Skip to content

前田 考歩

Most recent posts
機能・便利ツール

動画コンテンツ作成に役立つ手軽な動画作成ツール9選 

メールの開封率、CVR向上のために動画を活用したいとお考えのマーケティング担当者の方は少なからずいることでしょう。 この記事では、メールマーケティングと相性のいい動画制作サービスを3種類9つ選び、それぞれの特徴と、適している商材や用途などについて解説します。 動画の制作を外注する費用は、制作の仕方や求めるクオリティによって数万円から数百万円のひらきがあります。それにかかる時間も数日間から数ヶ月間のひらきがあります。一般的にメールで配信する動画は、広告・販促プロモーションの一環で制作したものを使用してきました。これは、メールマーケティングで使用する動画のためだけに多くの費用と時間をかけられないという事情によるものでしょう。 みなさんの配信するメールの目的や配信頻度(平均的な配信頻度は4通/月)は異なりますが、定期的に配信しているすべてのメールに動画を入れようとした際、1本の動画をつくるのに最も安くて数万円、早くて数日間をかけることは避けたいところです。 そこで、この記事では動画を外注するのではなく、ご自身で制作するためのサービスをピックアップしました。ただ、自分で動画を制作するといっても、メールマーケティングの担当者は他の業務を兼任している方が多く、動画編集ソフトを購入して、その操作方法を取得し、素材を撮影してイチから編集するという余裕はないはずです。以上のことから、メールマーケティングで動画を活用するには、下記を抑えることがポイントになってきます。 ◆導入コストが低く済む、簡単に習得できる ◆自分で簡単に制作できる、制作時間が短くて済む ◆以上のポイントを押さえたうえで、そこそこのクオリティに仕上がる また、ふだんお使いのMacやWindowsに標準搭載されている「iMovie(アプリ、PC)」「フォト」「ビデオエディター」でもBGMやテロップつきの動画を制作することができますが、それだけではBGMやデザインなどのバリエーションが限られてきてしまいます。そこで、以上の条件を満たした動画制作サービスを、メールマーケティングの主要な目的である「販促・プロモーション」「営業・見込客育成」「サポート・メンテナンス」の3種類に分け、合計9つピックアップしてみましたので、ご参考下さい。 (1)販促・プロモーション 新商品のお知らせやキャンペーンの告知、プレスリリースの案内など、販促・プロモーションを行うための動画は、視聴者に興味関心を持ってもらうため、テロップなどのデザインやトランジション(カット間の切り替え)、グレーディング(色調などの調整)、BGMやSEなど、様々な演出を施したいものです。こうした作業を行う動画編集ソフトには『Final Cut Pro(ファイナルカットプロ)』、 Adobe社の『Premiere Pro(プレミアプロ)』がありますが、習得に時間がかかるのと、こだわりだすといつまでもこだわることができてしまいます。そこで、できるだけ少ない労力で、手軽に編集ができる動画編集アプリとブラウザで動画制作ができるWebサービスをピックアップしました。 VLLO App Store Google Play ストア 海外製の動画編集アプリですが日本語フォントが多く、自社製品の特徴や情報を届けたい属性に合わせてフォントを調整・変更できる点がお勧めです。また、1文字ずつ文字サイズや色、影、枠線、背景色などを変更できるのも特徴です。 他の動画編集アプリに比べて機能が充実しており、素材となる動画に後で声を入れたり、アプリではめずらしいPIP(picture in picture)機能で、動画の上に動画・画像・GIFを入れるといった高度な編集も可能です。 嬉しい機能として、モザイク処理を簡単に入れることができます。肖像権などの関係で動画に映り込んだ人の顔など、どうしても出せないものがあるとき、アプリひとつでモザイクをかけられるのはかなり便利です。 高度な編集機能が充実していることから、YouTube動画やレシピ動画など幅広い用途に使われています。有料版ですべての機能が利用可能です。 CapCut(キャップカット) App Store...

