CTAとは「Call To Action = 行動喚起」のことで、読者を具体的な行動に誘導するしくみを指します。

メルマガにおいてはリンクのことですが、このCTAをしっかり目立たせることで、クリック率の向上が期待できます。
工夫するべきは「デザイン」「場所」「言葉選び」の3点です。
本記事ではこの3点を解説して、ご自身のメルマガにぴったりなCTAを選ぶお手伝いをします。

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CTAのデザイン

CTAのデザインには以下の4種類があります。

A. URLや連絡先を直接記入する形式
B. テキストリンク
C. ボタンリンク
D. 画像リンク

それぞれの特徴やメリット、使うときのコツを解説します。

A. URLや連絡先を直接記入する形式

URLを直接記入するという形式も、実はCTAデザインのひとつです。

URLの他にはメールアドレス、電話番号を記入する場合があります。プレーンテキストメール風のデザインではこちらのCTAがよく使われます。

関連記事:テキストメールとHTMLメールの違いとは?メルマガにはどちらが向いているの?

B. テキストリンク

「テキストリンク」は文章にリンク先を設定している形式で、4つのデザインの中では一番すっきりして見えます。ポイントとなるのは文字の大きさ、文字色、そしてリンクを設定する範囲です。

後述するボタンリンク・画像リンクより存在感は控えめです。

C. ボタンリンク

「ボタンリンク」は目立ちやすくて作成も簡単なため、とてもおすすめのデザインです。前述のテキストリンクよりも、クリック率が上がる可能性が高いです。大きさ、背景色、文字色、角の丸みによって印象を変えることができます。

ボタンリンクの存在感を生かすため、上下には余白を取るようにしましょう。

上下に本文テキスト1〜2行程度のスペースを空けておくと、パッと目に飛び込みやすくなります。

D. 画像リンク

画像自体をCTAにしてクリックを誘うという方法です。

よりクリックされやすい画像を作るコツは以下の3点です。

・報酬のビジュアル

クリックするとどんな物や情報が手に入るのかをビジュアル情報で伝えると、文字だけの説明よりも興味を惹きやすいでしょう。

・ボタン

画像の中にボタンが入っているようなデザインのことです。

・マウスポインタ、矢印、再生マークなどクリックを誘発する記号

このような記号も効果的です。特に、動画コンテンツには再生マークを置きましょう。

こうした画像を、デザイン経験がない方でも作成できるツールが近年登場しています。

関連記事:無料でもここまでできる!Canvaでおしゃれなメルマガ用画像を作ろう

Benchmark Emailをお使いの場合は、動画URLを入力するだけで再生マークつきのサムネイルをメールへ挿入できます。

関連FAQ:メールやランディングページに動画を挿入する方法

 

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デザインの使いこなしアドバイス

リンクの色選び

リンクの色は1色だけで統一すると、メール全体が読みやすくなります。

ブランディングの観点からは企業や商品のテーマカラーがおすすめですが、掲載画像に使われている色から選んでも良いでしょう。メール内でよく目立つ色を採用しましょう。

左:HOP WTR    右:Benchmark Email

 

ボタンリンクとテキストリンクの使い分け

ボタンリンクは目立ちやすく、テキストリンクはすっきり見えると説明しました。この特性を活かすことで、特定のCTAにクリックを集中させられます。

例:参加申し込みフォーム(本命)はボタンリンク

SNSアカウントの情報(サブ)はテキストリンク

全てのリンクを平等に強調すると、重要なものが目立たなくなってしまいます。目立たせたい情報はボタンリンク(または画像リンク)、補足情報はテキストリンク、と使い分けることでメリハリがつきますね。

イメージ画像+説明文+ボタン

イメージ画像+説明文+ボタンは、日々購読しているメルマガでもよく見かけるテクニックです。読者の目を画像で引き留め、説明文で興味を膨らませてもらい、最後にボタンを差し出すことでクリック率を最大化しやすいと言われています。

CTAの位置

CTAの位置には「メールの冒頭」または「コンテンツの後」があります。

それぞれどのような違いがあるのか、見ていきましょう。

CTAをメールの冒頭に置く

クリック数が増えやすいという利点があります。

開封すると必ず目にとまるため「件名を見て期待する→開封する→クリックする」という勢いが削がれません。

注意点:
ボタンより上のスペースは限られていますので、大切な情報だけをコンパクトにまとめましょう。申し込みや購入のために必要な情報を伝えきれない場合は、遷移先のページで説明しましょう。冒頭で多くの人が遷移するとメールの続きを読んでもらえる可能性は下がりますので、後半のコンテンツは気づかれにくくなります。

