こんにちは!Benchmark Emailのカスタマーサクセス担当のYurikoです。

数か月間におよぶニュースレター改善計画と、その結果についてお届けするシリーズの第3回です。

前回(第2回目)の記事は、こちらからご確認ください。

今回は、ニュースレターの配信頻度を月1回から月2回に増やしてみる検証を行いました。配信頻度が上がると読者のエンゲージメントにどのような変化があるのか、実際の検証結果を元にご説明します。

また、当記事はBtoBのビジネスを行っている当社固有の検証結果事例であり、商材やサービスによって最適解は異なると考えられますが、あくまでも改善プロセスの参考としてお読みいただけたらと思います。

ニュースレターについて

新しいブログ記事の紹介や、基本操作セミナーなどの告知を目的として配信しているBenchmark Emailのブログニュースレター。

現在は月に2回のペースで配信をしていますが、2020年8月までは月1回のみの配信でした。

月1回のみの配信だった理由は、コロナ禍前までは「イベントニュースレター」を月1回配信していたためです。

(左)ブログニュースレター:最新ブログ記事紹介がメイン(月1回)
(右)イベントニュースレター:オフィスで開催のイベントや基本操作セミナーの告知がメイン(月1回)

ブログニュースレターとイベントニュースレターの画像

しかし、2020年2月頃からコロナ禍の影響により各イベントが中止となり、イベントニュースレターの配信はしばらく行えていませんでした。そのため、毎月ブログニュースレターの1本しか配信できていない状況でした。

これは、ユーザーとの接点が減っているということでもありました。

今回の検証内容

イベントニュースレターの配信が中断していることを受け、ブログニュースレターを月2回配信してみるのはどうかと考えました。

そこでまずはブログニュースレターの本来の配信目的と、月2回配信にした場合に想定されるメリット・デメリットを挙げてみました。

■Benchmark Emailのブログニュースレターの目的

・ユーザーのメールマーケティングに役立つ情報を届けること
・サービスのことを定期的に思い出してもらい、親近感を持ってもらうこと

■配信頻度を上げた場合に想定されるメリット

・メールを全てチェックしている人対しては、接点を増やすことができる(サービスのことを思い出してもらう頻度を上げることができる)
・メールを全てチェックしない人に対しては、ニュースレターに気づいてもらえる機会が増える

■配信頻度を上げた場合に想定されるデメリット

・コンテンツのクオリティが低下する可能性がある
・配信頻度が上がることによる購読解除率が上がる可能性がある
・開封率が低下する可能性がある

ブログニュースレターの本来の目的に立ち返ったとき、想定されるデメリットが発生しない範囲で、ユーザーとの接点を増やしていくのは良いことだと考えました。

また、デメリットにある「コンテンツのクオリティ低下」については、配信するブログ記事や動画は十分にあったので、月2回配信に増やしても特に問題はありませんでした。

そして残る問題は、「開封率や購読解除率にどんな変化があるか?」でした。
これまで月に1回のみの配信だったブログニュースレターが月2回に増えたとき、鬱陶しいと感じられてしまう可能性もあります。

この部分を検証するため、試験的にブログニュースレターの配信頻度を月1回から月2回へと増やしてみることにしました。

検証期間は2020年9月〜12月で、この検証結果によって今後の配信頻度を検討することになりました。

【検証結果】メリットばかりの結果に!

今回注目するポイントは、開封率や購読解除率(配信停止率)です。

開封率の変化
開封率の変化 比較表

購読解除率の変化
購読解除率の変化 比較表

このように、想定されていた開封率の低下や購読解除率の上昇は発生しませんでした。むしろ開封率は順調に伸びていることが分かります。

配信頻度を上げても月1回から月2回へ増やす程度であれば、受信側にとって鬱陶しさを感じないのかもしれません。4ヶ月間の検証を経て、月2回への配信でも問題ないことが確認できました。

「配信頻度を上げるとと購読解除率も上がってしまうのでは?」と考えている方も多いかと思いますが、今回のように全く問題がない場合もあります。

ただし、「業界・業種」「メルマガの内容」「現在の配信頻度」「購読者のニーズと合っているかどうか」等によっては、結果が大幅に変わることが予想されます。やみくもに増やしてしまうとメルマガの内容が薄くなり、各メルマガの満足感が下がってしまう可能性があります。そうなると購読解除率のアップにも繋がってしまうため、配信頻度を上げる際はご注意ください。

また、以下のどれかに当てはまる場合は、今回の検証結果のように配信頻度を上げることでメリットばかり得られる可能性もあります。

・購読者に伝えたい内容や情報があり、現在配信しているメルマガのみでは伝えきれていない
・現在の配信頻度が月2回以下である
・一つのメルマガにコンテンツを詰めすぎている
・メルマガ購読に熱心な人が多く、リストの質が高い など

ぜひ一度検証を行い、皆さまにとって最適な配信頻度を見つけていただけたら幸いです。

ちなみに、Benchmark Emailではブログニュースレター以外にも「メンテナンス告知」などのメールを配信する月があるため、当ニュースレターの配信頻度については月2回までに留める予定です。

配信頻度の考え方については以下ブログでも解説していますので、こちらも参考にしてみてください。

関連記事:メルマガの頻度は月に何回がいいの?他社平均と最適なペースの見つけかたは?

次回予告

最後までお読みいただきありがとうございました。

次回は、「配信時間」についての検証です。配信時間を変えてみた際の開封率の変化についてご紹介します。

ぜひそちらの記事もご一読ください!

(シリーズ記事)

著者情報:

by 山本 百合子