Skip to content

Masaki Fushimi

Most recent posts
ユーザー事例

【HTMLメール紹介】スクーが行う、学生にリピートを促し授業を受け続けてもらうメール施策

こんにちは、コンテンツ担当の伏見です。突然ですが皆さんは大人になってからも勉強していますか?私は仕事柄コンテンツやオウンドメディア関連のセミナーに参加しては先人たちの話をよく聞いていますが、ふとたまに学校へ行ってきちんと学びたいなぁと思います。が、学校へ通うだけのお金と時間がありません。 そこで今回は、生放送授業が毎日受けられるWeb業界で働くためのオンライン動画学習サービス「schoo (スクー)WEB-campus」を運営する株式会社スクーのメールマーケティング施策をご紹介します。 教育系ビジネスにとっては必要不可欠な、「リピーターを増やす施策」をメールで行っています。どんなメールを送っているのでしょうか? 株式会社スクーについて 2011年に設立された株式会社スクー(以下、スクー)は「IT系を中心とした明日から仕事に使えるスキルが身につく学習動画の提供」をテーマに無料の生放送授業が毎日受けられるWeb業界で働くためのオンライン動画学習サービス「schoo (スクー)WEB-campus」を運営しています。webデザインやプログラミング、ビジネス英語など2700本を超える講座数を誇り、生放送の無料授業と録画授業で、約23万人の会員と一緒に学ぶことができるサービスを展開しています。 そんなスクーが行っているメール施策の概要は以下の通り。 スクーのメール施策概要 メール配信を行っているサービス名:schoo(スクー) WEB-campus メールマーケティングの目的:サービスに登録している学生(ユーザー)に新しい授業やキャンペーンを知ってもらうため 主な配信コンテンツ:新しく公開された授業や当日公開される授業、次週開講される授業のおすすめやキャンペーン情報(サービス登録時、個人設定でその後受け取るメールの内容を選んでもらう) 目的達成への施策:すっきりとしたレイアウトのメールを作成 配信頻度:毎日 効率化と効果を最大化させるシンプルなレイアウト 上記はスクーが実際に配信しているニュースレターです。サービス利用者にオススメの授業を知ってもらうため、毎日配信を行っています。 デザイン面では、効率化と効果の最大化を測るために、メール内の文章量を少なくし、見栄えの良い授業の画像を使用しています。無駄な装飾を省いたシンプルなレイアウトだからこそ、伝えたいポイントがわかりやすいですね。 またスクーでは毎回メールのデザインをほとんど変えず、「どの授業をおすすめするのがいいのか」「メールの件名はどういうものが開封されやすいのか」、というところを毎回の配信結果から得られるデータを用いてメールの改善を行っているため、購読者に人気の授業(コンテンツ)の把握にもメール配信が活かされています。自ずと反応のいい配信タイミングも把握できますね。スクーでは朝、夕の通勤・帰宅時間を狙った配信だとメール内のリンククリック率がいいそうです。 人気コンテンツをメールで告知し、サイトに戻ってきてもらう ところでメール配信を担当されている方は、購読者に最も好まれるコンテンツが何なのか把握されていますか?前述の通り、スクーではメールのデザインを変えず、コンテンツとメールの件名を変えて日々の配信を行っているので、どんなコンテンツの開封率が高いのか、ということを把握することができます。 会社・ブランドのストロングポイントを理解することはメールマーケティングを効果的に行うのに大変有効で、人気のあるコンテンツを掲載することにより開封率を得ることができるばかりか、単体では開封されにくいコンテンツもあわせて掲載することで、それを知ってもらうことにもつながります。 またスクーではFacebookなどのソーシャルメディアに掲載するコンテンツの選択にもメールの配信結果を活用しています。 こういった施策は効果測定を行っていなければ、実践することができません。 メールの件名(それに伴うコンテンツ)だけに比較対象を絞ることで、より購読者に好まれるキーワード(開封して読んでもらいやすいもの)を見つけることができますね。事実、スクーはこの運用を繰り返すことで、今ではメールマーケティング施策開始時に比べて、高い時には7%ほどの開封率アップを実現させています。 スクーが行う、リピーターを増やすメール施策、参考になりましたでしょうか? メール配信を行うことで購読者の好みや属性を把握できるのもメールマーケティングの強みです。今回のメール施策の効果を高めるポイントはこちらです! 自社のコンテンツ(サービス)のストロングポイントを知り、それを活用する 画像で訴求する メールの結果を別の施策にも活かす...

