本記事はBenchmark本社のブログ記事 “30 Successful Examples of Email Marketing Campaign Templates” を翻訳したものです。

メールマーケティングは広告やブランディングと同様、テクニックを駆使し試行錯誤が必要なプロセスです。クリックを獲得しリード育成を達成するためには、適切なコンテンツの方向性、魅力的なデザイン、そして質の高いコピーが必要となります。メルマガテンプレートは便利ですが、一からメールを作成するのは大変な労力がかかります。そこで大企業の成功メルマガを参考に、自社コンテンツを当てはめてみるのがお勧めです。

最新の調査では、配信メールの平均開封率は19.66%という結果が出ています。配信規模や平均コンバージョン率にもよりますが、この開封率の高さを生かすためにはメールマーケティングのスキルを磨く必要があります。

本記事ではお手本としてテンプレート化したい30件の配信メールをご紹介します。まず、効果的なメールマーケティングに欠かせない基本要素を、最新の研究とベストプラクティスに沿っておさらいしましょう。

メールマーケティング成功の指標とは?

メールマーケティングが効果的かどうかはケースバイケースです。

例えば史上最高のメールを作成できたとしても、配信リストに138人しか登録されていない場合、高いコンバージョン件数は期待できません。

そのためメール作成やデザインのテクニックにこだわる前に、データ分析をもとにした理想の顧客(ICP)をターゲット層として設定、魅力的なコンテンツ作成、消費者心をくすぐるクーポンや割引、良質なユーザーエクスペリエンス提供など、オーディエンス拡大の努力が必要です。

配信規模が大きければ大きいほど、メールマーケティングの成功率は高くなります。その他の要素については以下のポイントを必ず押さえておきましょう:

  • 配信メールの目的を明確にする:メールから直接コンバージョンを狙う他、認知度アップ、コミュニティの輪を拡大する、会社規模の謝罪などもメールを配信する正当な理由になります。配信理由が何であれ、メール配信をすることで何を達成したいのか明確なゴールを定め、成功率を測定するためゴール達成の条件は何かをあらかじめ設定しましょう。
  • 最適な件名の作成:メールの件名は受信者にとってメールを開封するかどうかの最大の判断材料です。そのため焦らず丁寧に最適な件名を作成しましょう。簡潔で分かりやすく、メール内容が容易に想像できるのが理想です。また割引やボーナスなどがあれば件名に記載するのがお勧めです。
  • A/Bテストの活用:配信規模が大きければ大きいほど、適切なA/Bテストの実施が可能です。A/Bテストではコピーライティング、画像、件名などをテストし、より高いエンゲージメントを得られるバージョンを選択してメールを送ることができます。ある調査では件名テストを行うマーケターはわずか47%という結果が出ています。これは半数以上がクリックスルー率最大26.96%アップの機会をみすみす逃していることになります。最低でも2つのバージョンを用意し、パフォーマンスの良い方を使用する習慣をつけましょう。
  • リンク、CTAのテスト:シンプルで簡潔なメールでも複数のリンクを含んでいることが多いため、ご利用のメール配信スタンドにテストメール機能がある場合、自身のメールアドレス宛に送信して全てのリンクやCTAが問題なく機能するか確認しましょう。
  • 読者への価値提供:一日に自ら進んで開封するマーケティングメールは何件あるか考えてみましょう。恐らくゼロではないでしょうか。広告、セールス重視のメールは迷惑と感じる人が大半です。そのため読者の立場に立ち、どのようなメールなら開封したいと思うのか、に目を向けてみましょう。メール配信をする前に、お気に入り商品の割引や役立つ情報コンテンツなど、受信者が開封したいと思える価値を提供できているのか確認してみてください。B2B向けのメールなら、便利なソフトウェアやアプリのリストについてなどのコンテンツ提供が良い例です。

それでは本記事の本題、お手本として真似したい、テンプレート化必須の配信メール30件をご紹介します。

お手本メールテンプレート30件

1. Patagonia(パタゴニア)

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まずはパタゴニアのウェルカムメールをご紹介します。

コミュニティ作りはメールマーケティングの成功に欠かせない要素の一つとなっており、ニュースレターへ登録することは特別なクラブの一員になるという感覚を持ってもらうことが重要です。この感覚を作り出すことで購読停止を防止し、コミュニティベースのオファーや特権などで付加価値を生み出すことにも繋がります。

このメールでは①誠実に感謝を伝え、②ニュースレターの内容を表記し、③プライバシー保護について言及しており、ブランド紹介と商品情報の記載の前に、購読者にとって大切な情報をまず伝えているのがポイントです。

2. Nike(ナイキ)1

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メールマーケティングにおけるビジュアルの質の重要性は業界やブランドによって異なります。

