本記事はBenchmark本社のブログ記事 “5 Creative B2B Emails You Hadn’t Considered” を基にしています。

コンバージョン獲得やエンゲージメント強化には、メールのコンテンツからデザインまでを最適化することが重要です。今回は、思わず真似をしたくなるメルマガのコンテンツアイディア5選と、それぞれのポイントを事例を交えてご紹介します。

顧客エンゲージメントの強化と販売マーケティングの目標達成に、ぜひお役立てください。

ウェルカムメール

購入前はもちろん、顧客が商品を購入した後も継続的なコミュニケーションをとることが非常に重要です。認証メールという最初の段階から、商品やサービスを最大限に活用できる価値ある情報をしましょう。

ポイント:クリックしてもらえるように工夫する
すぐにでも購入できるように、ウェルカムメールにサポートやデモ、機能の説明などのリンクを貼ることでクリックしてもらうようにします。
事例1:家具屋West Elm社のウェルカムメールは、クーポンコードのリンクボタンを載せることで購読者がすぐクリックできるように誘導しています。

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イベントやキャンペーン開催の告知メール

イベントなどの下準備の段階から開催まで数回に分けてメールを送る事で、購読者とコミュニケーションを取る機会を増やし、行動を起こしてもらえる可能性が高くなります。簡潔で読みやすく焦点を絞ったメールにすると伝わりやすくなります。特に、次回配信する割引クーポンや新商品の発表に使える効果的な戦略です。

ポイント:緊急性を伝える
件名と内容の両方に、イベントやキャンペーンの開催期間を明記しましょう。「残り◯日!」と具体的に記載することで緊急性を伝え、行動を促します。

事例2:アクティブウェアFabletics社は、「売れ切間近!」と件名に入れることで、開封を促しています。

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新機能やキャンペーンのお知らせメール

これから何か楽しいことが起こるのではないか、という期待感をくすぐるようなメールも効果的です。新しい機能やコンテンツ、割引クーポンなどのお知らせとリンクをメールに載せて送りましょう。ユーザーは早く詳細を知りたいので、クリック率が上がります。これは新商品やサービスの発表中にウェブサイトのトラフィックを増やし、興味を引き付けるのに優れた方法です。

ポイント:シンプルなデザインにすることで大きな効果をあげる
リンクのコンテンツを隠す事で、興味を引くことができます。画像は1つ、文章も1行にして、購読者の好奇心をそそりましょう。

事例3: ウェディング情報サイトthe knot社は、詳しい内容は書かずに、画像にタイトルのみを記載することで、購読者の興味を引きクリック率をあげています。

リエンゲージメント(再利用を促す)メール

サービスを利用しなくなった顧客とのコミュニケーションを再開するということが目的です。アクティブコンタクトの関心を引くのに全力を注ぎつつ、非アクティブコンタクト向けのキャンペーンを始める戦略に切り替えましょう。再度連絡を取るだけではなく、クーポンコードなど価値のあるものを提供するとより効果的です。

ポイント:焦点を絞る
デモの登録数や電子書籍のダウンロード数を増やすといったブランド認知のためだけでなく、購読者を顧客に転換させるような購読者にとって価値のある明確なCTA(行動喚起)をメールに入れましょう。
事例4:Twitter社はパーソナライズされたコンテンツとメールの件名に「最近サイトで見かけないので寂しいです」と入れて、クリックを促しています。

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ブログ記事のダイジェストメール

自社ブログの中で最も役立つコンテンツを抜粋し、メールにリンクを貼りましょう。コンテンツについて改めて理解を深めつつ、ウェブサイトのトラフィックをさらに増やすことができます。

ポイント:テーマを決める
テーマに沿ったブログ投稿を選び、焦点を当てましょう。ランダムに記事を集めたものよりも、興味を引きやすくなります。

事例5:Webサービスを連携し自動化するツールzapier社はブログのダイジェスト版をメールで送る事で、関心を引き、サイトを訪れるように促しています。

企業がよく配信しているコンテンツ要素

こうしたメールを作るときには、ロゴやSNSボタンなどの定番要素を載せておくことも大切です。日本企業のメルマガでよく配信されているコンテンツ要素については、Benchmark Emailが行った調査がありますのでこちらもご参考ください。

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最後に

どのようなメルマガを送ると良いか?と悩んだときは、競合他社がどのようなメールを送っているかを調査しましょう。そして良いアイディアを取り入れつつ、オリジナリティのあるコンテンツを発信しましょう。メルマガ配信をした後は効果測定を行い、何が効果的で何がそうでないのか、という部分を分析することも重要です。

アイディアを取り入れて実行・分析・改善を行い、限られた予算の中でメルマガの効果を最大化しましょう。

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