June 13, 2016

ユーザー事例

購読者とのコミュニケーションで成果をあげるweblioのメール配信

こんにちは、コンテンツ担当の伏見です。毎月ユーザーさんが配信しているメールを紹介するこのコーナー。今回はオンライン総合辞書「weblio」を運営している、ウェブリオ株式会社(以降ウェブリオ)が配信する「ユーザーとのコミュニケーションを図ることで成果を上げる」メール施策をみなさんにご紹介します。 みなさん一度は目にしたことがあるのではないでしょうか? そうです、わからない英単語を調べるときなどにお世話になるあのサービスです。 ウェブリオは英和・和英辞典から派生して、近年ではオンライン英会話事業や留学・海外旅行の支援事業など、その業務内容は翻訳だけにとどまらず、まさに総合的な外国語サービスといった感じです。 weblioが展開するサービス weblio英会話 シルキー トラッター weblio英語翻訳 スマート翻訳 weblio英和和英辞典 ということで、サービスの新情報やキャンペーン告知などをメールで提供し、ユーザーとのコミュニケーションを図ることで成果を上げている、ウェブリオのメールマーケティング施策を実際のメールを見ながらチェックしてみましょう! 顧客との日々のコミュニケーションに役立つメール運用 現在ウェブリオでは「weblio単語帳」という無料/有料会員向けサービス、「weblio英会話」というSkypeを用いたオンライン英会話サービスに関してメール配信を行っています。 メール配信を行っているサービス名:weblio単語帳/weblio英会話 メールマーケティングの目的:ユーザーとのエンゲージメント強化 主な配信コンテンツ:英語学習に関連するコラム/サービスの新情報 目的達成への施策:配信先のセグメント、A/Bテスト ユーザーにとって読んでためになる情報をメールで送ることを心がけているウェブリオ。サービスの特性上、英語学習に関連するコラムをメールに掲載しています。 「この言い回しって英語だとなんて言うんだろう?」という疑問を抱くことが多々ある私にとって、こういったコンテンツはついつい読んでしまいそう。 このように、ある分野に興味のある人にとって、「うちの商品はこんなに素晴らしい」「他より安いからおひとつどうですか?」と言うよりも、その人が好む情報、すなわち読んでためになる情報を提供することで読者とのコミュニケーションが生まれるわけです。 A/Bテストで購読者の声を反映させ開封率を高めるメール配信 画像を要所に配置、テキストの間隔を十分空け、重要な箇所にはフォントの色を変えるといった工夫でとても読みやすいレイアウトのこのメール。 こちらのメールではシチュエーションに合わせたサービスの使い方を例として様々挙げています。いきなりセールストークを始めるのではなく、購読者の状況に合わせた使い方を提案することで、ここでも購読者とのコミュニケーションを図っています。 またウェブリオではメールマーケティング施策にあたり、様々なテストやリサーチを繰り返し行い、メール施策の効果を高めています。 例えば、メールのレイアウトを作り上げるために、同業他社のメール(特にアメリカなど海外の教育系サービス)を購読してデザインを参考にしたり、配信先をセグメントしています。 その他にもA/Bテストを頻繁に活用しています。 例えば、社内で上がったメールに掲載するコンテンツアイディアをA/Bテストを活用し開封率やリンクのクリック率の違いを検証し、より反応の良いものをメールで送っています。 テストを繰り返した結果、英語辞書の検索ランキングを紹介してみたり、あまり認知されていない機能の紹介をするより、英語に関する豆知識のコラムや、英単語に関するトリビアといった情報をメールに掲載した方が、5〜10%ほど開封率が上がったなど購読者により好んでもらえるメール配信を実現しています。 こういった施策を実践することで、ウェブリオでは実数として会員数の増加はもちろん、メールの感想がSNSやブログで評判されるまでになっています。メールでの購読者とのコミュニケーションが十分できているからこそ、こういった成果につながっているんですね。...

