これからメルマガを始める人も、メルマガの効果を実感してきたのでもっと配信先を増やしたい!という中級者の方も、ぜひこの記事をチェックしてください。

登録フォームで質の高いメルマガ登録者を集めよう

実店舗、または自社サイト・ブログ記事・セミナーSNSといったコンテンツには、あなたが提供する情報やサービスに興味を持ってくれた人が訪れます。そこで「メルマガでもっと情報が読めますよ」と案内したり「メルマガに登録するとこんなお得なことがありますよ」と訴求することで、メルマガを購読してもらえれば、今後も関係を継続していくことができます。

1.ウェブサイト

ウェブサイトにメルマガの登録フォームは置いていますか?基本的ですが、最も質の高い購読者を集められる方法です。

ウェブサイトに登録フォームを置く方法

登録フォームを置く方法がいくつかあります。

 

a.登録フォームをトップページに埋め込む

出典:https://www.saiyu.co.jp/

サイドバーやフッター部によく埋め込まれています。フォームを「トップの目立つ場所」に配置することが注目を集める最善の方法のように思えるかもしれませんが、ホームページにたどり着いたばかりのユーザーは、連絡先情報を提供する準備ができていないかもしれません。このような理由から、埋め込みフォームはフッターやサイドバーに設置されることが多いのかと思います。

入力項目は少ないほど購読者数が集まりやすくなります。

・関連FAQ:埋込型フォームの編集方法は?

b.「メルマガ登録」「メルマガ配信中」などのアイコンをトップページに置き、登録フォームへリンクする

アイコンやバナーをクリックすると、登録フォームにアクセスできるようにしておきます。

クリックすると別ページの登録フォームに移動するか、同ページ内に埋め込まれた登録フォームまでアンカー移動する場合や、ポップアップフォームが出てくる場合もあります。

c.自動でポップアップする登録フォームを使う

出典:https://www.soup-stock-tokyo.com/mailform

ページにアクセスするとポップアップするタイプのフォームは、一番目立つかもしれません。一定時間滞在しているとポップアップするものや、ページをある程度読み進めるとポップアップするものもありますね。

強く認知付けできる一方で、アクセスするたびにポップアップされると嫌がられるリスクもありますので、使いどころには注意が必要です。

・関連記事:ポップアップする登録フォームでメルマガ登録率アップ

2.ブログに登録フォームを置く

ブログ記事を読んでいる間は情報収集に意欲的になっていますので、「最新情報をメルマガでお知らせします」「メルマガ限定の資料をお配りしています」のようなキャッチコピーを添えると効果的です。

ブログに登録フォームを置く方法

a.登録フォームを埋め込む

ブログにはサイドカラムがあるデザインも多いと思いますが、登録フォームを置くのにちょうどいいですね。また、記事の一番最後にフォームを表示する方法もあります。

b.アイコンやバナーを置き、登録フォームにリンクする

埋め込みフォームと同様に、サイドカラムや、記事の最後に置くのがおすすめです。内容によっては記事の途中で置いてもいいでしょう。

3. ホワイトペーパーを配布する

ホワイトペーパーのテーマは、見込み客が求めている情報や、検索ワードを意識したものにしましょう。

ホワイトペーパー経由のメルマガ購読者は、初めからあなたの会社のファンというわけではないかもしれませんが、情報収集意欲や好奇心の高い方が多いです。役に立つ情報をステップメールとして送り、段階的に自社商品への理解・関心を深めてもらうこともおすすめです。

メルマガ配信にはオプトインが必要のため、フォームに購読希望のチェックを設けるか、プライバシーポリシー等にメルマガを配信することを明記しましょう。

4. セミナーや交流会を開催する

セミナー等の際に、メルマガ配信の許諾を得た上でメールアドレスを集める方法です。

ホワイトペーパーと同様に、見込みの高い読者を集めることができます。ホワイトペーパーからの読者同様、ステップメールを送ることもおすすめです。

ちなみにBenchmark Emailのフォームをセミナーの登録フォームとして活用すれば、ウェビナー用のURLやイベント概要を自動送信することができます。

(関連FAQ)

登録フォームから登録する場合の文字数制限について

登録フォームの設置からウェルカムメールの配信設定まで

なおメルマガ配信をする場合はオプトインを得るために、プライバシーポリシー等にメルマガを配信することをを明記しておく、購読希望を尋ねるチェックボックスを設るなどの対応をしましょう。

5.SNSで告知する

SNSは拡散に強く認知拡大に向いています。その一方で、メールには、SNSと比べて購読解除率(アンフォロー率)が低いというメリットがあります。また、メルマガはSNSよりも長文でリッチな情報を届けることができます。

顧客と複数のチャネルで繋がっておくことは、購読解除へのリスクヘッジになります。SNSフォロワーはメルマガ読者へ、メルマガ読者はSNSフォロワーへとできるだけ繋げておきたいものです。

メルマガ購読へつなげる動機づけとして、メルマガ限定でクーポンを配信するのは効果的でしょう。

キャンペーンや予約販売を行う際に応募条件にメルマガ購読を入れておき、その告知をSNSで行う、という方法でメルマガ読者を増やした事例もあります。

成功事例:SNSからメルマガへ繋げる工夫が光るNY発セレクトショップUNION TOKYOの事例

それではX、Facebook、Instagram、Youtubeの4つのSNSで告知する方法を説明します。

5-1.X(旧Twitter)

