本記事はBenchmark本社のブログ記事 “How to Use Infographics to Generate Leads” を翻訳したものです。

著者(略歴)
Adela Belin
Writers Per Hourのコンテンツマーケター兼ライター。 人々の生活に変化をもたらし、個人的・職業的な成長に貢献することに情熱を注いでいる。

 

インフォグラフィックは強力なビジュアルコミュニケーションツールです。情報を魅力的に伝えつつ、視聴者の注意を引き、行動を促すことができます。

インフォグラフィックと言えば、ブランド認知度の向上、ユーザーのエンゲージメントの向上、サイトへのアクセス促進などを連想するでしょう。実はそれだけではなく、インフォグラフィックがリード獲得に非常に効果的なことをご存知でしょうか?実際に、ビジュアルコンテンツを使用したブランドのコンバージョン率はそうでないブランドに比べて7倍以上だと言われています。

ここでは、有望なリードを獲得するためにインフォグラフィックを活用する9つのポイントをご説明します。

1. お客様の悩みを解決する

想像してみてください。潜在顧客がウェブサイトにたどり着いたとします。そこで閲覧のみを行い、他に何もすることなくサイトを去っていきました。

これは大きな機会の損失となります。潜在顧客をウェブサイトに留まらせ、リード化させるには、何か意義のあるものを提供する必要があります。

ターゲットとなる読者が、価値を見いだせるようなインフォグラフィックを作成しましょう。ニッチな専門家としてブランドを位置付けながら、お客様の悩みを解決し、有益な情報を提供しましょう。

お客様の悩みを知る方法は以下の通りです。

  • メールアンケートの収集などリサーチを行う
  • 営業やカスタマーサービスチームに話を聞く
  • キーワード調査を行い、同分野でのよくある質問を見つける
  • 関連したフォーラムやオンラインコミュニティを閲覧する
  • ソーシャルメディアのコメントやレビューをモニタリングする

また、電子書籍やホワイトペーパーなど他のコンテンツを補完するためのインフォグラフィックを作成することもできます。例えば、Zendeskは電子書籍へのアクセスを促してリードを獲得するために、以下のインフォグラフィックを作成しました。


(出典)

2. 魅力的なタイトルをつける

ネット上には膨大な数のコンテンツが氾濫しています。その中でインフォグラフィックを目立たせる第一歩は、読者の注目を集める魅力的なタイトルをつけることです。

Brian Dean氏の提案にある通り、重要なのはタイトルを 「とてつもなく具体的に」することです。読者にとってインフォグラフィックがどのように役に立つのかをアピールするタイトルをつけましょう。

クリックされやすいタイトルを作成するヒントは以下の通りです。

  • 端的で正確に
  • 数字やデータを含める
  • 感情に訴える言葉を使用する
  • ネガティブな表現を検討する(例:やってはいけない、失敗、要注意!など)

以下はNet Credit社によるインフォグラフィックの事例です。タイトルが非常に具体的なため、内容がすぐ分るようになっています。


(出典)

3. シンプルなデザインにする

以下のインフォグラフィックをご覧ください。


(出典)

どう感じましたか?

インフォグラフィックデザインの役割は読者の注目を集め、飽きさせないことです。雑然としたデザインでは読者の心を捉えることができず、コンバージョンを得ることもできません。

優れたデザインのインフォグラフィックは、美的感覚に優れ、機能的なコミュニケーションを実現するものです。重要なのはビジュアルコンテンツを活用し、デザインをシンプルにすることです。

ここでは、インフォグラフィックデザインを最も効果的に作成する方法をご紹介します。

  • 情報をまとめて、流れを考え、構成を練る
  • データに合ったインフォグラフィックのレイアウトを選ぶ
  • グリッドデザインまたはワイヤーフレームを使って、すべてのデザイン要素を整理する
  • データを効果的に表示するためにデータの視覚化を含める(例:チャート、テーブル、マップなど)
  • 2〜3種類のシンプルで読みやすいフォントを選び、情報の階層化を図る
  • 情報の補完にアイコンやイラスト、写真を使用する
  • ブランドカラーやインフォグラフィックのテーマに沿った配色を選ぶ
  • デザイン要素の間には、十分な余白を確保する

以下のDrift社がデザインしたインフォグラフィックを見てみましょう。アイコンとチャートを使ってデータを効果的に伝え、文章は最小限に抑えられています。読みやすく、理解しやすいものになっています。


(出典)

4. ブログ記事でインフォグラフィックを紹介する

インフォグラフィックをデザインした後は、どのように公開し、トラフィックを増やすかを考えます。

インフォグラフィックで閲覧者の注目を集めるには、インフォグラフィックを中心としたブログ記事を書くことが効果的です。補足的なコンテンツを作成し、インフォグラフィックについて詳しく説明します。

付加価値を提供するだけでなくSEOコンテンツを書くことで、ブログ記事の順位を上げ、インフォグラフィックの閲覧を促しながらサイトのトラフィックを誘致することができます。

ブログ記事では背景情報を提供し、インフォグラフィックの内容について詳しく説明します。

以下は、Venngage社が作成したブログ記事の例です。グラフィックデザインのトレンドに関するインフォグラフィックを紹介するためのブログ記事です。簡単な紹介文から始まり、インフォグラフィックを表示した後、それぞれのトレンドを詳しく説明しています。