April 23, 2016

セミナーレポート

IT企業必見!BtoBサービス企業のメールマーケティング勉強会レポート

この度、Benchmark Emailでは「IT企業のBtoBメールマーケティング勉強会」というイベントを開催いたしました。 イベントでは顧客とのエンゲージメント強化、リードナーチャリングといった見込み顧客との関係性育成をメールを活用したマーケティング施策から成果を上げている企業の担当者を招いてのパネルディスカッションやグループワークなどを行いました。 BtoBビジネスを行っているIT企業にテーマを絞り、マーケティングオートメーションツールやメール配信システムを活用したメールマーケティングを行っている企業3社のご担当者様に登壇していただきました。 こちらのレポートでは当日の様子を登壇各社の施策実例に触れながらご紹介します。 メールマーケティングをこれからやってみようと思っている方、すでに実施しているが、なかなかうまく成果につながっていないという方必見です! エンゲージメント強化を実感しているメールマーケティング施策 イベントはパネルディスカッション、グループワークの2部構成で行われました。 前半のパネルディスカッションでは、登壇いただいた各企業のご担当者様から自社の施策を公開していただきました。 【当日の様子】 株式会社フィードフォース マーケティングチーム 谷垣 進也氏 エバーノート株式会社 Director of Marketing & Communications...

April 16, 2016

HTMLメールデザイン

【HTMLメールデザイン事例:Farmnote】画像で訴求する購読者に読みやすいメール

こんにちはコンテンツ担当伏見です。2016年もあっという間に3月です。ということで、今年に入って3回目の成功メール紹介のお時間です。 今回ご紹介するのは、酪農・畜産向けクラウドサービス『Farmnote』を展開する、株式会社ファームノート様(以下、ファームノート)が配信しているメールデザインです。 「牧場を、手のひらに。」をビジョンに、どんなデバイスにも対応した情報管理サービスFarmnoteを展開しています。牛群の情報を管理、記録、分析が簡単にできてしまうという、まさに酪農家・農家さんにとってはIT革命といえるサービスです。 では、ここからは実際に配信されたメールを2通チェックしていきましょう。 伝わりやすさを体現するグラフィカルなメール作り クラウドサービスやアプリサービスを展開されている企業のメールマーケティング施策の目的として多いのが、サービスを利用されているユーザーのアクティブ率を高めたり、上位プランの購入を促すといったことです。こうした目的を達成させる上で、メール配信による定期的なコミュニケーション(エンゲージメント強化)作りはとても効果的なんです。 同社でも、ユーザーに興味を持ってもらえるよう、新機能リリースの告知やイベントの案内などを中心としたメールを送ることでユーザーのアクティブ率向上、上位プランへの購入に至ってもらうことを目的としています。 そしてこちらは新サービス発表後、サービス導入案内として配信されたメールです。 Farmnoteの機能を分かりやすく紹介するために、画像を多く活用していますね。活字では伝えることが難しい細かいニュアンスも、画像を使えば文章を考える必要がありません。実際の操作画面を見てもらうだけで伝わり方は大きく変わります! メール前半ではテキストを活用しサービス内容を説明、そして後半ではイメージ画像を並べておりテキスト、画像を互いに補わせたシンプルでわかりやすいメールデザインと言えますね。 ファームノートではつい最近までテキストベースのメールを配信されていたそうなのですが、「グラフィカルなメールを用いてよりサービスのことを知ってもらいたい!」というメール作成側の気持ちから画像を活用したメールに変更したそうです。 こういった画像を付けたHTMLメール作成に慣れていないと、「どんな画像を使うのがいいんだろう?」「レイアウトはどうすればいいのかな?」と色々悩んでしまい、結局普段から慣れ親しんでいるテキストベースのメールで終わらせてしまいがちですよね。ですが購読者にとってどちらが読みやすいメールなのかを考えることが第一です。 メールで綴る、季節のご挨拶 こちらは今年元日に配信した年賀メール。 最近ではメールで新年の挨拶を行う企業も増えてきていますね。画像で企業イメージをしっかりアピール出来るもの1つの理由でしょう。しかも紙の年賀状と違い、メール開封やリンククリックなどの効果測定がわかるので、「本当に読んでもらっているの?」という心配もありません。 近年のスマホの普及、SNSの台頭に伴い、コミュニケーションの方法が多様化していますが、数あるコミュニケーションツールの中でほぼ必ずと言っていいほどの人が所有しているのがメールアドレスです。また他のコミュニケーションツールに比べてメールの歴史は古く、生活に深く関係しているという背景があるからこそ、メールという身近にあるツールで新年のご挨拶を行うことがそれほど珍しいことではなくなってきているのではないでしょうか。 ということで、今回はキャンペーンメールの事例をご紹介しました。定期的な月一メールマガジンなどとは違ったアピールができるのも、このような単発のキャンペーンならでは。 このような機会に画像で思いを伝える訴求力の強いメール配信を試してみてはいかがでしょうか? ※Benchmark Emailでは毎月1回メールマーケティングに関するブログをまとめたニュースレターを配信しています。ご興味のある方は是非ご登録下さい!...

