こんにちは。遠藤です。Benchmark Emailを利用しているユーザーの方に、お話を伺うインタビューシリーズ。今回お話を伺ったのは、ザ ストリングス 表参道(株式会社ベストホスピタリティーネットワーク)の唐澤様です。
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目次
ザ ストリングス 表参道のメール施策概要
メール配信を行っているサービス:
ザ ストリングス 表参道が運営するレストラン
対象:
ウエディング、レストランの利用者
主な配信コンテンツと頻度:
メール1:新商品、季節のメニューのご案内(月2回)
メール2:5周年の案内や年末年始など、イベントごとのメール(その都度)
担当組織:
メールマガジンの担当者:1人
ウェディング、レストラン運営をしているザ ストリングス 表参道
━ザ ストリングス 表参道は、どのような事業をされていますか?
複合施設の運営を行っている会社です。ザ ストリングス 表参道はウエディング、レストラン、企業様への宴会場のお貸し出し。この3つが、ザ ストリングス 表参道の事業となっています。
メールマガジンの内容は、9割5分はレストランのご案内です。
先日、ちょうど5周年を迎えたので、感謝の気持ちを込めた内容の御礼メールをお送りしました。これから年末年始なので「年末年始のご挨拶」もお送りする予定です。
━メールマガジンの目的は、なんでしょうか?
一番の目的は、「来店されたお客様にまたお越しいただくこと」です。メールでは、そのまま予約ができるTableCheck(予約システム)の予約ページに飛べるようにしています。イベントや新商品の告知を行う場合は、予約ページの他に特設のウェブページのリンクも入れています。
━新商品が出るときは、ウェブサイトでもページが用意されているんですね
そうですね。順番としては、まずウェブページを作り、その後にメールマガジンを作成しています。
━メールマガジンを使い始めたきっかけは、なんだったのでしょうか?
オープン当初は、新しいお客さまを獲得するための取り組みが多かったのですが、次の段階として、「お客さまに再来店していただく」ための取り組みも必要だということになりました。
その時に、お客様に直接情報を届けられるメールマガジンの配信をスタートしました。
ユーザー層とリスト取得方法
━メールマガジンを配信するリストは、どのように得ていますか?
メルマガは、当店をご利用いただいた方に対して配信しています。当店では予約管理システムのTableCheckを利用しているのですが、ご予約時にメルマガの受信を承諾いただいた方へお送りしています。
他には、イベントを開催した際に、アンケートのなかで「今後もイベント情報を送ってよろしいですか」という項目を用意し、OKを頂いた方にもお送りしています。
ウエディングでは、当館で挙式を挙げられたお客さまに配信をしています。
━コロナ禍の中でメールマガジンをスタートされましたが、リストの獲得で苦労はされましたか?
当館は第1波の時のみ休業をしました。第1波以降は時短で営業を再開し、お客さまにもお越しいただけたので、2020年の年末頃からBenchmark Emailを使ってメールマガジンを配信していました。
2022年に入ってからは、さらに順調にお客さまにお越しいただいているので、それに伴いリストの数も増えております。
━ユーザー層は、どうでしょうか?
コアになっている層は、20代後半から30代、40代の方です。特に昼間は女性が多いですね。メールマガジンでは、幅広い年齢層のお客さまに興味を持ってもらえるような内容にしています。
配信コンテンツ
メール1:新商品、季節のメニューのご案内
配信頻度:月2回
内容:新商品、季節のメニューのご案内
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━メールマガジンでは、どんなものを配信されていますか?
月に2本を目安に、新商品の案内や季節のメニューを送っています。次のシーズンに合わせた内容を送っており、例えば「敬老の日におすすめの〇〇」や「冬のスイーツのご案内」といった内容です。
レストランのメールの配信内容は、基本的には私が一人で考えています。メールマガジンの形は大体同じで、コロナ禍でも特に配信方法を変えることはしませんでした。時期によってはテイクアウトのものを中心にすることはありましたが、大きくは変えていません。
━月に2本の配信をされている理由は、なにかありますか?
「お店のことを忘れないでもらいたい」「お客さまとの繋がりを維持したい」という理由から、月2回の配信にしています。
私一人で担当しているので、さらに頻繁に配信をするのは時間的に難しいというのもあります。ただ、受け取る側としてはあまり沢山届いても迷惑になる場合もあると思うので、月2回の頻度でちょうど良いと考えています。
メール2:5周年の案内や年末年始など、イベントごとのメール
配信頻度:その都度
内容:5周年の案内、年末年始のご挨拶など
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━ウエディングで利用された方と、レストランを利用された方とで、配信内容を分けていますか?