(出典)

5. オンページSEO(内部対策)でインフォグラフィックを最適化する

インフォグラフィックは画像のため、Googleに読み取りはされません。しかしながら、オンページSEOでのインフォグラフィックの最適化を怠らないようにしましょう。

まず最初に、キーワード調査を行ってください。Googleのキーワードプランナーなどの無料ツールを使って、成果が期待できるキーワードを特定します。検索数が多く、競争率が低いキーワードに絞ってください。

キーワードが確定したら、以下の場所にキーワードを入れます。

  • ブログ記事のヘッドライン
  • メタディスクリプション(説明文、スニペット)
  • ブログ記事のURL
  • インフォグラフィックのファイル名
  • インフォグラフィックの代替テキスト(alt属性)
  • ヘッダーのタグ(例:H1、H2など)
  • 違和感のない程度にコンテンツ全体に散りばめる

上記のオンページSEO施策を念頭に置くことで、ブログ記事(およびインフォグラフィック)のランキングが向上し、リードの増加につながる質の高いトラフィックが集まるようになります。

6. 強力なCTAを設置する

ブログ記事にトラフィックを集めることができても、それだけでは十分ではありません。ブログ記事に強力なCTA(行動喚起)を設置し、訪問者をリード化させる必要があります。

CTAボタンには具体的な行動を表す言葉を使用して、ウェブサイトのコンバージョンを最大化できるようにしましょう。

ブログ記事やインフォグラフィックの最後にCTAを配置することもできますが、文中に配置し、最もインパクトを与える可能性のあるコンテンツとCTAを並べるのもおすすめです。

以下は、HubSpot社によるインフォグラフィックのブログ投稿例です。ブログ記事の中盤と終盤で、さりげなく無料テンプレートのダウンロードを促しています。


(出典)

関連ブログ記事:メルマガでクリック率を高めるための7つのヒント!CTAを設置した効果的なメールの作成方法

7. ソーシャルメディア用にミニインフォグラフィックを作成する

インフォグラフィックを作成するのは手間がかかります。せっかく時間をかけて制作するのですから、さまざまなチャネルで宣伝し、認知度を高めることが重要です。

コンテンツを宣伝するチャネルと言えば、真っ先に思い浮かぶのはソーシャルメディアです。

ソーシャルメディアの投稿や広告でインフォグラフィックを宣伝することで、より多くの読者に読まれ、ウェブサイトに多くのトラフィックを誘導してリードを獲得することができます。

しかしながら、ほとんどのインフォグラフィックは縦に長く、ソーシャルメディアの投稿画面では切り取られて表示されてしまいます。

LinkedIn社が投稿したインフォグラフィックを見てみましょう。新しいタブで画像を開いて拡大しないと読めません。


(出典)

この問題を解決するため、ソーシャルメディア用のインフォグラフィックを作成する必要があります。長いインフォグラフィックを複数の小さいインフォグラフィックに分割し、異なるソーシャルメディアプラットフォームのサイズ要件に適したものにします。

そうすることで、インフォグラフィックをより読みやすくすることができます。ウェブサイトへのトラフィックを促進させるため、キャプションには必ずブログ記事またはメインのインフォグラフィックへのリンクを挿入します。

以下は、John Hopkins Medicine社が投稿したソーシャルメディア・インフォグラフィックの例です。大きなインフォグラフィックから一連のミニインフォグラフィックを作成し、Instagramにカルーセル機能を使って投稿しています。


(出典)

8. SlideShareでインフォグラフィックを再利用する

B2Bマーケターにとって、スライドショー形式で資料を公開できる無料のサービス「SlideShare」は見逃せないコンテンツ配信プラットフォームです。

トラフィックの70%以上がターゲット検索から来ているこのプラットフォームは、リーチを拡大し、有望なリードを引き付けることができます。

SlideShareデッキでの再利用をお勧めする理由の1つは、インフォグラフィックがプレゼンテーションよりも4倍もバイラルであることです。

方法として、まずインフォグラフィック内の情報を凝縮し、小さなスライドに分解します。各スライドに重要なポイントは1つに絞り、イラスト、アイコン、チャート、グラフや写真などのビジュアルで補完しましょう。

それだけでなく、SlideShareデッキの中間または最後にリードフォームを設置し、プラットフォームから離れることなくコンバージョンを促すこともできます。

9. 他のブランドと提携する

インフォグラフィックは、必ずしも自社で作成する必要はありません。同じようなターゲット層に語りかける他のブランドと提携し、インフォグラフィックを共同制作することもできます。

これは費用対効果の高い戦略で、提携先のオーディエンスを活用してリーチを拡大するのに役立ちます。以下、Spark Post社がSurvey Monkey社と提携して作成したインフォグラフィックの一部をご紹介します。


(出典)

まとめ:インフォグラフィックでリード獲得を促進させましょう

リード獲得キャンペーンの企画を行う場合は、電子書籍や、ガイド、ホワイトペーパーなどの長文コンテンツに頼るのではなく、ぜひインフォグラフィックをお試しください。

今回ご紹介した9つの効果的な戦略を活用し、魅力的なインフォグラフィックを作成して閲覧者をリード化させましょう。

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