March 26, 2016

HTMLメールデザイン

他社メールマガジン大解剖:第4回 「Content Marketing Institute(CMI)」

みなさんこんにちは、ラウンドナップ・コンサルティングの中山です。今回の他社メールマガジン大解剖は、CMIの略称でWebマーケティング界では有名な、「Content Marketing Institute」をご紹介します。 CMI、直訳すると「コンテンツ・マーケティング協会」でしょうか。その名の通り「コンテンツ・マーケティング」に関する教育や研修活動やイベントの開催、コンサルティング、情報発信などを行っている団体です。 私がインバウンド・マーケティングやパーミッション・マーケティングと共にコンテンツ・マーケティングに触れた時に、最初に読み漁ったサイトの1つがCMIでした。私自身2005年から、営業をしない完全インバウンド型・ホームページ集客のみで売上をあげる会社でマーケティングに携わっていたので、非常に興味深く読み込んだ記憶があります。 恐らく日本でコンテンツ戦略に関わっている方は、一度は目にしたことの有るものではないでしょうか。CMIのサイトはこちらです。 日本では、言葉として曖昧すぎる「コンテンツ・マーケティング」ですが、大きな枠組としては、コンテンツを使ってブランドを認知させてファンを作っていく。あるいは潜在客を見込み客にし、フォローして初回客にし、顧客化する。そのステップを踏んでもらうために、コンテンツを使う。そういったマーケティング手法のことです。 これを簡単に説明すると 1.潜在的なお客さんが興味を持つコンテンツを作り、検索エンジンやソーシャルメディアで見つけてもらう(認知) 2.そのコンテンツを読んだ後に、もっと他のコンテンツも見たいと思ってもらう 3.そのためにRSSやメールマガジンなどを利用してリーチできるようにする 4.その後徐々にコンテンツを見てもらい、興味を持ってもらう。言ってみれば「欲望のコップに水を注ぎ続ける」 5.「そしてある一定のラインを越えると、お客さんのコップから水があふれるので、そのタイミングを狙って、キャンペーンなどのオファーを出し、初回購買を発生させる。 6.その後は顧客化(CMI的にはエバンジェリスト)するために、アフターフォローやクロスセル(ある商品の購入に合わせて別の商品も買ってもらうこと)・アップセル(より上位の商品、サービスの購入に至ってもらうこと)を行っていく …という流れのことです。 コンテンツ・マーケティングのキモは「お客さんの頭の中を把握し、それに合わせてコンテンツをぶつけて、吸収してもらう」ことにあります。 なので、今の価値観が多様化している日本のマーケティングでは必須の考え方なんですね。 そういった意味でも今回のメールマガジン大解剖をご覧頂ければと思います。 では早速見ていきましょう。 Content...

