
近年はAI技術の進化により、マーケティング業務で「ChatGPT」を活用するケースが増えています。
メールマーケティングにおいても、「メルマガを作りたいけれど、毎回ネタに悩んでしまう」「文章を考えるのに時間がかかってしまう」といった方は多いのではないでしょうか。
このようなお悩みを持っている方におすすめなのが、ChatGPTを活用したメルマガ作成です。
ChatGPTは、文章作成・アイデア出し・添削などを得意とするAIチャットボットです。正しく使えば、メルマガの質を上げつつ、作業の効率化にもつながります。
この記事では、ChatGPTの基本的な使い方から、メルマガ作成における具体的な活用法、今すぐ使えるプロンプトまで詳しく解説します。
目次
ChatGPTとは
ChatGPTは、OpenAIが開発したAIチャットボットです。入力された文章をもとに、自然な回答を生成する能力を持っており、検索エンジンの代わりに使われることもあります。
特に優れているのが、「文章の生成」「要約」「翻訳」「アイデアの提案」「添削」などの言語処理機能です。会話形式でやり取りができるため、ライティングのサポートや、マーケティング施策の相談などにも適しています。
ChatGPTの利用方法
ChatGPTは以下のステップで簡単に利用できます。
【ChatGPTの利用方法】
①ChatGPT公式ページ(https://chat.openai.com)にアクセス
②アカウントを作成、またはログイン
③チャット画面に質問や依頼を入力してやり取り開始
無料プラン(GPT-3.5)と有料プラン(GPT-4)があり、精度の高い回答を求めるならGPT-4がおすすめです。
ChatGPTをメルマガ作成に活用するメリット
メルマガは情報発信や販売促進の要となる重要なチャネルですが、担当者が1人または2人と少人数で回している企業も多く、「相談相手がいない」「ネタが浮かばない」「文章を考えるのが面倒だ」とお悩みを抱えているケースも珍しくありません。
「ChatGPT」は、メールマーケティングの様々な場面で業務を手助けしてくれる非常に便利なツールです。ここでは、ChatGPTを活用する4つのメリットをご紹介します。
メリット① メルマガ作成の相談ができる
少人数体制でメルマガを運用していると、企画や構成について誰かに相談したいという場面があると思います。ChatGPTは、そうした時の壁打ち相手として活用することができます。
アイデアの方向性や構成の妥当性、読者への伝わり方などを相談すると、具体的なアドバイスをもらえます。人に聞くよりも気軽に、かつ迅速にフィードバックが得られるのが魅力です。
例えば、こんなプロンプトで相談できます:
ChatGPTの回答例:
メリット② 自分では思いつかないアイデアが得られる
ChatGPTは、ネタ出しの際にも活用できます。テーマや時期、ターゲット層などを伝えるだけで、メルマガネタのアイデアを出してくれます。
自分では思いつかない切り口のネタや特集案を複数提案してくれるので、「どんなメルマガを送ればいいか分からない」と企画段階でお困りの方におすすめです。
例えば、こんなプロンプトでアイデアを出してもらえます:
ChatGPTはユーザーの関心や季節性、トレンドに合わせたフレッシュなネタ出しにも強いです。
このように幅広いアイデアを提示してくれるため、ネタ企画の際に使ってみてください。
メリット③ 誤字脱字や文章の添削ができる
メルマガでありがちな失敗として誤字脱字や表現の間違いなどがありますが、ChatGPTを活用すると、文章の誤字脱字チェックや自然な日本語の提案をしてくれます。
毎回のメルマガ配信で誤字脱字や表現の違和感に気づくのは難しいため、特にメルマガのチェックに時間を割けない方にはおすすめの活用法です。
例えば、こんなプロンプトでチェックを依頼できます:
このように、自然な日本語表現への書き換えや、丁寧な校正提案をしてくれるため、配信前の文章チェックに最適です。
メリット④ 作業時間を短縮できる
ChatGPTを使うと、ネタの企画から構成案の作成、本文の下書き作成、誤字脱字のチェックまで素早く行ってくれるため、スムーズに作業を進めることができます。