基本的には同じ内容を配信しています。ウエディングで利用された方にも、記念日などでレストランにもお越しいただきたいので、レストランの情報を配信をしています。
運用と設計について
企画広報として、企画から素材の準備、配信までを一貫して行っている
━メールマガジンは、お一人で担当されているのですか?
はい、私は当館の企画広報を担当しており、メールマガジンも担当しています。メールマガジンは企画から写真撮影、配信まで一貫して行っています。写真は、プレスリリースやウェブページ用に撮影したものをメールマガジンでも使用しています。
メールマガジンの作成は、企画も含めて2時間程度で完了しています。
ザ ストリングス 表参道 唐澤様
━配信前のチェック体制は、どのようにされていますか?
ウェディング、営業部、レストラン、広報の責任者5名に事前にメールマガジンを送り、内容の確認をしてもらっています。
また、メールマガジンの作成段階で、自分にテスト送信をしてスマートフォンでの見え方もチェックしています。
━メールマガジンの配信をしていて、うまくいっているなと実感されるところはありますか?
メールマガジンの開封率は高いと感じているので、お客さまが興味を持って見てくださっていることを実感しています。
店舗でイベントを開催した際にもメールマガジンを配信したのですが、「メールを見て問い合わせました」とお話ししてくださるお客さまもいたので、メールマガジンの効果を実感しています。
━メールマガジンでチェックしている数字はありますか?
開封率とクリック数を見ています。反応が良かったものは、また次のシーズンでも出すようにしています。
また、毎回のメールでお客さまに興味を持ってもらえるような件名をつけたいと思っているので、開封率が良いときの件名は次回以降の参考にしています。
商品の宣伝メールではなく、手紙のような一文を加えたメールマガジンにしている
━文章の書き方などで工夫されていることはありますか?
メールの冒頭は、手紙のような形にしています。季節ごとのご挨拶から始まり、次に新メニューのご案内を載せています。
いきなり新商品を案内したり、ただ情報を載せるのではなく、メールマガジンの冒頭で「いかがお過ごしですか」といったご挨拶の文章を入れるようにしています。
また、文章が長くならないように気をつけています。今はスマートフォンで見る方が多いと思うので、スマートフォンに合わせて改行をしています。パソコンで見ると改行が少し多く感じるかもしれませんが、スマートフォンでは見やすくなるように調整しています。
━手紙のようにすると、書いている人のキャラクターが出てくると思うのですが、ご自身のお名前を書いたりはされていますか?
名前は書いていないですね。会社によっては広報が表に出るところもあると思いますが、弊社ではあくまでも「お店からの手紙」としてお送りしているため、名前は入れないようにしています。
SNSとメールマガジンは、目的に合わせて使い分けている
━SNSも運用されていますが、メールマガジンとの使い分けはされていますか?
SNSは幅広い方に知っていただくため、メールマガジンは一度来店された方にリピーターになっていただくため、という目的の違いがあります。
SNSはオープンの準備段階から使っているのですが、現在はメールマガジンよりも早いタイミングで新商品の情報などを載せています。ただ、SNSは若い女性に見ていただくことが多いので、反応の良いスイーツ関連の情報がメインです。他にも「ケヤキが紅葉してきました」といったリアルタイムの情報を投稿しています。
メールマガジンでは「おせち」のような幅広い層にリーチしそうな内容も載せています。
まとめ
ザ ストリングス 表参道様は、コロナ禍の真っ只中にメールマーケティングをスタートされたわけですが、予約の受付時点で「メールマガジン配信の同意を得る」というのが、リストを順調に増やしている秘訣だと再認識をすることができました。
店舗に来てくださったお客さまに、チラシやPOPで「メールマガジンの購読」を呼びかけるのと、予約時点で購読をしてもらうのでは「購読をすることのハードル」に違いがあると思います。
コロナ禍で「お客さんに直接、連絡をする術がない!」とメールマガジンに取り組み始めた会社さんは多いでしょう。はじめたはいいけど、なかなかリストの数が増えないというときには「どのタイミングで購読への導線を作ったらいいのか」をザ ストリングス 表参道様のやり方を参考に考えてみてください。
また、メールマガジンの冒頭で、手紙のように書くけど個人を表に出すわけではないというのも印象的でした。キャラクターが必要だ!個人を前に出さないと!と思っても、表に出ることに抵抗があって、なかなか表に出てくれる人がいない会社さんも多いと思います。
ザ ストリングス 表参道様のように、個人ではなく、あくまでもお店としてパーソナルなメッセージを送ることでも、十分にコミュニケーションが取れている。これは事例として参考になると思います。
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