March 8, 2022

開封率・到達率

開封率アップへ!メルマガのA/Bテストをするときに必要な考え方を図解で説明

こんにちは、セミナー講師の前田です。 2/13(木)に、A/Bテスト機能使いこなしワークショップを開催しました。 メールマーケターにとって、開封率とクリック率の向上は最も重要なミッション。このミッションを果たすために有効な手段となるのがA/Bテストです。 今回は、ワークショップにてお話をしたA/Bテストの考え方について図入りでご説明します。 メルマガのA/Bテストとは メルマガにおけるA/Bテストとは、あるメールに対して、メールの要素に変更を加えたテストパターンを2種類作成・配信し、どちらがより高い開封・クリック率を得られるのかを検証するものです。 Benchmark EmailにはこのA/Bテストの実行を支援するツールがありますが、A/Bテストを実行する際、「どのような要素でABテストを行えばいいかわからない」「どんな考え方でテストの要素を選んでいいかわからない」というハードルが存在します。 それではまず、開封率とクリック率に影響する要素について考えてみましょう。 開封率とクリック率を向上させる要素 開封率とクリック率を向上させる要因はシンプルに整理すると、下図のようになります。 開封率向上にはメールの件名、差出人名、配信日時。クリック率向上には画像やテキストのレイアウト、メッセージの長さなどがあります。これらの要素に、受信者の属性を加えて検討することで、どの要素でABテストを行うかを決定していきます。 ワークショップでは、Gmailなどメールクライアントの特徴から、重要な要素の説明を行い、過去の事例から得た要素ごとの影響度などをお伝えしました。 ここからは、A/Bテストの要素の取捨選択と、件名でA/Bテストを実行する際の「AとBの出し方」について解説します。 開封率向上のためのテストに取り組む際の優先順位 ワークショップでは、下記のABテストシートを参加者のみなさんに書いていただきました。 A/Bテストを実行するにあたり、まずみなさんが受信者に届けたい情報を選びます。このメールの内容がセールやキャンペーンといった売上に即つなげたいものなのか。見込客育成のためにお役立ち情報を届けるのかによっても、A/Bテストの件名や配信日時に影響を与えます。 次に配信予定日と受信者像を書き、受信者の属性を明らかにします。すぐに思い浮かぶ受信者の属性には年代や性別といったものがありますが、メールでこの掃除機の件名でABテストを行う際、まず大きな要素として、機能、ベネフィット(ユーザーが製品・サービスによって受ける便益)、価格や容量などの数量、特典などがあります。 そして、製品やサービス特有の属性もあるはずです。サービスの利用プランや利用年数、購入頻度やリテラシーなどもA/Bテストを検討する際の参考情報になります。 こうした情報を整理したうえで、No.4にあるどのような要素でABテストを実行するかを検討していきます。 前述したとおり、開封率を向上させるための要素には、差出人名、件名、配信日時があります。 これら複数ある要素のうち、どれから取り組むべきかというと、一番最初に試していただきたいのが、差出人名です。 これは、「社名or担当者名」「社名orサービス名」「社名+担当者名 or サービス名+担当者名」など、比較する項目も考える時間も少なくて済むからです。 比較する項目と考える時間の少なさという意味では、次に取り組むべきは配信日時ですが、ここはみなさんが扱う製品やサービスによって差異が大きいであろうことから、この記事では割愛します。 多くの要素を含む件名でのABテスト方法 A/Bテストで最も悩ましいのが件名です。 件名は開封率への影響が大きく、またメールの内容を要約するために考えなければいけない事柄が多いためです。 下図をご覧ください。...

