンがもらえるお得なメルマガに登録してもらいたい場合、「メルマガでは新商品の情報をどこよりも早くお届けしています」といった旨を登録前に明確に伝えましょう。
サイト上で行って欲しい行動(メルマガ登録や資料ダウンロードなど)を明記させる事例を以下のブログでもご紹介しています。
Webサイトでのリスト獲得には行動喚起と行動を呼びかける場所が凄く大事。
メルマガ登録を促すためのテクニックをこちらのブログでも紹介しています。
「Leadin」を使ってメルマガの登録フォームを目立たせて、多くのリスト獲得に貢献させる方法
・登録時、多すぎる情報入力を求めていませんか?
メルマガ登録の際に多くの情報入力を求めることは、登録離脱の原因にもつながります。複雑な段階は踏まず、必要なものだけを聞くことに留めましょう。(例えば、名前、アドレス、あとはプラスαでオリジナルの質問を1、2個など)
・十分な情報を収集できていますか?
上記と矛盾しているかもしれませんが、性別、年齢、地域、興味対象、といった属性にリストをセグメント分けすることで、配信するメルマガの内容を購読者に沿って振り分けることができます。メールマーケティング施策を成功させるにはこれは不可欠です。
セグメント配信事例をこちらで紹介しています。
【HTMLメール紹介】株式会社エヌ・シー・エヌが実践する地域別セグメント配信で効果のあるイベント参加者集め
2. メールの件名と目的への動線
・自身のメール開封数(率)を把握していますか?
メールの開封数は件名に大きく左右されます。もし開封数が少ないと感じた場合、メールの件名を工夫してみましょう。
件名前半部分で「〇〇%」や、「〇〇つのメリット」のように数字を入れることでも訴求力が変わります。複数の件名を思いついた場合、A/Bテスト機能を使ってテストしてみるのもいいでしょう。
メール件名のA/Bテスト事例はこちら
【実例多数】夜は深ければ深いほどいい!?A/Bテストをして分かったHTMLメール活用方法:株式会社tab様
・メールからの契約率、クリック率はどのくらいですか?
コールトゥーアクションの動線が分かりやすい内容を心がけましょう。一般的に1つのメール内で訴求する事柄を絞り込むことで購読者が注目することがまとまるため、メールの効果をさらに引き出せると考えられています。
ですが、2016年9月にサンフランシスコでおこなわれたThe Email Design Conferenceでは近年のトレンドとして、購読者はスマホで「スクロールする」というアクションに慣れているので、掲載内容が多く、長いメールでも十分効果があると話しているスピーカーもいました。
この辺りも、A/Bテストを試すなど、双方のやり方を検証しながらメールを改善することもできますね。
世界のトレンドがここに集約!メールマーケティグ最大級イベント参加レポート
・メール内容はその先のサイトの内容をちゃんと説明していますか?
購読者がメール内のボタンをクリックした後に遷移するサイトはメールの内容と一致したものですか?メールで訴求内容が簡単に理解できて、スムーズに次のステップ(サイト)へ進むことができますか?
実際に配信されている企業のメルマガからデザインを参考にしてみましょう。
HTMLメールマガジンの参考になるイケてるデザイン13選
さいごに
今回ご紹介したもは、言われてみると当たり前というものばかりかもしれませんが、この記事を読んだことでそれらを再確認できればと思い1つのブログにまとめてみました。
マーケティング施策はメールだけやっていてもその効果を十分に発揮させることは難しく、またなんとなく配信を続けていても大きな効果は見込めません。
様々なマーケティング施策を行い、多方面から複合的なアプローチを行うことを考えてみましょう。