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こんにちは、カスタマーサクセス担当の林です!
当ブログの中でも人気記事の一つであるメルマガの業種別平均開封率レポート【2018年度版】の最新版を作成しました。
効果的なメルマガ配信をするにあたり、「受信者がどのくらいメールを見てくれたか?」は重要な指標です。平均的な開封率の目安としては15%〜25%と言われていますが、業種やターゲット層、コンテンツによって異なってきます。
今回は業種別のメルマガ平均開封率からクリック率・エラー率、受信環境ランキングなどをご紹介します。
目次
業種別のメルマガ平均開封率・クリック率・エラー率
以下はアメリカにおける2018年業界別平均値を示した表です。
業種 | 開封率 | クリック率 | ソフトエラー | ハードエラー |
農業・食品 | 23.12% | 2.69% | 0.57% | 0.36% |
建築 | 23.13% | 2.55% | 1.39% | 0.91% |
アート | 26.03% | 2.66% | 0.57% | 0.34% |
美容 | 17.01% | 1.76% | 0.38% | 0.28% |
ビジネス/ファイナンス | 20.47% | 2.59% | 0.63% | 0.46% |
コンピューター | 19.39% | 1.98% | 0.92% | 0.54% |
建設 | 21.01% | 2.03% | 1.38% | 0.98% |
コンサルタント | 18.96% | 2.15% | 0.88% | 0.58% |
クリエイティブサービス | 21.59% | 2.15% | 1.02% | 0.70% |
Eコマース | 15.66% | 2.07% | 0.31% | 0.19% |
教育 | 21.80% | 2.48% | 0.54% | 0.37% |
エンターテイメント/イベント | 20.41% | 2.19% | 0.48% | 0.32% |
ゲーム | 19.71% | 3.19% | 0.47% | 0.39% |
政府関連 | 26.52% | 3.65% | 0.49% | 0.34% |
フィットネス | 20.06% | 2.18% | 0.41% | 0.33% |
保険 | 20.99% | 2.09% | 0.75% | 0.72% |
法律 | 21.14% | 2.71% | 0.75% | 0.54% |
製造 | 20.51% | 2.18% | 1.30% | 0.83% |
マーケティング/広告 | 16.48% | 1.74% | 0.71% | 0.47% |
メディア/出版 | 21.92% | 4.55% | 0.29% | 0.15% |
医療/ヘルスケア | 21.09% | 2.25% | 0.69% | 0.59% |
携帯電話 | 18.41% | 1.98% | 0.61% | 0.48% |
音楽 | 21.80% | 2.68% | 0.55% | 0.33% |
NPO | 24.11% | 2.57% | 0.50% | 0.35% |
製薬 | 18.95% | 2.39% | 0.69% | 0.55% |
写真/動画 | 22.99% | 2.90% | 0.72% | 0.47% |
専門サービス | 20.77% | 2.39% | 0.90% | 0.61% |
PR | 20.21% | 1.63% | 0.72% | 0.46% |
不動産 | 19.67% | 1.80% | 0.57% | 0.40% |
人材 | 19.33% | 1.81% | 0.51% | 0.47% |
宗教団体 | 25.33% | 2.92% | 0.24% | 0.15% |
レストラン | 20.26% | 1.06% | 0.37% | 0.22% |
小売 | 19.36% | 2.24% | 0.35% | 0.24% |
ソーシャルネットワーク | 21.13% | 3.16% | 0.38% | 0.23% |
ソフトウェア/アプリ | 19.81% | 2.05% | 1.02% | 0.69% |
スポーツ | 23.77% | 2.88% | 0.44% | 0.31% |
電気通信 | 20.27% | 2.20% | 0.96% | 0.69% |
旅行/観光 | 20.03% | 2.00% | 0.63% | 0.39 |
参照元:”How do you compare? 2019 email marketing statistics compilation”
表の開封率はユニーク開封数÷配信数(エラーを除く)、クリック率はユニーククリック数÷配信数(エラーを除く)で計算された数値です。
開封率の平均値を見ると、「政府関連」が26.52%と最も高く、そこに「アート」(26.03%)、「宗教団体」(25.33%)が続きます。
一方で平均値が最も低いのは「Eコマース」(15.66%)、次に「マーケティング/広告」(16.48%)、「美容」(17.01%)でした。
例年低めの開封率となっている「小売」に関しては、今回は7.52%と上昇しています。これは小売業界でよりパーソナライズされたメルマガを配信するようになったこと、また単純に配信の頻度を上げるのではなくターゲットを絞って適切なアプローチをするようになった結果だと考えられます。
エラー管理について
表にもある通り、エラーには「ハードエラー」と「ソフトエラー」の2種類が存在します。
ソフトエラーというのは、一時的な原因でメールの受信ができない場合に出るエラーです。受信箱容量がいっぱいであったり、セッション回数が多すぎるときなどに起こります。
ハードエラーというのは、メールアドレスが存在しない・受信箱が無効になっているなどの理由でメールを届けられなかった場合に起こるエラーのことです。このエラーを起こし続けると、メールの送信元ドメイン自体の評価が下がり、全体的なメールの到達率の低下に繋がります。そのためBenchmark Emailでは、連続してハードエラーとなったものは自動的に配信対象から除外される仕様となっています。
開封率アップの施策を練るにしても、まずメールがしっかり届く環境を整えなければ意味がありません。そのためには適切なエラー管理・リストの運用が必要となります。
(関連記事)
・メルマガの到達率を高く維持するための正しい運用方法
・自社メルマガが迷惑メールに?!解決策はこれ!
