こんにちは!Benchmark Emailのカスタマーサクセス担当のYurikoです。
Benchmark Emailでは月に2回ニュースレターを配信しており、その担当をしています。

「メールマーケターYurikoの挑戦」はニュースレターの開封率やクリック率を上げるために行っている検証と結果を紹介するシリーズで、様々な角度での検証結果をお届けしています。

前回の記事はこちら:メールマーケターYurikoの挑戦「件名に【】を使うと開封率は上がる?」編

前回の検証では【】が開封率に影響するかについてテストを行いましたが、今回は絵文字を入れてみた検証です。

件名に絵文字を入れてみた

皆さんは絵文字の入ったメールの件名を見たことはありますか?

時々絵文字入りの件名を見かけることはありますが、やはりテキストのみの件名の方が圧倒的に多いと思います。

テキストの多いメールの受信箱では、絵文字の入った件名はそれだけで目立ちますよね。

絵文字だらけの件名にすると迷惑メールと判断されることがあるため、注意が必要ですが、適度に絵文字を入れることで件名を読んでもらいやすくなり、開封率が上がるのではないかと考え検証を行いました。

絵文字の検証は計2回行い、それぞれABCテスト(3グループ比較)を実施しました。
それぞれのテストグループの件名は以下です。

【1回目】

Aグループ:テキストのみのメール
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Bグループ:文頭に絵文字(星)
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Cグループ文頭に絵文字(クラッカー)
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【2回目】

Aグループ:テキストのみのメール
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Bグループ:文頭に絵文字(星)
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Cグループ:文頭に絵文字(チェックマーク)
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検証結果

そして計2回の検証結果はこちらです。

1回目 2回目
A(絵文字なし) 33.1% 33.4%
B(絵文字あり) 34.1% 32.8%
C(絵文字あり) 34.3% 32.7%

※ニュースレター配信から1週間経過後の数値です。

1回目は絵文字ありのCが、2回目は絵文字なしのAが最も開封率が高い結果となりました。
また、1回目も2回目も他の2つとは約1%程度の僅差におさまりました。

今回の検証結果から考えられることは以下です。

  • 絵文字が1つ入っていても、開封率には良い影響も悪い影響もない
  • 読者は件名の内容で開封するかを決めており、件名のデザインが目立つかはあまり重要ではない

※上記はあくまでも今回の検証によって推測されることであり、全てのメルマガに当てはまるものではありません。

前回の【】の検証と同様に、開封率には差はつかない結果となりました。弊社のニュースレターの場合は、件名を記号や絵文字で装飾しても開封率にはあまり影響がないようです。

件名に絵文字を入れる際の注意点

本記事を読んだ上で絵文字を件名に入れようか検討される方に向けて、件名に絵文字を入れる際の注意点をご紹介します。

  • 絵文字は1つ、多くても2つまでにする
  • 件名の内容と関係のある絵文字や、汎用性のある絵文字を使用する
  • 絵文字の表示のされ方はメーラーや機種によって異なるため、イメージ通りに表示がされそうかチェックをする(外部サイト:https://emojipedia.org/)
  • 絵文字自体が会社・ブランドのイメージと合わない場合や、フォーマルなメール等では使用するのを避ける
  • 絵文字を入れる箇所によっては受信ボックスで表示がされないため、できるだけ文頭に入れる※

※スマホでメールを受信した場合、件名は最初の20字前後までしか表示がされないことが多いため、文頭や前半に入れることをお勧めします。

(Gmailアプリの場合)

受信画面

(iPhoneのメールアプリの場合)

受信画面

メルマガの種類によっては絵文字による効果が明確に現れるかもしれません。
例えば、弊社のニュースレターはBtoBメールですが、BtoBとBtoCでは効果が異なる可能性があります。気になった方は上記注意点をご確認の上、絵文字テストを行ってみていただけたら幸いです。

Benchmark EmailのABテストについて

今回の検証で行ったABCテストの方法を解説します。

一般的に、ABテストはAとBの2種類のメールでテストを行うイメージを持ちやすいですが、実はBenchmark EmailではA、B、Cの3種類でのテストも可能です。

比較するテストグループの個数は、ABテストの「ステップ1 詳細」の設定で選択が可能です。

ABテスト

比較したい件名やメールのデザインなどが3つある際は、こちらの「3グループ比較」が便利です。

(注意点)ただし、3グループ比較にする場合は、テストを行うのに十分なメールアドレス数が確保できているか予め確認しておきましょう。目安として、各テストグループに1,000件程度のメールアドレスがあると、信用度の高いテスト結果が得られます。

機会があればぜひ使ってみてください。

最後に

最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の検証内容が、少しでも皆様のメルマガ運用のヒントになれば幸いです。

今後も弊社ではニュースレターを用いた様々な効果検証を行っていきます。皆様の参考になりそうな検証結果は随時公開していきますので、次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。

(シリーズ記事)

著者情報:

by 山本 百合子