February 25, 2020

セミナーレポート

動画のクオリティは本当に大切か?メールマーケター向け動画活用のポイントを詳しく解説

こんにちは、動画セミナー講師の前田です。 2019年11月21日、メールマーケターのための動画活用セミナーを開催しました。 テキストや静止画だけでは伝わりにくい商品の詳しい使い方やイベントの様子など、動画にして伝えたい情報は、各社各商品ごとにあります。 今回のセミナーでは、メールマーケティングで動画を活用するにあたり、どのような情報を動画にすることが効果的なのか?また、動画制作におけるクオリティの考え方などについて、事例を交えてお伝えしましたので動画活用のポイントについてご紹介したいと思います。 制作する動画のクオリティについて 動画を制作しようとすると、つい「クオリティの高い映像にしなくてはいけないのではなはいか?」と思ってしまわないでしょうか?日常的にテレビCMやアーティストのMVなどを見てきた方々にとって、映像は常に高いクオリティものもという固定概念があります。 しかし、そうした映像は主にプロモーションのためであり、テレビCMであればテレビ番組の間に、視聴者の興味関心を強引にでも獲得するためにつくられたものです。そのCMを見ようとしてテレビの前に居座っているわけではない人々の注目を引くために、旬のタレントを起用する。見たことのないロケーションで撮影する。華麗な編集効果を施すといったことを行います。 そうしたことをすると、必然的に制作コストは高くなっていきます。この関係性を図にしたものが下図です。 下の横軸が、その映像を見て、動かさなければいけない視聴者の心の幅。 縦軸がそうした映像を制作するときのコスト。 上の横軸では、下の横軸の「高」と「低」が逆転していて、ユーザーとの関係性や文脈度を表しています。 上述したテレビCMは、ユーザーとの関係性が低いため、心の幅を大きく動かさなければいけない映像をつくる必要があり、それため制作コストも高くなる、という構図になります。 では、メールを送っていいという許諾を得た、みなさんの手元にあるメールアドレスの所有者と、みなさんの企業・ブランドとの関係性はいかがでしょうか? テレビCMのように、まったくそのCMに興味がない方へ注目させる動画を作る必要があるでしょうか? 強引に獲得したアドレスならともかく、ユーザーが自主的に登録したアドレスであれば、動かさなければいけない心の幅が高くなくていいはずです。 そのため、トライアル商品を申し込んだユーザーに、メールで送る商品の使い方動画は、旬のタレントを起用したり、ものすごい編集効果を施す必要はありません。 ある程度関係性ができているユーザーであれば、照明技術、演出技術、人の演技など、テクニカルな映像のクオリティは高くなくても良いのです。 では、クオリティが高くなくてもユーザーに喜ばれる、受け入れられる動画をどうつくればよいのか、これには大きく3つのポイントがあります。 ポイント①動画化する価値の高い情報を絞り込もう まず、動画をつくるといっても、すべての情報を動画にする必要はありません。みなさんがつくるメールコンテンツ、あるいはメールをクリックして遷移するwebページやブログなどには記事や写真が存在するはずです。...