B2Bのソフトウェア会社であればビジュアルにこだわる必要はさほどありませんが、見た目が全てのアパレル・ファッション業界では最優先される項目です。このNikeのメールも例にもれず、シンプルかつスタイリッシュな画像をメインとした見た目に美しいメルマガとなっています。

バラエティに富んだメンズ商品を、メールのレイアウトに合うよう表示した画像がとても印象的です。同じようなアプローチを検討しているなら、Nikeのスローガン(”Just Do It”) にならってぜひトライしてみてはいかがでしょうか。

3. Casper(キャスパー)

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お気に入りのブランドから送られてくる割引コードやクーポン入りのメールほど開封を誘うメールはありません。

20万円相当のマットレスが10%引きで購入できるとなればかなりのお得情報のため、キャスパーのメルマガ購読者はこのようなお得情報を目当てに購読登録をしたと容易に想像できます。

購読者の期待に分かりやすく応えるため、お得情報(10%OFF)を太字でアピール、目覚まし時計の表示にするなど画像デザインの一部として取り入れたり、クーポンコードをCTAと一緒に設置したりと、高い確率でクリックやコンバージョンを獲得できるようなデザインです。

割引やクーポン提供は、過去のメールでコンバージョンに至らなかったコンタクト宛に有効期限付きで行うのが効果的です。普段からメルマガでトラッキング可能なリンクを使用していれば、どのコンタクトをターゲットとすべきかは簡単に特定できます。

4. Airbnb

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メールマーケティングと聞くと、ついつい開封率やクリック率に気を取られがちですが、メルマガ配信の目的はコンバージョンだけではありません。コンバージョンを追いかけすぎるあまり、スパムのようなしつこい広告メールという印象を与えてしまう危険性もありますので、注意が必要です。

このAirbnbのメールのように広告とは全く無関係なコンテンツで、情報提供や読者とのコミュニケーションに焦点を当てたメールにも力を入れるようにしましょう。こちらのメールは、通常のAirbnbユーザーに対し予約を誘う内容ではなく、コロナ禍でどのような対応をすればよいのか等、ホストに対し有益な情報を配信しています。

5. Mint(ミント)

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資産運用サービスを提供するMintがここで駆使しているのは、「釣りタイトル」と呼ばれるテクニックと類似しています。一般的にネガティブとされるこのテクニックですが、基本のコンセプトは読者の興味を引くのに非常に効果的です。

情報のほんの一部だけを公開したり、興味のトリガーとなるキーワードを使った質問を投げかけることで、読者が未公開の情報や回答を求めて思わずクリックしたくなるよう仕掛けています。トップに大きく表示されている「Don’t be fooled by credit myths(クレジット神話に騙されるな)」の一文は「クレジット神話って何?」「騙されないためにはどうしたらよいの?」等の質問に繫がり、読者のエンゲージメントをうまく誘っています。

6. Sidekick Content(サイドキック・コンテンツ)

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エンゲージメントの無い購読者を切り捨てる運用方針は、今日のメールマーケティング業界においてスタンダードとなりつつあります。ある調査では実に51.9%のマーケターがエンゲージメントの無い購読者をリストから削除していることが明らかになりました。

無反応のコンタクトを削除することでメールの開封率がアップする他、エンゲージメントレベルの高い購読者に合わせたコンテンツを作成するようになるため顧客分析の質も向上します。

そのため購読停止用のメールを準備しておくのが理想です。コンテンツのローカライズサービス、Sidekick Contentのこちらのメールは、アクションを起こさないのであれば配信リストから除去すると通達しつつ、ジョークや皮肉を交えることにより軽いノリでコミュニケーションを取ることに成功しています。

7. Amazon

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今やグローバルブランドとなったAmazonですが、多種多様なサービスを抱えるビジネスだからこそ、メールはあえてシンプルで分かりやすい内容となっています。

例のメールでは全サービス利用者にとって必要で重要な、アカウントについての情報を配信しています。また重要性の高いものから並べることで受信者が大切な情報を見つけやすいよう工夫されています。

8. Charity Water(チャリティー・ウォーター)

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こちらのメールも広告&プロモショーンの枠を超えたコンテンツの良い例です。

チャリティー・ウォーターの「Dollars to Projects」ニュースレターでは寄付金が実際に慈善活動へどのように活用されているのかをお知らせしています。

慈善活動のステータスや寄付金の活用方法についてはウェブサイトでの案内が一般的ですが、その案内をメールコンテンツでも利用するのは、関係性を築くのにとても効果的です。また受信者は自分の寄付がどのように人の役に立っているのかを知ることができるため、再度寄付を行うモチベーションにもつながります。