March 20, 2016

ユーザー事例

【HTMLメールデザイン事例:スペシャライズド様】自転車の楽しさを再発見してもらう、画像を生かしたメール配信事例

自転車を販売するだけの会社では語り尽くせない。自転車を通して、ライフスタイルを提案するスペシャライズド。自転車の本当の魅力を伝えるメール配信とは? 満員電車に嫌気が差し、自転車通勤に憧れを抱くものの、会社が遠すぎる、自転車を止めておくところがないなど、色々と言い訳を並べては、自転車をまだ手に入れていない伏見です。(※ブロク公開の前の週末に自転車を購入しました!) 今回は1974年創業のアメリカ、カリフォルニア生まれの総合サイクリングブランド、スペシャライズドさんのメールニュースをご紹介します。 自社ブランドやECサイトを運用しているなら絶対に真似できる画像を生かしたメールの活用術を学ぶことができます。 世界選手権に参戦する選手へ自転車だけでなく、ヘルメットなどの付属品をも提供する程のコアなレーシングブランドというイメージを持ちつつ、通勤・通学、フィットネスと言った自転車のあるライフスタイルを提案している同社。幅広いレベルのお客様を抱えるブランドがどのようにメールを活用しているのかチェックしましょう。 万人に合わせるより、ブランディングし的確なターゲットに届けるメールニュース   自転車は決して安い買い物ではなく、また消耗品ではないことから、購買意欲のあるターゲット層にどうアプローチできるかが、セールスの課題となっているのではないでしょうか。 そんな中スペシャライズドでは主に既存顧客に対してECサイトへ再度訪れてもらうための施策としてメール配信を行っています。 上記のメールは昨年末にクリスマスシーズンキャンペーンとして配信したメール。 まずメール作成のデザインにおいて、シンプルさを重視しているという同社。だからこそ、赤で統一されたボタンが目立ちますね。どこをクリックすればいいのか、瞬時に判断することができます。 また当然ですが、このメールがクリスマスキャンペーンであることから、それ以外の情報は極力避けています。情報の詰め込みは最も伝えたいメッセージをぼやけさせてしまいます。(TEST THE BESTというコンテンツはどのメールニュースにも記載されています。どのメールでも読んですぐ、思い立った時に申し込んでもらえる動線作りをしています。) そしてこのブランドのメールの特徴は比較的英語を多く利用しているところ。 中には「アルファベットを見るもの嫌だ」という英語嫌いの人もいるかもしれませんが、このブランドはアメリカ発であること、そのキャラクター性を生かし、英語を活用することで、アメリカが好き、海外ブランドが好き、というブランドのファンになってもらいやすいターゲット層の心をくすぐることができます。 ただ自転車が好きなのではなく海外の、しかもアメリカのブランド(自転車)が好き、という層は英語に対する興味も比較的強いことが予想されるので、メールで英語を使うのはかえってターゲットを絞りこみ、好印象を与える効果を生んでいます。 では、2つ目のメールを見てみましょう。 商品購入のきっかけ作りが大事。購読者の注意喚起というメールの役割  ...