December 22, 2019

メールマーケティング

展示会で使える!事前集客からフォローまでの効果的なメール戦略

展示会集客で成功するためのメール戦略とは 展示会での受注率を上げるためには、展示会場への来場者数を増やし、自社ブースに足を踏み入れてくれる人を増やす必要があります。そして、ブース内で展示している自社商品に関する良い体験を提供し、ヒアリングやアンケートを多くの方に協力いただく必要性があります。アンケートを通じて体験者から適切な情報を聞き出すことで、ブース来場者に対する理解度を上げていきます。母数を増やし、体験の質と理解度を上げることが、その後のメール開封率や商談率に大きく影響を与えるのです。 今回は、展示会集客について重要なポイントを解説していきます。 展示会ブースの設計は自社商品の体験をメインに 展示会に出展すると主催者からスタンダードプランと称して、長机・椅子・ポスターなどを掲示するボードなどががセットになった備品とレイアウトが提示されます。ただし、スタンダードプラン通りに設計すると、ブースのコマ数が小さくスペースの余裕もないため、思ったような展示ができないかもしれません。展示会来場者は短い時間で少しでも多くの情報を得ようと歩き回っています。そんな人々に対して、事細かく書かれた製品のスペック情報の書いてあるポスターやチラシを配布しても、なかなか読んではもらえません。 目で見る・読む以外の五感をつかった体験を提供することでアピールしましょう。食品や衣料であれば試食・試着が有効なのは言うまでもなく、機械であればスピードや軽さ、アプリやシステムであれば使い勝手・UIの良さなどを実際に体験してもらいましょう。数多くのブースを見て回っている人々の印象に残る体験を提供することが、展示会終了後に送付するメール開封に大きく影響します。 展示会の事前集客はhtmlメールでスマートに 展示会に出展する目的の多くは新規リードの獲得になるかと思います。主催者は当然展示会イベントの集客に尽力してくれてはいると思いますが、出展側でも過去獲得したリードでその後コミュニケーションできていない人や、ホワイトペーパーなどでリードを獲得しただけで、まだ顔を合わせてといない人とコンタクトするチャンスと捉えるべきです。よって自身でも展示会への来場案内をしていきましょう。 FAXでの来場案内が効果的という説明を受けることも多いですが、もしそこに割くリソースが少なければ動画などの演出ができるhtmlメールを使うべきです。展示会への集客を促すメールでは、「来場すればこんな体験ができる」ということを知ってもらうための、展示会ブースで行える体験を動画や画像で紹介するものがお勧めです。 動画を見るには画像をクリック 展示会中のブース集客の声掛け内容はスタッフ内で共有する ブース前でチラシを片手に、自社商品の名前を連呼している光景をよく見かけますが、展示会来場者はあなたの会社の商品を目当てにして来場してくれているお客様は一握りです。どんな目的で、どんな課題を持って展示会に来場しているかはわからないため、展示ししている製品のベネフィットや価値を多様に伝える必要があります。価格、業界での歴史や実績、ブースでの体験の魅力など、伝える切口を多様にして、少しでも来場者の耳に引っかかるメッセージを発しましょう。 展示会が3日間など日にちをまたいで開催する場合、初日が終了した時点で最も足を止めてくれたフレーズ・切口をメンバー全員で共有し、翌日以降はそのフレーズ・切口で声をかけていけば、足を止めてくれる可能性が高くなります。 展示会後の御礼メールは神速を尊ぶ 最近ではブース来場者に対して、翌日にはブース来場の御礼メールを送る企業が多くなってきているように、メール送信のスピードは早い方が良いです。メール送信に時間がかかってしまうという課題をお持ちの方がいますが、メールの文面は出展前に作成しておくことで、送付までの時間を短縮することができます。また、集めた名刺のアドレスと社名や氏名を手入力していては作業時間がかかり、かつ入力ミスも生じるため、名刺読み取りのリーダーや入力代行サービスの利用は必須です。主催者がレンタルしてくれるところもあります。御礼メールの原稿と動画などを事前に制作しておき、出来るだけ早く送付できるように心がけましょう。 動画を見るには画像をクリック 関連記事:動画メールを送るには?再生可能なメールサービス一覧と、確実に動画を見てもらうための対策について ブース内での体験アリとナシで変わるメール開封率 冒頭で展示会ブースでの体験が大事で、それがメールの開封率に大きく影響すると述べました。 ブースでの体験有りと無しに分類しメール送信したところ、開封率とメール内のオファー(キャンペーンなどの紹介ページへのリンク)のクリック率が大きく異なっていたという事例もあります。...

September 23, 2019

ユーザー事例

定期配信からさらに一歩進んだプロジェクトへ!ワークショップ参加者インタビュー:アプリコット出版株式会社

自社ビジネスに貢献するための、効果的なメールマーケティングを行うためには様々な力が必要です。目標と現状とのギャップの認識。目標に到達するために必要なものごとの見通し。様々な制約や条件下で施策を取捨選択する判断など。 こうした力の養成を目的に、2018年9月に開講した「メールマーケティング担当者のためのプロジェクト力養成講座」。 今回、児童英語教材・書籍の出版を行っているアプリコット出版株式会社の山口靖代表取締役と、第2期講座(2019年3月~5月)を受講された上江洲里枝さんにお話を伺いました。   アプリコット出版株式会社 上江洲さん   ユーザーから生まれた教材だからこそ、つながりを充実させたい ●創業の経緯とデジタルマーケティングに取り組み始めた理由について教えてください 【山口】 弊社は、医療関係のグループ会社のなかで、当時ほとんどなかった国産の子ども向け英語教材と教授法の研究会支援と、そこで開発された英語教科書制作事業がきっかけでスタートしました。創業が1959年で60年以上経ちますが、グループ会社から独立したのが2009年になります。グループから独立して5年目以降、事業を少しずつ拡大していくフェーズに入りました。 私たちが英語教材の研究会からスタートした経緯があるからだと思いますが、出版社としてはめずらしく、ユーザーである塾や学校の先生と直接つながっています。自社の教材をどんな方が、どのように使っているのかを理解して、現場に即した教材開発をしていくことを、会社の存在価値としてとても重視しています。 そのための施策として、メールやSNSを通じたお客様とのつながりを充実させていきたいと考え、動き始めたタイミングで上江洲さんが入社しました。 【上江洲】 私が入社したのは2018年9月です。大学卒業後、資産運用会社で調査業務を担当し、投資銀行のM&Aアドバイザー、国際機関でアドミの仕事などを経験し、この先どうしていこうか考えていたころに、個人的なつながりで声をかけていただきました。 【山口】 今、限られた少人数で回しており、一人一人が色んな仕事を兼務していますが、上江洲さんには広報業務やメールマーケティング、SNSでの情報発信などを担ってもらっています。 ●Benchmark Emailはいつ頃からお使いになっていますか? 【山口】 メルマガの取り組み自体はもう少し古くて2010年くらいから始めていました。(塾などの)先生方はスクールが隣近所にあるとライバル関係になってしまうということもあって、なかなか教材の活用方法などの情報共有がされにくくなっています。そこで私たちのような存在がこうした情報を発信して、教材活用の提案やアドバイスなどを行ってきました。...

