こんにちは、デジタルマーケティング専門ライターのKayla(カイラ)です。

「メールってまだイベント告知や集客に適切なの?」と思うマーケティング担当者の方も多くいると思います。

しかし、メールの効果はいまだ絶大です。ソーシャルメディアが増え続けている2019年もなお、個人のメールアカウントを持つユーザーの数はFacebookやTwitterのユーザーを大きく上回っており、今後もさらなる増加が見込まれています。

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また、メールでは受信者の情報をセグメント化し、具体的にターゲット層を絞って必要な情報を届けられる利点があります。

今回は、イベントレターを作成する際の7つのポイントをお伝えします。

スマホを意識したレイアウトを

今日、ほとんどの人がスマホなどモバイルデバイスでメールを読んでいます。そのため、スマホ上で読みやすいイベントレターを作成することを意識しましょう。

・1段落あたりを短く作る
・見出しや箇条書きにして、コンテンツを目で読み取れるようにする
・大きな画像は挿入しない
・小さな画面でも読みやすいフォントとサイズを意識する
・ウェブサイトへのリンクを貼り、後で詳細を確認できるようにする

上記はイベントレター作成時に限らず、オンラインコンテンツ作成時にも当てはまるコツです。読者を逃さないようにしっかりとポイントを押さえておきましょう。

件名は慎重に

件名を考えるときは、下記のポイントを意識しましょう。

1.緊急性:「残席僅か」、「締め切り間近」、「明日まで」などの単語を使うことで、読者の意識をイベントレターに引きつけることができます。

2.パーソナライゼーション:読者の名前をメールの件名に含めることにより、目を引くことができるとともに、相手との距離をグッと縮めることができます。

3.オファー:件名で「無料」「30%オフ」などのオファーを示すと効果的です。1番の「緊急性」と併せることでより魅力的な件名となります。

4.簡潔さ:イベントレターの最適な長さについては様々な意見がありますが、基本として短く、簡潔にまとめましょう。件名が長すぎる事によって、読者を混乱させたり、読む価値のないものと思われたりすることもあるからです。

5.絵文字は控える、あるいは使用しない:イベントレターにおいていかなる場合でも絵文字禁止、というわけではありませんが、利用するときは影響をしっかりと考えることが重要です。

会社のブランドイメージを損ねることなく、むしろブランド力を強化し、潜在的な参加者の関心を高めることができると判断した場合に、上手に活用するようにしましょう。

効果測定を欠かさない

読者の購読意思を引き立たせるメールを作成することには、常に改善の余地が残されています。いつも同じメールを送ってばかりでは読者も飽きてしまい、購読率も下がってしまいます。

業界毎にどのくらいの開封率を保っているかを把握することもライバル企業との差をつけるためには欠かせません。なお、全体の平均開封率は15%-20%となっています。

関連ブログ:メルマガ平均開封レポート【2019年】

Benchmark Emailでは、メール配信後にリアルタイムレポートを確認することで、常に自身が配信したメールの開封率を確認することが可能です。また、過去に送ったイベントレターとの開封率やクリック率の比較も簡単に行うことができます。

今まで配信して終わり、であったイベントレターを開封率やクリックマップを参考に作り変えるなど、メール作成には終わりはありません。配信後は効果測定を重ね、件名やレイアウトに悩んだ際にはA/Bテストを繰り返し行って最適なコンテンツを作り上げていきましょう。

関連記事:メルマガでのA/Bテストのポイントがまるわかり!比較項目別の事例から注意点までを一挙解説

「3の法則」を利用する

人の記憶や思い出に残るグループ・フレーズの多くは「3」を含めた言葉であったり、「3つの単語並び」から構成されている事が多いのはご存知ですか?