February 20, 2016

メールマーケティング

他社メールマガジン大解剖:第3回「Buffer(バッファー)」

少し間が空いてしまいましたが、他社メールマガジン大解剖の第3回をお送りしたいと思います。今回のターゲットは「Buffer(バッファー)社」です。 Bufferという名前は、そこまでまだ馴染みがないかもしれません。 Buffer社の出しているBufferというツールは、海外ではメジャーなSNS投稿管理ツールです。日本でも馴染みのあるHootsuiteのようなサービスで、「複数のSNSアカウントを管理し」「それぞれで予約投稿を設定でき」「結果の解析ができる」ものです。 さらに、外部のSNS分析ツールと連携させると、例えばTwitterではいつつぶやくと最もたくさんのフォロアーに見てもらえやすそうかなど、最適な投稿スケジュールを見つけてくれたりもします。私も有料版を使っています。欠かせないツールです。 さて今回はそのBufferのメルマガを分析して、ヒントや気づきを探していきます。 SNS系のツールということで、人間心理・購買プロセスを意識したポイントが見えてきて、Webマーケティングと言う観点で興味深い点が多いメールマガジン運用をしています。 2種類の異なったメールマガジン配信から購読者を育て、サービス購入を検討してもらう理想的な配信メソッドを行っています。きっと参考になるはずです! Bufferの配信曜日・時間などの特徴 まず配信タイミングについて確認します。実際の配信時間を2015年9月〜10月に受け取った35通のメールからのデータです。少し前のデータなのは、サイバーマンデー(主にアメリカ発祥の感謝祭の次の月曜日のこと。この日はネットショップのセールが一斉にスタートする日)や年末年始はセール絡みで傾向が読めないケースが多いからです。 深夜の配信でも購読者から苦情がこない!? 配信時間ですが、率直に言ってかなり偏っています。 以下は全ての曜日についての集計ですが、圧倒的に深夜0時〜3時の間に固まっています。対して昼間含めそれ以外の時間帯は、ほぼゼロに近い配信数です。 詳細を見ると、配信時間としてはAM2時とAM4時が多いようです。 ビジネス系のサービスは退社後の19-20時から24時位に、くつろいでいる時間を狙って配信することも多いのですが、それにしても少し時間が遅すぎます。 日本でこれをやったら「夜中のメールで目が覚めちゃったじゃないか!」と怒られそうですね。 ですが、これは「早朝の出勤中にチェックしてもらう」「朝一番のメールチェック時にチェックしてもらう」ことを狙っているのだと思われます。 平日朝の配信がいい理由 続いて配信曜日です。上の円グラフをご覧ください。上位は 1. 水曜日(26%)...

February 5, 2016

ユーザー事例

【HTMLメールデザイン事例:石巻工房様】ブランドイメージを確立するメール運用

優れたデザインのメールを配信している方をご紹介する【HTMLメールデザイン事例】のコーナーです。 今回はDIYとデザインの力で、人と街を興す、世界初のDIYメーカー、『石巻工房』さん(以下:石巻工房)が配信するメールをご紹介します。 「地域のものづくりの場」をテーマに東京のデザイナーを中心に地域復旧・復興の為に活用できる施設として2011年にスタートした石巻工房。現在は家具の制作販売も行っており、「スモール・アウトドア」というコンセプトの製品は屋内外で活用できるコンパクトで軽やかなデザインが特徴の人気ブランドです。 では、そんなDIY精神たっぷりの石巻工房のメールをチェック! ブランドを代表する1つのメディアとしてのニュースレター   石巻工房では定期的に配信しているニュースレターに加え、イベント告知など、お知らせのメールを配信しています。 上の画像は11月に配信された定期配信のニュースレターの一部です。 こういったアートやデザインに関わる一般的なコンテンツの作り方・見せ方と言えば、美術館の展示の様に主役となる作品(メールの場合、画像)がドンっと中心に存在し、その下に小さなキャプション(タイトルと作者名など)がある様な、アカデミックではあるが、どことなく無愛想で少し取っ付きにくいイメージを思い浮かべてしまいます。 しかし、こちらのメールからはそう言った印象を受けることはありません。 このメール、なかなかボリューム満点で、ブランドからのイベント情報や作品の受賞報告など多くの情報を載せています。ファンであるなら、それだけでも読んでいてうれしい気分になりますが、定期配信しているニュースレターには必ずニュースレター限定コラムを記載しており、単なるプレスリリースとしてのメール配信の枠には収まらず、他のメディアとは一線を画すものとして位置づけられています。さながらウェブマガジンのようですね。 コンパクトなデザインを得意とする石巻工房ならではといった洗練されたシンプルなデザインのメール。いったいどのように作成されているのでしょう?作成方法について、担当の方にお聞きしました。 「基本的にシンプルな構成のフォーマットに従い、できる限り美しい写真と簡潔なテキストで構成することをいつも心がけています。作成手順については各コンテンツの担当者からメールに載せる素材を集め、メルマガ担当者がフォーマットに落とし込んでいます。その後、テスト配信を行い、ブランドマネージャー、デザインディレクター、テキストライターからチェックを受けた後に修正、本配信というルールの元、配信を行っています。」 たくさんの工数をかけて、丁寧に作成されているんですね。メールを「1つのメディア」と捉え、たとえ1通のメールでもブランドを代表する「作品」として配信されていることがよくわかりますね。 コンテンツ数も多くあるので、読み進める楽しみを感じることができます。 では別のメールも見てみましょう。 SNSではできない、蓄積されるストーリー作り   こちらはイベント告知の際に配信されたメール。定期配信と同様の作成プロセスに沿って配信までを行っています。 石巻工房が配信するメールの目的の一つに「ブランドのイメージ作り」があります。...