July 8, 2019

セミナーレポート

メールマーケティング担当者のためのプロジェクト力養成ワークショップ参加者インタビュー:株式会社繊研新聞社

効果的なメールマーケティングを行うためには、スケジュール通りのメール作成や配信はもちろん、リスト管理、効果検証など、目標達成のために広い視野を持ってプロジェクトをリードする必要があります。そこで、メールマーケティング担当の方がプロジェクトマネージャーのように全体的な視点を持ち、その中で自身の業務を整理しながらマーケティング活動を進められるプロジェクト力を養成するためのワークショップを2018年9月に開講しました。早くも4ヶ月(月1回開催)が経過した当ワークショップですが、ここからは参加者の方の声を数回に分けてお届けしていきます。 今回お話を伺ったのは、株式会社繊研新聞社の谷山まどかさん。谷山さんには以下の質問についてお答え頂きました。 ・担当しているプロジェクトとそのゴール、その中での役割 ・プロジェクト力養成講座を受けようと思ったキッカケ ・本講座を受けて達成したい「勝利条件」と、メールマーケティングの位置 ・具体的にどのような活用・工夫を行って、勝利条件を達成しようとしているか ・本講座に参加してみて、良くなったこと、変わったこと ・講座参加後、当初考えていたプロジェクトの計画、アクションの変化 ・メールマーケティングへの影響の有無 株式会社繊研新聞社 谷山まどかさん –担当しているプロジェクトとそのゴール、その中での役割を教えて下さい。 繊研新聞社が発行するファッションビジネス専門紙『繊研新聞』の電子版を、メールマーケティングを活用して販売促進するというプロジェクトに関わっています。 電子版の購読促進のためのメールマーケティングを行っており、具体的な業務としては、メールマガジンの企画・制作・配信になります。 –プロジェクト力養成講座を受けようと思ったキッカケは何ですか? 理由はいくつかあります。まず、Benchmark Emailさんから講座案内のメールを受け取った時、若手が対象であるということと、前田さんが講師ということを知ったのがキッカケです。以前、繊研新聞社に人事担当者向けセミナーに来ていた前田さんの講演を聞いたことがあったのですが、そこで話されていた内容(筆者注:ここでもプ譜を使用して、人事担当者の方向けの人材採用プロジェクトのワークショップを行いました)を聞いて、受けてみたいと思いました。 それと、メールを受け取った時にメール配信システムを見直そうとしていたタイミングだったので、メルマガの事も色々学べるのではないかと思ったからです。メルマガ業務に関してはある程度現場の裁量で進められたので、いい機会だなと。 –講座を受けて達成したい「勝利条件」と、メールマーケティングの位置づけは? 勝利条件は、繊研電子版のメルマガを通じた購入促進です。お客様に購読頂くための接点になる最も効率の良いメルマガはこのプロジェクトにおいても重要な位置づけになっています。...

January 23, 2019

セミナーレポート

メール配信の施策からゴールまでを可視化する。プロジェクト力養成ワークショップを開講!