9. Bluehost(ブルーホスト)

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新商品・新サービス提供開始時において、メールマーケティングのスタイルやコピーをメインの宣伝広告とマッチさせることはとても重要です。

そうすることでブランドとしての一体感、印象を強めることができ、集客へとつながります。

ブルーホストのこのメールでは、新商品であるウェブサイト開発ツールがどんな商品なのか、またどのような利点があるのかをシンプル&クリアなコピーで伝えています。

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10. Sweetgreen(スウィートグリーン)

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小規模ビジネスやメールマーケティング予算が少ない等、プロのデザイナーを雇う余裕がないというケースは少なくありません。

ある程度Photoshopが使えるなら、フリー画像素材を活用してDIYデザインで乗り切ることは可能です。

しかしこのスウィートグリーンの例はプロのデザイナーの底力を見せつけるかのように、見た目の良さにこだわったメールとなっています。商品をいかに魅力的に見せるか、に焦点を当て、思わずメールから商品を掴み取って食べたくなるようなデザインです。

11. True Citrus(トゥルー・シトラス)

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AOL時代から現代まで、メールマーケティング関連のテクノロジーは大きな進化を遂げており、特にインタラクティブ機能を活用した配信メールは増えてきています。

トゥルー・シトラスの例では、カウントダウンタイマーでオファー有効期限を表示することで、時間制限があることを強調し、クリックを誘導しています。

12. Nike(ナイキ)2

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すでにNikeは例として取り上げていますが、このメールはどうしても紹介したい程良く出来ています。

特別な日のためのプロモーション(父の日)、見た目に美しいレイアウト、ブランディングに合ったデザイン、ストレートで分かりやすいコピー、シンプルなCTA、読者が好きなページに飛べるようメニューオプションの提供、と全ての要素が完璧です。

あえて言うならばクーポンや割引等のオファーがないのが難点ですが、過去の購入履歴からその顧客の父親の好みに合うものは分からないため、仕方ない部分といえます。

13. Buzzfeed(バズフィード)

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大企業だからといって、お堅いメールを送らないといけないというルールはありません。

カジュアルなトーンのコピーを使用するのに、メールは最適なツールです。何でもアリなネット上でのやりとりでは、これくらいのカジュアルさがあった方が逆に自然に感じるかもしれません。

メルマガ購読のオプトイン確認というさほど面白くもないはずのメールも、Buzzfeedにかかればジョーク交じりでユーモアたっぷり、絵文字も活用して最後まで読みたくなるコンテンツとなり、ブランドの個性を全面に出すことに成功しています。

14. KonMari(コン・マリ)

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お片付け・整理術マスターであるマリエ・コンドーの配信メールのご紹介です。

上記例はウェルカムメールですが、端的なあいさつとニュースレター概要情報の共有にとどまらず、著書やソーシャルページへのリンク、サイトナビゲーションとマッチさせたレイアウトで彼女のビジネス活動全体を紹介するメールとなっています。

15. MVMT

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アナウンス・お知らせメールもブランディングのチャンスです。シンプルなテキストメールでも目的は達成できますが、腕時計ブランドであるMVMTはブランドイメージを強化する機会として最大限活用しています。

MVMTの主なターゲット層である、テクノロジーとファッション好きな若者を描写した魅力的な画像を使用することで、ウェブサイトリニューアルという平凡なお知らせも購買意欲を掻き立てるマーケティングメールへと変身を遂げています。

16. Wendy’s(ウェンディーズ)

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上記のメールを一目見てパッと目に留まるのは「FREE FOOD(無料クーポン)」と大々的に書かれたフレーズではないでしょうか。その上の「You could win(抽選で当たる)」という部分に一目で注意がいくことは中々ありません。

メールマーケティングでは重要フレーズを最大限に活用することが大切です。
読者の注意を引くキーワードは多くのクリックに繋がるため、ストレートに表示することでメールコンテンツの主題が何であるかをシンプルに伝えることが成功の秘訣です。

17. Zendesk(ゼンデスク)

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Zendeskのこちらのメールは、ユーザーに対する真摯な姿勢が垣間見え、誠実さが感じられるコンテンツとなっています。

厚かましくクリックを誘ったり、いかにもなマーケティング戦略でコンバージョンを狙うメールが多い中、ユーザーにとって本当に役に立つコンテンツ(eBook)を概要を添えてオファーし、有益な情報提供を行っています。

ただの客ではなく、大切な顧客として接してもらっている気分となり、ブランドに対するイメージや信頼感をアップさせるメールです。

18. Aesop(イーソップ)

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コスメブランド、Aesopのメールは、前述したNikeのメールさえも抑えてミニマリズム大会でグランプリを取れるほどの出来となっています。