・Kickboxを使って配信前に使えないアドレスを簡単にチェック
受信環境ランキング
Gmail | 27.8% |
Apple iPhone | 27.6% |
Outlook | 9.1% |
Apple iPad | 8.5% |
Apple Mail | 7.5% |
Yahoo!Mail | 6.3% |
Google Android | 2.5% |
Outlook.com | 2.3% |
Samsung Mail | 1.6% |
Thunderbird | 0.5% |
参照:The 2019 Email Client Market Share
米国のメールマーケティング会社Litmusによると、2019年の4月時点で最も利用されているメールクライアントの1位がGmail(27.8%)、2位がApple iPhone(27.6%)となっています。以前から増加傾向にあったGmailのシェアが、ついに1位になりました。GmailやApple iPhoneの仕様については、メールを作成する上で考慮するべき1つの指標となりそうですね。
ちなみにBenchmark Emailで作成したメールは自動的にレスポンシブ対応となるので、iPhoneでメールを確認する際も適切なレイアウトで表示がされます。
Gmailへの配信にあたり知っておくべき重要なポイントについては、下記の記事をご参照ください。
関連記事:
・Gmailのプロモーションタブにメールが入ってしまう!メルマガを見てもらうために知っておくべき6つの情報
・メールの暗号化とは?Gmailの暗号化設定によりメールに対するセキュリティー意識が向上。
おまけ:地域別(国別)のメルマガ平均開封率
訪日外国人が増加している今日、海外向けにメルマガ配信を考えている・またはすでに行っている方も多いかと思います。
2018年に行なわれたIBMによる40カ国以上の大企業を対象とした調査レポート2018 Marketing Benchmark Reportでは、国別のメルマガ平均開封率が掲載されていましたので、ぜひご参考にしてください。
地域 | 開封率 |
全地域 | 22.8% |
アジア太平洋 | 12.5% |
オーストラリア/ニュージーランド | 36.7% |
カナダ | 38.5% |
ヨーロッパ大陸 | 21.9% |
インド | 14.5% |
ラテンアメリカ/カリブ地域 | 17.4% |
中東/アフリカ | 16.4% |
イギリス/アイルランド | 25.6% |
アメリカ合衆国 | 23.1% |
全地域の開封率平均値は22.8%で、平均値が最も高いのはカナダ(38.5%)、最も低いのがアジア太平洋(12.5%)となっています。
アジア太平洋、インド、中東・アフリカなどは毎年開封率が低い傾向にある様です。一方でカナダはここ数年高い開封率を誇っており、これは国内で2014年に施行された“Canadian anti-spam Law(CASL) ”という日本の特電法に比べて厳しい法律の影響で、スパムメールが少なくなっているからだと考えられます。
“Canadian anti-spam Law(CASL) ”ではオプトインの決まりや配信停止方法など、受信者がより快適にメールを受け取れるルールが確立されています。EUでも2018年に“GDPR(EU一般データ保護規則)”が施行され、個人情報の取り扱いが厳しくなってきました。こうした世の流れに対応していくことが今後重要になってくると思われます。
関連記事:
・EUではじまるGDPRって何?日本のマーケターに必要な対応は?
・これからはじめるインバウンド対策!メルマガ配信システム Benchmark Emailと訪日ラボのインバウンド対策セミナー開催レポート(外部ブログ)
さいごに
今回は業種別の平均開封・クリック・エラー率、受信環境ランキングについてご紹介しました。今後のメールマーケティング施策の参考としていただければ幸いです。
最後に、開封率アップに繋げるための関連記事をご紹介します。是非お役立てください!
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