ワークショップの企画背景 顧客や見込客に直接自社の情報を届けることのできるメールマーケティングは、リードナーチャリング、カスタマーリレーションマネジメントを目的とし、今なおビジネスにおいて非常に重要なツールとして活用されています。一方、スケジュール通りにミスなくメールを作成・配信することはもちろん、効果的な文面の作成や、配信リストのチューニングなど様々な作業を平行して行う必要があります。 これらの作業如何でメールの開封率やランディングページへの遷移率、コンバージョンからユーザーとのエンゲージメントに影響を及ぼします。つまり、効果的なメールマーケティングを行うためには、スケジュール通りのメール作成や配信はもちろん、リスト管理、効果検証など、目標達成のために広い視野を持ってプロジェクトをリードする必要があります。 しかし、過去のワークショップを通じてわかったことは、メールに関する業務はその他の業務と兼任されたり、未経験の方が担当されることも多く、業務の進行に苦労されるケースが多くあります。 この状況は、ともすれば全体最適よりは局所最適、「与えられた役割をこなせばよい(与えられたリストに対し、決められた期日に、定型デザインに従ってメールを送ればよい)」といった思考にさせてしまう可能性があります。 そこで、Benchmark Emailでは、メールマーケティング担当の方がプロジェクトマネージャーのように全体的な視点を持ち、その中で自身の業務を整理しながらマーケティング活動を進められるようにすることを目的に、「プロジェクト力」を養成する6ヶ月間のワークショップを開講しました。 この記事では、2018年9月26日に開催した第1回の概要と、今後どのようにプロジェクト力を養成していくかをご紹介します。 ワークショップの進め方 本ワークショップは6社8名の人数限定で開催しており、使用するテキスト及び参考図書として、講師・前田の書籍『予定通り進まないプロジェクトの進め方』を受講者のみなさんにプレゼントしました。ワークショップでは同書で提唱する「プロジェクト譜(以下、プ譜)」を使用し、自身のメールマーケティング業務を可視化することを行います。 プ譜とは、プロジェクトの進め方を可視化するフレームワークです。プロジェクトの目標に対して、その目標がどうなっていたら成功と呼べるのかという「勝利条件」を設定し、それを果たすための「中間目的」や「施策」を、所与のリソース(プ譜では「廟算八要素」と言います)の条件から考案・選択していくものです。 (クリックで拡大図が開きます) 例えば、2018年7月に開催したオウンドメディアのメールマーケティングプロジェクトのプ譜は下記のようになります。 受講者のみなさんはそれぞれに所属する業界が異なり、オンラインチケットの販売促進、自社サービスの認知獲得、サービス利用率向上といった様々なプロジェクトの目標がありました。プ譜の制作にあたっては、日々色々な業務を行っている中、「何から手を付ければいいかわからなかったのが整理できた」といった感想や、「まだ社歴が浅く、上司から降ってくるタスクをこなすので精一杯で、自社にどんなリソースがあるかを把握していない」といった声が挙がっていました。 こうした整理・未整理をふまえた状況を可視化し、ご自身の目標達成に向けて採るべき施策を考え、実行し、その結果をプ譜にアップデートしていくことで、自分の仕事と会社や部署の目標を構造的にとらえることができるようになるのはもちろん、種々のナレッジを獲得・記録することができるようになります。また、月に1回集まってプ譜を元にしたディスカッションを行い、受講者のみなさん同士で役に立った施策や失敗例を共有していきます。そうすることで、互いに知見や気づきを得て、共に学んでいくことを目指しています。 今後の記事では、より具体的な施策についてご紹介をしていきます。 (関連記事) メールマーケティングのプロジェクトの進め方 ワークショップレポート(2018/5/1) オウンドメディアのメールマーケティングプロジェクトの進め方とは?(2018/7/6)...

October 15, 2018

メールマーケティング

オウンドメディアのメールマーケティングプロジェクトの進め方とは?