特に文章作成が苦手な方にとっては、ChatGPTにたたき台となる文章を作ってもらい、自分で手直しをする取り入れ方が良いでしょう。書き出しのハードルを下げることで、毎回のメルマガ配信にかかる負担を減らすことができます。
以下のように活用すると、メルマガ作成の時間が大幅に削減できます。
【おすすめのChatGPT活用方法】
①ターゲットやサービス内容を伝え、ネタのアイデア出しをしてもらう
②メルマガの構成を考えてもらう
③文章の下書きを作成してもらう
④仕上げた文章の添削をしてもらう
ゼロから作成をする負担が大きく減り、メルマガの作成効率だけでなく完成度もアップするので、ぜひ活用してみてください。
ChatGPTを使う際のコツと注意点
コツと注意点① 具体的に聞いてみる
抽象的な質問よりも、状況や目的を具体的に伝えると精度がアップします。
例えば、「春コスメの紹介文を考えて」といったリクエストではなく、「20代女性向けのメルマガ用に、春コスメの紹介文(絵文字入り)を作って」とターゲット層などを伝えるようにしましょう。
また、「あなたはプロのマーケターです」「あなたは企業のメルマガ配信担当です」など、立場や視点を指定すると、より適した回答を得られます。
コツと注意点② 何度か試してみる
1回の返答で完璧を求めず、リクエストを重ねながらブラッシュアップしていくのがコツです。
「もっとカジュアルに」「絵文字を入れて」「短めで」などと追加でリクエストをすると、さらにイメージ通りの文章に近づきます。
コツと注意点③ 個人情報は入力しない
ChatGPTには個人情報を入力しないようにしましょう。
特に企業の機密情報や顧客データなどは、社内規定でも「第三者サービスに入力しない」と定められていることが多いです。以下のような情報の入力は避け、万が一公開されても問題ない内容だけを入力してください。
【ChatGPTへの入力を避けるべき項目】
・顧客の名前、住所、電話番号、メールアドレス
・社員や顧客のリスト
・売上データ、契約内容、未公開のプロジェクト情報
・社内用の資料や文書の原文
コツと注意点④ ChatGPTの情報を信じすぎない
ChatGPTは大量の情報をもとに自然な文章を生成しますが、常に正確とは限りません。
学習データが最新でない場合や、信頼性の低い情報をもとにしている場合もあります。
特に医療・法律・IT分野では誤情報が混じるリスクがあるため、必ず公式情報や信頼できる情報源で裏どりすることが重要です。出典の確認や、必要に応じて「これは最新情報ですか?」と質問するのも効果的です。
ChatGPTの情報はそのまま鵜呑みにせず、あくまでも参考として活用しましょう。
ChatGPTをメルマガ作成に活用する例
活用例① メルマガ本文を作成をする
商品紹介やキャンペーン案内など、メルマガの目的とターゲットを伝えれば、それに合った本文を提案してくれます。また、既存の文章の改善も可能です。
以下のような簡単なプロンプトでも、メルマガの本文を作成してくれます。
活用例② 件名・プレビューを作成する
開封率を左右する件名や冒頭文(プレビュー)について尋ねると、魅力的なコピー案を複数提案してもらえます。
AIにメルマガの本文を作成してもらった後に、「その内容で件名とプレビューを3パターン考えてください。」と打つだけで、件名のアイデアを考えてもらえます。
また、最初から件名のみ作成したい場合は、以下のようなプロンプトにし、目的やターゲットと共にリクエストしましょう。
件名に入れたいキーワードがあれば、「件名に『期間限定セール』『10%オフ』というキーワードを入れてください」というように依頼文を付け足してください。
活用例③ メルマガの改善点を見つける
メルマガ本文や画像を読み込ませて改善点を尋ねると、文章構成や言い回し、読者目線での読みやすさなどを指摘してもらえます。
文章量やトーンなど細かい点も拾ってくれたり、画像をアップロードすればデザインの改善案も出してくれるので、メルマガ全体のブラッシュアップが可能です。
今回は試しに、メルマガ本文の改善点を聞いてみました。
このように、改善点に加えて、より良い文章の提案までしてもらえます。
