この記事は、英語版の「7 Unique Ways to Use Benchmark Email in 2026 (By Industry)」および「Email Marketing in 2026: What to Keep, What to Drop, What to Try」を日本向けに翻訳・編集・加筆したものです。

近年マーケティングチームはよりコンパクトになり、1〜2名でメールやSNSなど複数のチャネルを担当している方も多く、1通1通のメールにこれまで以上の効果が求められるようになっています。

本記事では、メールがどのように活用されているかの2026年最新トレンドを、EC、飲食、ITサービス、NPO、教育、代理店の6つの業界別にお伝えします。

2024〜2025年の間に起きた変化

Gmail・Yahooが送信者向けのガイドラインを導入した結果、ドメイン認証などのルール遵守が普及しました。
その結果、正しい運用をしたメールは受信箱に届きやすくなり、より一層マーケティング効果が高まる環境になっています。

この数年でマーケティングチームはよりコンパクトになりつつありますが、それを可能にした要因の一つに、AIによる企画・作成・編集の効率化が進んだことが挙げられるでしょう。

一方でAIを活用する際には、文章や内容が自然であることや、内容が正確であることに加えて、文章が長くなりすぎないように気をつけなければいけません。AI生成による冗長なメールは特に20〜30代の読者を中心として好まれていない傾向にあります。

参考:メールマガジン購読状況調査2026年版「AIでメルマガ作成する場合に気を付けてほしい点は?

ショート動画の流行からは、端的でシンプルなコンテンツが好まれていることも推察されます。

2026年のメールマーケティングトレンド

このような変化の流れも受けて、シンプルかつ最適化された、スムーズに理解・行動できるメールが成果を出しやすくなっているようです。

明確で伝わりやすい構成

メールを1通読むのにかける時間は、30〜60秒程度の読者が最も多いという調査結果があります。
短くて流し読みをしやすいニュースレターや、CTAを1つに絞ったプロモーションメールなど、ユーザーが短時間で理解しやすい設計ほど、自然とアクションにつながりやすくなります。

読者にとっての関連性が高い情報を送る

全員へ同じ内容を送るのではなく、ユーザーのニーズに合わせた情報を届けることで、開封率やクリック率、さらには受信箱への到達率の向上にもつながります。

このようなメールが効果を出しやすい一方で、多くのCTAを詰め込んだ長文の構成や、セグメントされていない一斉配信などは、近年は効果が出にくくなっています。情報が多すぎると感じられ、離脱の原因になってしまうようです。

それでは6つの業界ごとに、成果を出しやすいメール戦略や作成のコツをお伝えしていきます。

1. 小売・EC

シンプルな構成とセグメント配信

昨今もメールの目的は変わっておらず、商品のプロモーションのために配信をしている企業がほとんどです。しかしその届け方は進化しており、次のような工夫が多く見受けられます。

  • 1通につき1つのオファーに絞って目立たせる
  • 購買履歴や興味関心に応じて、セグメント配信する
  • SNSとメールでコンテンツを使い回す

配信数を増やすよりも、「誰に・何を・どう届けるか」を明確にする方が成果につながります。

Benchmark Emailでもセグメンテーション機能を使って、季節商品を適切な顧客に届けたり、過去の購入者に絞って再アプローチをすることができます。

関連記事:ECサイトのメルマガデザイン基本の3パターンと作成ポイント

 

2. 飲食・宿泊

思い出してもらう仕組みづくり

レストラン・ホテル・旅館などのメールマーケティングで重要なのは、思い出してもらうことタイミングよく配信することです。

そのためには、以下のような情報をコツコツと発信していきましょう。

  • 週替わり・月替わりのメニューを紹介する
  • イベントや季節限定情報を発信する
  • なるべくシンプルな構成で、来店リマインドメールを送る

メールは短く視覚的に分かりやすく、そして来店理由を1つに絞るのがポイントです。
季節限定のいちごフェアを楽しむため、新しい中華メニューを試すため、お誕生日をお祝いするためなど、メインのトピックを目立たせましょう。

配信頻度よりも、定期的に届く安心感がじわじわと効果を生みます。

関連記事:メールマガジンの取り組みが集客の支えに!レストランを多展開する株式会社ワンダーテーブル

3. SaaS・ITサービス

負担をかけないオンボーディング

SaaSがメールを活用する上で重視される、ユーザーのオンボーディングや利用促進においても、シンプルで分かりやすい設計がポイントになります。

  • 初期設定の方法を分かりやすくガイドする
  • 機能紹介は、多くを詰め込みすぎない
  • 実用的なヒントを、短いメールで提供する

最近は、長いステップメールよりも、必要なタイミングに応じて1通ずつ届けることが推奨されています。
実際の使い方に沿った操作説明や、短く読みやすい内容を心掛けましょう。

シンプルで分かりやすいメールは、解約率やサポート対応の負担を減らす効果が期待できます。

 

4. NPO(非営利団体)

信頼関係を築くコミュニケーション

NPO(非営利団体)のメールは近年大きく変化おり、直接的に寄付や協力をお願いする内容よりも、「関係構築」が重視されています。

  • ストーリーとともに活動の内容や成果を伝える
  • 進行中のプロジェクトについて、分かりやすい進捗報告を行う
  • 緊急性で煽るよりも、どのような成果や影響があるかを伝える

支援者との関係を長く続けるためには、定期的なコミュニケーションは不可欠ですが、想像しやすく意味のわかりやすい情報を届けることがポイントです。

寄付者宛とボランティア宛など、それぞれの内容を分けて配信した方が良い場合は、セグメント機能をぜひ活用してください。

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5. 教育・スクール

情報を詰め込みすぎない発信を

教育系のメールでは、情報を詰め込みすぎないことが何より重要です。

  • 学習内容は、簡単なステップに分けて説明する
  • 掲載する情報量を絞って、リマインドメール・復習メールを送る
  • 学習の流れをサポートすることを心掛ける

見出しを明確にし、そのメールにおける「学習目的」と「次の行動」は1つずつに抑えることもポイントです。

学習者に寄り添う設計が、継続率を高めます。

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6. 代理店・コンサルティング

信頼を育むために情報を届ける

コンバージョンへ至るまでに時間がかかり、また関係の継続も重要になるため、1対多数の形でコミュニケーションが取れるメールはとても強力なツールになります。

顧客にとって役立つ情報を届け続けることで、信頼に繋げていきましょう。

  • サービスの売り込みをするのではなく、知見を共有する
  • 現場の実体験や学びを発信して、リアルな価値を提供する
  • ブログやSNSの内容を再活用する

ブランドの一貫性を保ちつつ、無理なく情報発信を継続するために、デザインテンプレートや文章のトーンは統一したルールをはじめに設定しましょう。

まとめ

業界ごとに目的や活用方法は異なるものの、共通して重要なのは以下の3点ではないでしょうか。

  • シンプルで理解しやすい構成にすること
  • 読者ごとのニーズに合わせた配信を行うこと
  • 1通ごとの目的・行動を明確にすること

あらゆる情報に晒されている読者にとって、本当に役に立つ情報を届けていくという意識でメールを運用していけば、きっと良い成果が得られるはずです。

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著者情報:

by Benchmark Email Japan