2018年7月6日(水)に、Benchmark東京オフィスにて『オウンドメディア担当者向けワークショップ メールマーケティングのプロジェクトの進め方』 と題するワークショップを開催しました。 ワークショップの概要 このワークショップは、以前に実施した『メールマーケティングのプロジェクトの進め方』を、オウンドメディア担当者向けにアレンジしたもので、下記のような課題をお持ちの方々に参加頂きました。 -メールマーケティングはまだ始めていないが、見込客をフォローできていないため、メールを活用したい。(人材コンサルティング) -コンバージョンのための施策として行うリアルイベントに、メールを活用して来場者数を増やしたい。(スクール、研修サービス) -見積依頼してもらうためのメールの開封率が低い(レンタル機器) -自社メディアの読者を対象に、自社エンジニアの採用コンテンツをメールで届けて採用したい(転職情報提供) -既存ユーザーに最新情報やお得情報を届けて、売上を上げたい(旅行情報提供) -専任担当者が退職し、営業担当者の自分も兼任することになった。どうやってメールマーケティングを進めていけばよいかわからなかったので受講した。(市場調査) 参加いただいた方々の業種はバラバラですが、個々の目標を果たすために、自社メディアの情報をメールでユーザー・見込客に届けるという点では共通しています。 本記事では、いわゆる「情報メディア」を例に取って、メールマーケティングプロジェクトを進めていく上でのバッドケースとその改善ケースを、プロジェクトの可視化ツール「プロジェクト譜(以下、プ譜)」を使って提示していきます。 プログラムは私(前田)がプロジェクトがうまく進まない理由とその対策、及びワークショップのファシリテートを。株式会社STYZでNPO向けのファンドレイジング・コンサルタントやメールマーケティング支援を行っている堤大介さんに、メールマーケティングプロジェクトのケーススタディと、ワークショップの講評を行って頂きました。 *「プ譜」について詳しく知りたい方は、ぜひ前回のワークショップレポートもご覧になってください。 5月21日 メールマーケティングのプロジェクトの進め方 ワークショップレポート ワークショップ実践編 ここから先、読者のみなさんは、あるビジネスメディアを運営する社員になり、「メールマーケティングを実施して、メディア(サイト)のPV数を向上させる」という目標を課せられたプロジェクトマネージャーになられたつもりでご覧下さい。 自社メディアのPV数向上のため、プロジェクトマネージャーとなったあなたは、ビジネスメディアから配信されるメール数を調べてみました。(※このグラフは、実際に私が27日間の間に受け取ったメールとその開封率です)...

July 22, 2018

メールマーケティング

メールマーケティングのプロジェクトの進め方 ワークショップレポート

2018年5月21日、『メールマーケティングのプロジェクトの進め方』 と題して、Benchmark東京オフィスにてメールマーケティングに取り組む方々を対象に、様々な業種のメールマーケティングに携わる方々に参加頂きました。 メールマーケティングの目的は、見込客の育成、既存顧客のサービ利用促進など多様にあり、そのために最適とされる配信ツール、メール件名や本文の作成方法など、既に多くのソリューション・事例・ノウハウが世に出ています。 しかし、そのようなものがありながら、いざ始めようとすると、 「webで見た事例通りに進まない・・・」 「関連するメンバーとのコミュニケーションがうまく取れない・・・」 といった課題が出てきてしまい、思い描いたような成果を出せないことが起こってしまいます。 そこで、本セミナーでは、メールマーケティングに取り組むことを一つのプロジェクトととらえ、それを進めていくためのプランと打ち手をイメージ・取捨選択できるようになることを目的に開催しました。 *同テーマの最新イベントレポート「オウンドメディアのメールマーケティングプロジェクトの進め方とは?」はこちら 当日のプログラム プログラムは私(前田)がプロジェクトがうまく進まない理由とその対策、及びワークショップのファシリテートを。株式会社STYZでNPO向けのファンドレイジング・コンサルタントやメールマーケティング支援を行っている堤大介氏に、メールマーケティングプロジェクトのケーススタディと、ワークショップの講評を行って頂きました。 1.プロジェクトがうまく進まない理由とその解決方法について 2.メールマーケティングプロジェクトのケーススタディ 3.ワークショップ、グループディスカッション 4.全体発表、講評 5.ゲスト講師の堤氏によるメールマーケティングの仮説思考4ステップ なぜプロジェクトはうまく進まないか? 冒頭にも述べた通り、メールマーケティングを行う目的は企業や部署によって異なります。今回のワークショップでも、「自社サービスの利用促進・頻度向上」、「展示会で獲得した名刺のナーチャリング」、「既存・見込客とのコミュニケーション向上」などがありました。 ステージも様々で、これからメールマーケティングに取り組もうとしている方から、実際にメールマーケティングは始めているけれど、定期的なコンテンツ配信ができていなかったり、PDCAサイクルを回せていなかったりといった課題に直面している方々がいらっしゃいました。 当初思い浮かべていたプロジェクトのゴールと、いざ初めてみてからの現実とのギャップに戸惑ってしまうことは、必ずと言っていいほどプロジェクトには付いて回ります。...

June 19, 2018