この記事は「Is Your Email Design Affecting Your Deliverability? How to Optimize Your Emails for Success」を日本向けに翻訳・編集したものです。

メルマガは顧客との関係づくりにとても効果的ですが、たとえ質の良いメールを作成できたとしても、受信箱に届かないのでは意味がありません。

メール到達率に影響するものの中でも見過ごされがちなのは、デザインです。日頃はクリック獲得などエンゲージメント向上目的で注目されることが多いですが、実は受信箱への到達率にも影響しています。

迷惑メール扱いされやすいメールデザイン

GmailやThunderbirdなどのサービス・アプリは、危険なメールやスパムメールが受信箱に入らないようにブロックしています。例えば、メールをスキャンし、デザインやフォーマットでスパムやフィッシング要素がないかを確認する技術などがあります。画像が多すぎるメールや、特定のカラーの組み合わせやフォントが含まれるメールはスパムフィルターが作動し、ブロックまたは迷惑メールフォルダへ送られるようになっています。

メールデザインが到達率に影響する例は以下の通りです。

  • スパムフィルター:全体のデザインや使用フォントなどのフォーマットにより、スパムと判断される場合があります。
  • 迷惑メール報告:たとえ受信箱に無事に届いたとしても、質の悪いメールデザインにより受信者によってスパムと認識され、迷惑メール報告を受ける場合があります。迷惑メール報告は、送信ドメイン評価および到達率に大きな悪影響を及ぼします。
  • エンゲージメントの減少:質の悪いメールデザインによりコンテンツに対するエンゲージメントが少なくなると、将来の到達率に悪影響を及ぼします。
  • エラー率の増加:ブロックやスパム認識されるようなメールデザインを使用することでエラーとなる可能性が高まり、到達率が悪化します。

到達率向上につながるメルマガデザインのコツ

到達率の向上には、以下のデザインのポイントに気を付けましょう。

1. シンプルでクリーンなデザイン

シンプルでクリーンなデザインはスパムと認識される確率が低くなります。画像の使い過ぎや派手なデザインは控えるのが得策です。

2. レスポンシブデザインの使用

PC、スマホ、タブレット等受信デバイスに合わせてメールが最適に表示されるレスポンシブデザインは、ユーザーエクスペリエンスの向上と、迷惑メール報告の抑制が期待できます。

Benchmark Emailでは、ドラッグ&ドロップエディタで作成したメールが受信デバイスに合わせて表示されるレスポンシブ対応が標準装備されています。また、HTML版を受信できない読者にはテキスト版が表示されるマルチパート機能も搭載しています。

レスポンシブデザイン

3. テキスト・ボタン形式のCTAを使う

コールトゥアクション(CTA)は画像ではなく、テキストまたはボタンで設定しましょう。画像形式のCTAをブロックするメールアプリも存在するため、これらのCTAが無難な選択です。

特にボタン形式のCTAはクリック率も上がりやすいため、積極的に活用していきましょう。

テキストCTA

4. テスト配信の実施

自分宛にテスト配信を行うことで、デザインにおいてスパムフィルタに引っかかる要素があるかどうか予め確認できます。Benchmark Emailの受信テスター機能や、Litmusなどのツールを活用し、異なるメールアプリやデバイスでの表示に問題がないか確認しましょう。

5. メールアプリ仕様についての最新知識

メールアプリは常にアルゴリズムやスパムフィルタ条件のアップデートを行っているため、最新の仕様を知っておくことで受信箱に届きやすいメールデザインを適用することが可能です。

メール配信システムを活用しよう

メール配信システムに備わる以下の機能を活用することで、到達率に悪影響を及ぼすミスを回避できます。

メールテンプレートとデザインガイド機能

多くのメール配信システムには、メールテンプレートと、魅力的なメール作成に役立つデザインガイドの機能が備わっています。このようなテンプレートや、自然に読みやすいデザインが作成できるガイド機能は、メール到達率の向上も視野にいれた、メールデザインのベストプラクティスに従って設定されています。

テストメール機能

メール配信システムでは、メール送信前にスパムフィルタに引っかかる要素がないか、テスト配信で確認することができます。これによりユーザーはどのようなデザインが迷惑メール扱いされるのかを学ぶことができ、配信前に修正することが可能です。

レスポンシブデザイン機能

閲覧デバイスに合わせてレイアウトが最適化される、レスポンシブデザインが搭載されているメールエディタを使いましょう。エンゲージメント向上や迷惑メール報告の件数を減らすことに役立ちます。

A/Bテスト機能

異なるデザインのメールでどちらがより高い効果を得られるかをテストできるA/Bテスト機能が備わっている場合は、ぜひ活用しましょう。ユーザーは到達率に悪影響を及ぼすデザイン要素を特定することができるため、とても有効な機能です。

メールデザインが到達率に大きく影響することはご理解頂けたかと思います。
到達率向上計画の一部としてメールデザインに焦点を当てることで、メールマーケティング全体の成功につながります。シンプルなデザインを心掛け、レスポンシブデザインを活用、テキスト形式のCTA、テスト配信、メールアプリの仕様&トレンドに注意を払うことでメール到達率の向上が期待できます。

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by Benchmark Team