CTAをコンテンツの後に置く

慎重に検討するタイプの読者にアプローチできます。

「欲しい」「参加したい」という気持ちを高めてから遷移することになるので、クリックの質も高くなります。

注意点:
CTAまでスクロールして読まれるとは限らないため、クリック数は比較的少なくなる傾向です。開封した直後の勢いが落ち着いて、検討した結果クリックしない人も出てくるかもしれません。

CTAはどこに置くべきか

適切な場所は、メールの目的や、遷移先ページの内容によりケースバイケースです。クリック数でお悩みの場合、まずはCTAの位置を増やして冒頭と後ろの両方に置いてみると良いかもしれません。「勢い派」と「慎重派」どちらの層の読者も拾えるようになります。

当社のイベントレターは、お気軽に申し込んでいただきたい一方で、メールの内容をじっくり読んで検討する人もいる状況です。

両方の層にアプローチするため、メールの冒頭+コンテンツの後どちらにもCTAを置いています。

例えば他には、このような戦略が考えられますね。

・スクロール不要の短いメールで、多くの人にクリックしてほしい →冒頭のみ
・複数コンテンツを掲載、なるべく全てに目を通してほしい     →コンテンツの後
・1コンテンツが長いので、途中でメールを閉じないか心配    →複数のCTAを置く
・メールを読んでもらうだけで良い               →CTAは置かない

CTAの場所や数は、メルマガの目的に合わせて設定しましょう。

CTAの言葉選び

注目されやすい「言葉遣い(語尾)」は?

皆さんはこちらの3つのボタン、どれが一番気になりますか?

CTAの言葉遣い(語尾)には以下の3つのタイプがありますので、覚えておきましょう。

名詞タイプ
セール商品一覧
商品詳細

「〜はこちら」タイプ
セール会場はこちら
詳しくはこちら
お申し込みはこちら

動詞タイプ
ツアーに申し込む
商品について問い合わせる
先着50名の特典を手に入れる

一般的に ③動詞タイプ が注目されやすいという説も聞きますが、ケースバイケースだと思います。ボタンの言葉遣いがしっくりこない場合は、他の2つを試してみてください。

「何を言うか」でインパクトが変わる

次に、こちらの2つのボタンはいかがでしょうか。

同じコンテンツであれば「詳細」より「セール商品」の方がグッとくる気がしますね。

言葉遣いだけではなく「何を言うか」というレイヤーもあるので、アイデアがあれば試してみましょう。

全体の印象に与える影響とクリック率

CTAの言葉選びによって、メルマガ全体から受ける印象が変わることがあります。左のボタンはスタイリッシュな印象を受けますし、右のボタンは親近感が沸きますよね。

このとき「A案の方が雰囲気に合うけど、クリック率はB案の方が高いのではないか」と悩んでしまう方もいると思います。このような時は、迷わずA/Bテストでクリック率を比べてみてください。

実はボタンの言葉選びは、メルマガによってはほとんど影響が出ない場合もあります。
Benchmark Emailのニュースレターで実験した際には、大きな差はつきませんでした。

充分目立つボタンリンクを適切な場所に設置できていたからか、言葉選びはあまり影響しない様子でした。これは検証したから分かったことであり、言葉選びによってクリック率が変わるメルマガもあります。ご自身のメルマガはどうなのか、ぜひ一度A/Bテストで検証してみてください。

関連記事:A/Bテストを使ってみよう!比較すべき項目や注意点、必要なサンプル数は?

動画でCTAデザイン解説を見る

動画で解説を見たい方は、こちらをご覧ください。

【メルマガCTA】CTAのデザイン4種類・場所・言葉選び 〜メルマガデザイン実践講座③CTA編〜

まとめ

CTAは、サッカーで例えるとすればゴールを決める役割です。
画像や文章が読者の目を引きつけ、繋いできたパスを受け取って、読者に最終的にクリックを促す役目です。ゴールを決められるように、CTAはわかりやすく置きましょう!
「デザイン」「場所」「言葉選び」の3点に気をつけてみてください。

 

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著者情報:

by 山本 美智