January 3, 2016

ユーザー事例

メールの効果を実感できないメルマガ担当者必読!SENSEI NOTE 浅谷治希さんが語るお客様とのコミュニケーションを最大限引き出すメール配信

顧客やユーザーとのコミュニケーションはビジネス発展においてとても重要な役割を担っている。とはいえ、すべての方とOne to Oneのコミュニケーションを行うことは容易なことではない。 どのタイミングで、またどういった手段を用いて行うのか。テクニックももちろん大切だが、最も大事なことはそこに「思い」がこもっていなくてはならない。そう語るのは学校の先生を対象とした、情報共有サービスSENSEI NOTEを展開する株式会社LOUPEの浅谷治希さん。「人肌感のあるコミュニケーションにいつも気を付けている」と語る浅谷さんにSENSEI NOTEにおけるコミュニケーションとしてのメール配信の運用法について伺った。 画像を含んだハイコンテクストなコミュニケーションができるから、HTMLメール配信を決めた。 学校の先生は元々1人で授業の準備をされることが多く、そのノウハウや知識を共有する場、相談ができる場が少なく、こんな問題を解消したいという思いから2013年2月からサービスを開始。SENSEI NOTEは現在全国で20%の学校の先生に利用されているという。 ―SENSEI NOTEを活用することで、もっと広いコミュニティーの創造・提供を可能にしている。 例えば同じ校内に3人しかいない小学1年生の先生も、SENSEI NOTEにアクセスすれば1000人の先生がいて、彼らと情報を交換することでお互いの知識を伸ばしてもらうことができる。先生のためのSNSを作ることで彼らの会話を掘り下げるコミュニケーションを可能にしている。 コミュニケーションがサービスの核であるSENSEI NOTEにとって、運営会社とユーザーとのコミュニケーションにおいても、とても重要な部分であると考えている。 そんなSENSEI NOTEではサービスのアップデート情報提供手段として、画像を含んだハイコンテクストなコミュニケーションができる、HTMLメールの配信を行っている。しかし、HTMLメールを個別で配信すると、作成にかかる時間、業務項数もかさむことが容易に推測できたことから、メール配信運用開始当初から配信システムの導入に踏み切った。 そんな時に出会ったのが、コーディングの知識がなくても簡単にHTMLメールの作成・配信が行えるBenchmark Emailだ。 「ドラッグ&ドロップのメールエディタを使って簡単にメールを作成することができる。しかも安価なので、メール配信に大きな予算を割くことなく、本サービスの開発に時間、お金をかけることができる」...

December 6, 2015

1 3 4 5 6 7 8