Xは140文字という制限があるメディアです。より長文で情報を届けることができるメルマガも購読してもらえば、フォロワーとの繋がりが強まります。

メルマガへ繋げる動機づけとしては、クーポンやキャンペーンのほかに、メルマガではよりディープな情報を発信していることを伝えてもいいでしょう。

Xに登録フォームを置く方法

a.登録ページへのリンクをプロフィールに置く

b.登録ページへのリンクを含むツイートを定期的に投稿する

c.メルマガのサンプルを掲載して、価値を伝える

Web版やサムネイルを掲載することもおすすめです。

FAQ:メールのURLを取得する方法

5-2.Facebook

キャッチーな短文や画像で表現することが求められやすいSNSですが、Facebookでは長文の投稿でも比較的読んでもらいやすいと言われています。そのため、同じように長文で情報を発信できるメルマガとも相性が良いでしょう。

「メルマガ限定で発信している情報」などのインセンティブがあれば、購読に繋げやすくなります。

Facebookに登録フォームを置く方法

a.メルマガ登録ページへのリンクをプロフィールに置く

b.メルマガ登録ページへのリンクを投稿文に入れる

c.メルマガのサンプルを掲載する

5-3.Instagram

メールは購入に繋がりやすいと述べましたが、Instagramには近年ショップ機能が備わり、ECショップを中心に購買への貢献力が高まっています。

SNSで新しく得た見込み客は、是が非でもメルマガに送客したいところです。メルマガ会員限定の特典をつけることで登録のきっかけになります。

Instagramに登録フォームを置く方法

a.登録ページへのリンクをプロフィールに置く

b.メルマガ登録ページへのリンクを投稿文に入れる

5-4. YouTube

YouTube動画の説明文にも、定型文でメルマガフォームへのリンクを貼っておきましょう。

 

社内にあるリストをもっと活用しよう

会員登録時にオプトインを得ていることが前提になります。

6.問い合わせ客・自社サイトの会員登録者

サイトのフォームから問い合わせがあった客や、自社サイトの会員登録者は、将来的に購入または再購入をしてくれる確率が高い層です。ただしアドレスをメルマガ配信に使いたいときは、プライバシーポリシーでメールを配信することをお断りしておきましょう。

7.来店予約

Webで予約をしてもらう際に、メルマガ購読許可のボックスを作っておくと、購読登録してくれるかもしれません。

例えば飲食店予約システムTableCheckを使えばBenchmark Emailとリスト連携が可能です。

外部サイト:TableCheck&Benchmark メルマガセミナー動画

8.店舗内や会員カードにQRコードを設置

店舗内のポスターや会員カードに、登録フォームへアクセスできるQRコードを置いておきます。会計時に使えるクーポンと併用して、購読を促進している例もよく見かけます。

9.セミナーなどの自社開催イベント

イベントを開催したときの参加者も、自社が扱う商品やその周辺領域に興味のある、質の高いリストが集まってくるでしょう。

セミナー後のサンキューメールや、ステップメールをうまく活用して、セミナーの内容から自社メルマガの内容へとつなげていくと効果的です。

10.過去に交換した名刺

名刺交換で手に入れたアドレスへのメルマガ配信は、特電法でも特例として認められています。ただし、受け取り手に失礼だと取られないように気をつけましょう。

名刺のアドレスへ配信するときに気を付けること

・名刺交換をするときに、メルマガを送らせてもらうことを伝えると丁寧です。

・メルマガ内に「名刺交換させて頂いた方にお送りしています」と明記しましょう。

・あまりに昔のものには送らないようにしましょう。退職などでアドレスが無効となっており、エラー率が上がってしまう可能性があります。

リストは購入してもいい?

購入したリストへの配信は特電法で禁止されており、罰則を受けるリスクがありますので絶対に行わないでください。

当然、迷惑メール報告を受けることで自社のドメイン評価が低下して到達率が下がってしまうこともあります。また、販売目的で無作為にアドレスを集めたリストにはスパムトラップアドレスが含まれていることもしばしばありますので、ブラックリストに登録されてしまうリスクも増加します。

メルマガ配信を行えなくなってしまうと元も子もありませんので、リストは適切な方法で集めましょう。

 

詳しくはこちらの動画でも解説しています。

関連動画:メルマガ担当者が知っておくべき法律「特定電子メール法」について

さいごに:メルマガリストは数と質どちらが大切?

ここまで増やす方法をお伝えしてきましたが、メルマガの効果を上げるためには、メールアドレスの数だけではなく質も大切です。

 

メールを大量配信する場合は、リストの質が低下するほど、受信ボックスに届きにくくなります。これはGmailなど受信側のサーバーが行っていることで、配信側でコントロールすることは非常に難しいです。

そんな中でも、こちらができる対策の代表例が「リストクオリティを上げること」「なるべくエンゲージメントの高い読者に配信すること」です。

リストクオリティが高い状態とは、無効なメールアドレス(配信しても届かないアドレス)の割合が少ないことを指します。エンゲージメントの高い読者とは、開封やクリックを行ってくれる読者のことです。

また、許諾を得ていないアドレスへの配信は法律違反となり、大量の迷惑メール報告を受ければ自社ドメインの評価が下がってメルマガ配信できなくなることもあります。

闇雲に登録アドレス数を増やすだけでは、メールを読んでくれる人は増えません。

自社サービスに関心のある人が集まるようにして、購読の許可を必ず取り、打ち間違いや不正な登録が出ないよう工夫しましょう。

 

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以上、今後のメールマーケティングにお役立てください。

著者情報:

by 山本 美智