こんにちは!Benchmark Emailのカスタマーサクセス担当のYurikoです。

数か月間におよぶニュースレター改善計画と、その結果についてお届けするシリーズの第6回です。

第5回の記事は、こちらからご覧ください。

今回は「ニュースレターのコンテンツ数を3倍に増やした際の検証結果」についてお届けします。

前回の検証ではコンテンツ数をひとつ減らしても影響がなかった

前回はブログニュースレターのコンテンツ数をひとつ減らした場合のクリック率について検証を行いました。コンテンツ数が2つのメールと、3つのメールを使ってテストを行いました。

結果として、以下の3点がわかりました。

  1. クリック率を左右するのはコンテンツ数ではなく、コンテンツの内容である
  2. コンテンツを絞ることで、狙った記事にユーザーを集中させることはできる
  3. コンテンツ数は絞りすぎない方が良い場合もある

前回の検証はこちら:メールマーケターYurikoの挑戦「メルマガのコンテンツ数を減らしてみた」編

コンテンツ数を大幅に増やしたらどうなるの?

今回はその逆で、コンテンツ数を大幅に増やした場合もクリック率に影響しないのか?ということが気になり、通常の3倍に当たる9つのコンテンツを配信して確かめることしました。

この検証は年末に配信する特別号で行い、人気コンテンツをランキング形式でお届けする内容にしました。

<2020年12月配信ブログニュースレター>
(画像クリックでメール全文表示)
12月配信ニュースレター

コンテンツ数が大幅に増えたため、デザインは通常のニュースレターと異なるものを採用しました。

ランキング2位と3位は「画像+テキスト」ブロックを使用し、通常よりも省スペースでの紹介にしています。それでも十分長いので、最後まで読むには画面を数回はスクロールする必要がありますね。

画像+テキストブロック

【検証結果】クリック率が半分に?!

さっそく検証結果を見ていきたいと思います。

その前に、まずは2020年1月〜11月の「開封に対する平均クリック率」を見てみましょう。
クリック率の表

そして今回配信した年末特別号のクリック率は、このような結果となりました。
年末特別号のクリック率

残念なことに、有料・無料ユーザー共にクリック率は大幅に低下するという結果となりました。無料ユーザーについては6.8%から3.4%と、半分も低下しているのが分かります。

予想はしていましたが、「ここまで変わるのか!」と驚きました。

今回このような結果となった理由は以下だと考えています。

  • コンテンツの種類が多いため、どれをクリックするべきか迷いが生じてしまった
  • スクロールが何度も必要なため、途中で読むのを諦めてメールから離脱してしまった
  • コンテンツは全て過去に配信したブログ記事となるため、真新しさに欠けてしまった
  • ランキングだけ見て満足し、メールを閉じる人もいた

今回は通常の3倍の量にコンテンツを増やしたため、分かりやすい結果を得ることができました。Benchmark Emailのニュースレターの場合は、コンテンツの量は2〜3つくらいがちょうどいいようです。

ただし、テーマやコンテンツの内容によっては以下理由によりクリック率が上がる可能性もあります。

  • 普段とは異なるテーマのメルマガを配信した場合、真新しさから読者の興味関心を引き、開封やクリックが増える
  • 読者にとって気になるテーマが一つでもあれば、クリックに繋がる

コンテンツをここまで大幅に増やして検証を行う必要はないですが、コンテンツの量を変えて送ってみることで新しい発見もあるかと思います。クリック率に課題を感じている方は、コンテンツ数の検証もぜひ一度は試してみてください。

Benchmark Emailが行った検証結果が全てのメルマガに共通する答えとは限りませんので、様々な検証を行い、皆さまにとってベストなメルマガ配信を行っていただけたら幸いです。

最後に

最後までお読みいただきありがとうございました。今回で全6回のニュースレター検証企画は終了となります。

6回のなかで、一つでも参考になった記事はありましたでしょうか?この企画がまだABテストを使っていないマーケターの皆さまにとって、ABテストを使っていただけるきっかけになれば幸いです。

「メールマーケターYurikoの挑戦」としての検証企画は一旦終了となりますが、今後もABテスト機能を使用した検証は引き続き行っていく予定です。また、この全6回に収まりきらなかった面白い番外編も用意していますので、そちらもぜひ読んでいただけたら嬉しいです。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

(シリーズ記事)