活用例④ メルマガネタのアイデア出しをする
メルマガの配信ネタに困った際にも便利です。 商品やサービスの情報・ターゲット層・季節などの条件を伝えれば、ネタのアイデアを複数提案してくれます。
例として、「春に美容情報を配信したいです。メルマガネタのアイデアを3つ出してください。」というプロンプトで尋ねてみました。「3つ」のところを5つや10つにしても、リクエスト通りにアイデアを出してもらえます。
コピーして使えるプロンプト例
簡単なプロンプトテンプレート
まずは簡単にChatGPTを試したい方向けに、すぐに使えるプロンプト例をご紹介します。
メルマガのネタ企画
メルマガ本文の作成
件名・プレビューの作成
改善点のフィードバック
『(本文を記載)』
誤字脱字・文章のわかりやすさのチェック
『(本文を記載)』
条件を指定して聞く場合のプロンプト例
ここでは、具体的な条件を指定して本格的に使いたい方向けのプロンプト例を3パターンご紹介します。それぞれに「目的」「ターゲット」「内容」「その他の条件」の4項目を含めていますが、必要に応じて項目を足したり減らしたりしても大丈夫です。
内容はご自身のメルマガに合わせて書き換えてください。
メルマガのネタ企画
以下の条件で、美容系メルマガのネタ企画を5つ提案してください。
【目的】
春の時期に向けて、継続的にメルマガを配信するためのネタを考えたい。
読者に役立つ・楽しめる内容を届けて開封率やクリック率を上げたい。
【ターゲット】
20代女性/美容やメイクが好き/コスメ・スキンケア情報をチェックしている人
【内容】
・商品紹介だけでなく、読み物系やノウハウ系も含めたい
・春らしさや季節感があるテーマを中心に
・自社コスメと自然に絡められると尚良い
【その他の条件】
・1案につき「タイトル案」「テーマ概要」「読者の関心ポイント」まで提案してください
・文字数はコンパクトでOK
・春〜初夏を意識したトピックにしてください
メルマガ本文の作成
以下の条件でメルマガ本文を作成してください。
【目的】
春の新作コスメの魅力を伝え、商品ページへの誘導と購入を促す。
【ターゲット】
20代女性/美容やメイクが好き/季節の変化に合わせたメイクを楽しみたい層
【内容】
・春の新作コスメ(限定カラーのリップ、ツヤ肌ファンデなど)の紹介
・5月末まで使える10%OFFクーポンあり
・数量限定アイテムあり
【その他の条件】
・親しみやすく、やさしいトーン
・150〜200文字程度
・春らしい言葉や絵文字を適度に使ってください
件名・プレビューの作成
以下の条件で、メルマガの件名とプレビュー文を3パターンずつ考えてください。
【目的】
メールの開封率を上げ、本文のクリックにつなげたい
【ターゲット】
20代女性/美容感度が高く、季節ごとのトレンドに関心がある人
【内容】
・春の新作コスメを紹介
・10%OFFクーポン配布中(5月末まで)
・限定カラーのリップや乾燥対策アイテムも登場
【その他の条件】
・件名は30文字以内/プレビューは50文字以内
・春らしさ・お得感・新しさが伝わる言葉を使ってください
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開封率やクリック率などを分析した上で、改善アドバイスをリアルタイムで受け取れるのが特徴です。
詳しい使い方は以下記事をご覧ください:
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ここでは試しに、当社のメルマガデザインを読み込ませて改善点を尋ねてみました。
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まとめ
メルマガ作成を効率化し、質の高いコンテンツ作りをサポートしてくれるChatGPTについて解説をしました。
今よりももっとメルマガを改善したい方や作業時間を短縮したい方は、ChatGPTや当社が提供する「Email Metrics Wizard By Benchmark Email」を活用してみてください。
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