こんにちは、ブログ担当の伏見です。

ユーザーさんのリアルなメール配信施策をその効果や実際に配信しているメールを交えてご紹介する事例コーナーです。今回は上質なサービスとおもてなしを提供している横浜ベイホテル東急のメール施策をご紹介します。

横浜ベイホテル東急のメール施策概要

2017-04-20_1845

メール配信を行っているサービス名:

  • 横浜ベイホテル東急
  • ホテル内の各レストラン

メールマーケティングの目的:

  • キャンペーン告知などによる販売促進

主な配信コンテンツ:

  • ホテルの宿泊プラン・フェア・イベントの告知
  • レストランで開催中のフェア

配信頻度:

  • 月1回の定期配信 – 第1金曜日(お昼前後)
  • メルマガ会員限定の優待プラン(不定期)
  • ホテルやレストランで行っているキャンペーン発生時(不定期)

※メルマガ購読者が受信するメール数は平均2〜3通/月

配信対象:

  • レストラン予約サービスからの会員(TableCheck経由)
  • ホテル利用者(ウェブ予約を含む)
  • メルマガ購読希望者(HP)

すでに関係値のあるユーザーへ情報を届けることでメールの効果が発揮

ベイホテル01
横浜ベイホテル東急ではホテルの利用者(宿泊予約)、レストラン利用者(ネット予約)、そしてホームページのメールマガジン登録から会員になった方に最新のフェア・プラン・イベント情報ほか、会員だけの特別宿泊プランやレストラン優待の案内をメールを送っています。

上記のメールの様に全体のデザインを掲載キャンペーンに沿って色を合わせ、画像とリンクでメールから進んで欲しいページへの動線を作っています。

既に横浜ベイホテル東急のサービスを体験されたことのある方が対象のためメールマガジンの効果にもそれが反映されています。

月一回の定期配信では平均開封率は23%、クリック率は高い時には35%を超えるそうです。

また人気のコンテンツ(例えばレストランでの北海道フェアやスイーツフェアなど)ではクリック率は60%を超えることもあるそうです。

そのため、配信後にはメール掲載のキャンペーンに関する問い合わせの電話を受けるのはもちろん、配信日(金曜日)のホームページのPVが平均40%も上昇するそうです。

ただホテルという普段私たちが抱く「格式のある」「豪華」「気品」といったイメージを崩しかねない見せ方はNGだそうで、「〇〇%オフ」や「超お得!」などを件名に付けることはブランドに合わないという理由からできないそうです。

メール配信では件名に数字を付けることで、開封率を高める効果があることがわかっていますが、そういった制限がある中でもこれだけの効果があることは、ホテルを利用した人はそのサービスの良さなどからまた使いたい、また行きたいという気持ちが強く残り、メールマガジンなどで常に情報を得たいという心理状態があるからなのかもしれませんね。ホテルとメールマガジンの相性はいいのかもしれませんね!

購読者が好むメールを作るには配信レポートを分析すること

ベイホテル201(画像をクリックするとメルマガ拡大版がご覧いただけます)

横浜ベイホテル東急では配信したメールは都度レポートを確認しながら常に改善を行っています。

例えば、過去に常に掲載していたお決まりのコンテンツがあっったのですが、配信レポートを確認したところ、リンククリック数が少なかったことから、情報を目立たせるために専用のバナーを作成しクリック数値の改善を試みました。それでもクリックされなかったことからメールマガジンの購読者には合わない情報であると判断し、掲載することをやめたそうです。

情報をスリムにすることで購読者が欲しいと思っている情報だけを届けることができます。その結果、スパムや広告メールといった印象が薄くなり、メールを確認してもらえることにつながります。

またBenchmark Emailのレポートではクリックヒートマップを確認することができます。これを活用することでテキストへのハイパーリンクやボタンリンクなど、リンク先が同じURLでもメールのどの部分がよりクリックされているのか詳細が一目でわかります。

クリックマップ例(こちらは過去にBenchmark Emailは配信したニュースレターのレポート画面でのクリックヒートマップ画像)

横浜ベイホテル東急ではこれを確認し、ボタンリンクがよりクリックされることから、デザインとの兼ね合いを考えながら、重要な情報をお知らせする時などはボタンを活用しています。

データに裏付けされた掲載コンテンツ、デザイン作成ができるのもHTMLメール配信ならではですね!

レストラン予約サービスTableCheckとの併用でリスト管理からメール配信を簡単に

横浜ベイホテル東急ではホテル情報の他にも、館内に併設されているレストランの情報もメールマガジンで配信しています。レストランの予約をされた方を対象にメールマガジンを配信しているのですが、こちらではそのリストの管理をTableCheckを併用することで簡単に行っています。

(連携させることで、上記の様にメルマガ配信対象者をリスト化)

(メルマガ出力すれば、Benchmark Emailに取り込むことができます)

TableCheckとBenchmark Emailを連携させることができます。そのためメールマガジンの配信リストをわざわざ作成することなく、TableCheckで管理している顧客情報を任意のセグメントでリスト化し、ボタンひとつでそのリストをBenchmark Emailに取り入れることができるので、リストの生成からメール配信がすぐにできる体制を構築しています。

この連携からホテル利用のお客様のみにメールを送っていましたが、レストランを利用される方にも配信を実現させることができたそうです。

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TableCheck社のサポートページでは、Benchmark Emailとの連携方法が解説されています。
「【基礎編】最初はこれだけで大丈夫!まずは抑えたい3つの機能」でリスト連携のデモをご覧いただけます。
外部サイト:TableCheck&Benchmark メルマガセミナー動画

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さいごに

ということで今回は横浜ベイホテル東急のメール施策をご紹介しました。

今回のポイントはこちら!

  • メールを使った既存顧客とのコミュニケーションでは高い効果を見込める
  • メールレポートを確認し、掲載するコンテンツやデザインを改善
  • TableCheckなど、他サービスとの併用でメール作成作業負担を軽減

それでは、また。

伏見でした!

ブログ後記

今回の事例記事にあたり、横浜ベイホテル東急、マーケティングの平岡麻衣子様にお話を聞きました。

Benchmark Emailを導入する前はテキストのみのメールマガジンを配信していたそうで、開封率といった数値の測定ができず、メールの効果測定ができていなかったとのことでした。そういった状況下での作業はメールマガジン担当者側にとっても正しいことを行っているのか、そうでないのかが見えにくい。また平岡様自身、今以上に魅力的なメール配信ができないのか、という思いを抱いたことからHTMLメールを配信できるツールを探し、Benchmark Emailの導入を決めたそうです。

平岡様曰く、ここ数年で企業のメール状況も様変わりし、ホテル業界でもHTMLメールを配信する競合他社が増えてきているそうです。きっとテキストメールに対するマンネリ感を感じている人が今まで以上に増えてきているということ、またメールマガジンは効果検証を繰り返すことで効果を高められるということが認知され始めていることがその背景なのではないでしょうか?