3つの異なる単語を1つのフレーズにまとめ、聞き手や読み手に物事に注目させる方法を3の法則と呼んでいます。

「ズッコケ三人組」や「三銃士」、「位置について、よーい、ドン!」という掛け声も実はこの法則に含まれます。まだ記憶に新しい有名な例では、バラク・オバマ元大統領の選挙チームが掲げていたスローガン「Yes,We Can!(イエス・ウィー・キャン)」は、最終的に大統領を2期務め上げる結果をもたらしました。

これが、実はメールマーケティングでも効果を発揮します。人間の脳はパターン化しているものを好み、3からなるグループを心の中や脳内に保存しておきやすいのです。

では、イベントメールでこの3の法則を適用するにはどうすれば良いでしょうか。

例えば、

・参加者特典を3つに分けて記す
・イベントに出席する価値がある3大理由を箇条書きにする

などがあります。上記のような些細な部分でも、3つにまとめることによって人間の視覚から脳へ強烈な印象をもたらします。長文のメールを作成する場合は、「登壇者情報」「ワークショップ内容」「参加費」などコンテンツを大きく3つに分割することで、同様の結果を得ることができます。

ニーズに応える

購読者の立場になってニーズを考え、購読者にとって最も重要な点を提示しましょう。

下記の参考例をご覧ください。

1.新米パパ・ママ向けのイベント:
「おむつ替えから解放されて、ひととき休息を取りませんか?育児課題の専門家から話を聞いて1日を過ごし、他のパパ・ママたちとも情報交換をしてみましょう。ベビーシッターが見つからないという場合も、ご安心ください。このイベントでは、会場内にてベビーシッターをご利用いただけるオプションもございます。」

2.サイバーセキュリティの専門家対象のイベント:
「今日、サイバーセキュリティの状況は急速に変化しています。このイベントに参加して、将来に備えましょう。講演では、優れたサイバーセキュリティの話を聞くことができます。また、ワークショップに参加をすることで、最新の脅威に対処する実践的な経験を得られます。さらに、会場にあるテストセンターではサイバーセキュリティ試験を実施しており、需要の高い認定資格を取得することが可能となっています。」

イベントレターにおいては、購読者に対して参加を促す要素、そして欠席を決める要因、の両面を考慮した上で内容を考える必要があります。

ちなみにBenchmark Emailのイベントレターでは、下記のように必要な情報をシンプルにまとめ、お送りしています。

「何を得られるか」を明示する

初めてイベントに参加する人々は、どんな雰囲気なのか、そこで何を得られるのかを知りません。イベントレター内に過去のイベント参加者の感想などが一言あるだけで、イベントがどのようなものなのかイメージでき、参加の決断がしやすくなります。

「このイベントで簡単に貴重なつながりを構成できたことが、1番の成果です!」などの参加者からの声を、チケット購入の埋め込みリンクや、CTA(コール・トゥ・アクション)ボタンの真上に配置すると、うまくいきます。

CTAボタンについては、下記のブログ記事も参考ください。

関連ブログ:メルマガでクリック率を高めるための7つのヒント!CTAを設置した効果的なメールの作成方法

また、イベント開催施設内のショート・ツアーの動画や、過去のイベント動画へのリンクをイベントレター内に盛り込みましょう。参加者の大半が継続してイベントに参加し続けている事を伝えることによって、購読者は「継続参加する価値が十分にある」と判断できるのです。

購読の継続を促す

特定電子メール法によって、すべての商用メール内に受信者が購読解除出来るよう導線を設けることが定められています。

Benchmark Emailでは、フッター部分に自動で配信停止リンクが挿入され、受信者はリンクをクリックすることによって購読をやめることが可能です。

法律を遵守し容易に購読停止が可能なようにすることで、購読者の混乱を避けることができます。同時に、購読を継続したくなるようにメールを作成することが必要です。

そのためには、下記を参考にしてみてください。

・メルマガを購読することで、イベントのお知らせをいち早く手に入れることができることを示す
・配信毎に、イベント登壇者などの特集を行う
・購読者のみ受け取れる販促用オファーを設ける
・ソーシャルメディアと情報を分けて発信するのではなく、イベントレターであらゆる情報が手に入るようにする

購読者の興味を引く情報をいち早く提供している。

 

読者に価値を提供しなければ、魅力的なイベントレターとは呼ぶことはできません。他の場所では簡単に手に入らない情報を簡単に入手できるとなれば、イベントレターの購読を簡単にやめようとは思わないでしょう。

上記の7つの注意点を参考に、読者の心を動かすイベントレターをぜひ作成してみて下さい。

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