こんにちは!Benchmark Emailでメールマーケティングアドバイザーをしている山本です。ユーザー100社の導入相談会を行ってきた経験から、特に多かったご質問について、私がいつもお答えしていたことをブログでご紹介しています。
これから始めるメルマガに何を書くかお困りの方は多いようで、「そもそも、メルマガには何を載せたらいいのでしょうか?」というご質問をよくいただきます。たしかに世間ではどんなコンテンツが送られているか知っておきたいですよね。
昨年ちょうど自社調査をしておりましたので、内容を抜粋して改めてシェアさせていただきます。調査結果からはメルマガでよく配信されているコンテンツ、つまり読者に喜ばれやすい要素のヒントが見えてくるでしょう。よろしければ参考にしてください!
目次
調査の内容
普段、わたしたちはどういったメルマガのコンテンツに触れているのでしょうか。
Benchmark Emailでは独自の調査を行い、対象としたメルマガのコンテンツ要素を分解し、頻度別にA〜Cの3つに分類してみました。
A. 殆どの企業が載せている要素
B. 多くの企業が載せている要素
C. 一部の企業が載せている要素
なお、調査はこのように行いました。
調査対象と目的
日本の有名ブランドを中心にメルマガの配信頻度やメールコンテンツの要素を分類すること
調査の概要
個人のメールアドレスで読者登録・会員登録を行い、受信したメールを集計
調査期間
2019年4月〜2019年9月の6ヶ月間
調査対象
トラベル・宿泊、人材サービス、ファッション、飲食メーカー、自動車メーカー、新聞・Webメディア、ITサービス、不動産など計50社のメルマガ
* 利用しているメール配信システムなどは問わず、各業種で認知度の高い企業やブランドを選択
それではさっそく調査結果をみていきましょう。
A. 殆どの企業が載せている要素
- 企業やブランドのロゴ
- 販売している商品・サービス・取扱い中の案件情報
- 自社Webサイト(オウンドメディア)の記事・ニュース速報の紹介
- SNSアカウント(Instagram, Facebook, Twitter, Line)の紹介
どのコンテンツもよく見かけるので、イメージがつきやすいですね。
掲載例をいくつかご紹介します。
– 掲載イメージ(今回の調査対象外のメールです)
- ロゴ掲載の例(BtoB)
- ロゴ掲載の例(BtoC)
出典:Really Good Emails (Forever21, Addidas)
パッと見ると各社バラバラのデザインに見えますが、要素に着目すると「ロゴをメールの一番上に置く」というところが同じだとわかります。ロゴは中央または左端に置くパターンをよく見かけますね。
- SNSアカウント掲載の例(BtoB)
- SNSアカウント掲載の例(BtoC)
SNSアイコンはフッターにアイコンを載せている例をよく見かけますが、ヘッダーに載せている企業もありますね。
事例:リードナーチャリングに最適、長期的な関係構築を実現するメール配信 – Tato design様
メルマガの内容をしっかり読んで欲しい場合はフッターに置くのがいいでしょうし、メルマガはあくまでSNSを覗くきっかけで構わないという場合はヘッダーに置いてもいいでしょう。
B. 多くの企業が載せている要素
- セール告知・クーポン
- 商品や人気記事のランキング
- セミナー・展示会などイベントの告知
- 実店舗の案内(飲食店舗・販売店・取扱い百貨店など)
- コラム・メルマガ編集部からの案内
- 自社の他ブランドやグループ会社の情報
- ユーザーアカウント(会員ページ)へのログイン
- よくある質問(FAQ)集、送料・配送・返品方法、問い合わせ先などカスタマーサポート情報
- プライバシーポリシー、メールの著作権情報
- 「画像が開かない場合はこちら」などブラウザでのメール閲覧リンク
ここはメルマガの目的に応じて各社の個性が出るところですね。
お客様に役立つ情報はどれだろう?読者に何をしてほしくてメルマガを送るんだろう?と考えながら選ぶと良いでしょう。
– 掲載イメージ(今回の調査対象外のメールです)
- セミナー・展示会などイベントの告知の例
- 商品や人気記事のランキング、ブラウザでのメール閲覧リンクの例
事例:ランキング形式を有効活用!平日と休日で内容に変化を持たせる旅行企画業の事例
- ユーザーアカウントへのログインの例
事例:API連携で効率化!アルバムアプリFammが実践するプッシュ通知とメルマガ配信の併用効果とは?
C. 一部の企業が載せている要素
- 保有ポイントの表示(会員向け)
- スマホアプリのダウンロード
- 資料やカタログのダウンロード
- 動画(Youtubeなど)
- アンケートなどの意見収集
載せている企業は多くないですが、さらに使い勝手をよくするプラスアルファのひと工夫のようなものです。動画を採用している企業はまだまだ多くないですが、Youtube動画でコンテンツを届けている企業がメール内で紹介をしている例などがあります。
これらABCの中から自社に合ったものを選んでみてください。
必ず載せなければいけない情報
- 送信者情報
- 「登録解除」リンク
これらは特定電子メール法で定められている必須項目のため、すべてのメルマガで表記されています。
– 掲載イメージ
Benchmark Emailでは「登録解除」リンクが標準で表示される仕様になっています。特定電子メール法について詳しくはこちらをご覧ください。
関連記事:メルマガで法律違反になる前に!「特定電子メール法」を押さえて宣伝・広告メールを配信しよう
まとめ
メルマガに何を書くべきか迷ったら、まずはこれらの20個のコンテンツから自社に合ったものを探してみるといいかもしれません。
コンテンツを本格的に考えていくときは、メルマガに載せる情報を社内から集めたり、競合他社のメルマガを購読・分析すると良い企画が立てやすいでしょう。その際にも道標としてこの一覧を活用していただけたらと思います。
*本記事は、2020年11月に公開した記事をアップデートしたものです。
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