2019年時点で一日に2,900億通という膨大な量のメールが送受信され、情報過多に疲れ気味な消費者にとって、このようなすっきりとしたメールはまさしく「シンプルイズベスト」です。情報量の多いメールを大量に受信する中、シンプルなメールは逆に印象的となります。

画像>コピー>CTAのバランスはぜひお手本にしてみましょう。

19. Blizzard(ブリザード)

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仮想世界、ファンタジー、ユニークなキャラをベースとした商品を取り扱っている場合、その世界観やキャラクター達をメールマーケティングにも活用することで購読者を魅了することが可能です。

ゲーム制作会社Blizzardのこのメールでは、ゲームのキャラからの手紙という形態でコピーが作成されています。ファンからすれば大好きなゲームの仮想世界に飛び込んだような感覚で、思わず最後までメールを読んでしまうのではないでしょうか。

20. EM Cosmetics(EMコスメティクス)

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買い物カゴ落ちリマインダーメールから得られるコンバージョンは、世界中で多大な売上につながっています。その反面、リマインダーメールを送らないことで失う機会は想像以上のものです。

買い物カゴに商品を追加したリードは、特定の商品に対する需要も明らかとなっておりコンバージョンに最も近い位置にいます。この絶好の機会を逃してはいけません。

66%のマーケティング担当者がメール配信における成功の鍵はオートメーションにあると考えています。まだメールマーケティングにオートメーションを取り入れていないのであれば、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

買い物カゴ落ちリマインダーメールは、オートメーション設定で必ず取り入れたい戦略です。このEMコスメティクスのメールを参考に、割引や無料プレゼントなどのインセンティブを追加し、購入に向けて背中を押してあげましょう。

21. Audible(オーディブル)

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こちらはAudibleの注文確認メールです。正確にはマーケティングメールとは呼べないメールですが、プロモーションの機会を逃さない姿勢は見習いたいところです。

購入作品をもとにお勧めのオーディオブックをシンプルなレイアウトで陳列することで、同じシリーズの別作品や、同じジャンルの人気作品など次の購入機会に向けたアプローチを行っています。

22. Missguided(ミスガイディッド)

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コールドリードに対し、ブランドのイメージと客層に合わせたトーンで再エンゲージメントを誘うメールの優秀例です。

若者向けアパレルを取り扱うMissguidedは、メインのターゲット層である若い女性がスマホでメッセージを送る感覚のコピーと絵文字を使い、読み手に負担がかからずCTAまで誘導できるメールを作成しています。軽く楽しいノリと、送料無料の特典付きのメールでエンゲージメントを再獲得できること間違いなしです。

23. Artifact Uprising(アーティファクト・アップライジング)

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特典を最も有効的に活用できるのはアンケートメールです。

ターゲット層に関する有益なデータや情報を獲得できるアンケートは、マーケティング戦略をより効果的に補正するために欠かせないステップです。

記念写真・画像印刷サービスのArtifact Uprisingは同社サービス利用時に使えるクーポンをアンケート回答者に提供しています。この戦略はアンケート回答率を格段に高めると同時にコンバージョンのアップも期待できます。

24. Tiffany & Co.(ティファニー)

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メールマーケティングは「A+B=C」のような数式的なものではなく、感覚的&アート要素の強いフィールドです。

その最適な例がジュエリーブランドの代表格ともいえるTiffany & Co.のこちらのメール。アマチュアが作成できるレベルではありません。

商品、コンセプト、オーディエンス、バレンタインという特別シーズンと全ての要素が完璧と言っても過言でなく、紙媒体広告・看板のような完成度となっています。ジュエリー業界のメルマガならビジュアルで魅せるレイアウトが最も効果的であることが再認識できるメールです。

25. The New York Times(ニューヨークタイムズ)

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ターゲット層について深い理解のあるブランドならではのメールがこちら。

世界一有名といっても過言ではない新聞社、New York Timesのメルマガ購読者には、「読み物大好き!」という共通点があることは容易に想像できます。

その共通点を最大限に活用し、メールコンテンツ自体を「読み物」にしたこちらのメール。画像やリンクは最小限に抑え、メール内で完結できる価値を提供しています。もちろんサイトへの明らかな誘導がない分、売上に直結しないなど難点はありますが、New York Timesならではのメールでオーディエンスとの関係性作りには非常に効果的なことは一目瞭然です。

26. Mejuri(メジュリ)

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コピーのミニマリズム、シンプルさについての例はいくつか既にご紹介しましたが、こちらのメールはビジュアル・デザインのシンプルさを追求した良い例です。

ジュエリーブランドであるMejuriが、あえて凝った写真やきらびやかな商品画像の使用を控えています。まるで友人からのメッセージのようなメールで、ブランドの個性がとてもはっきりと感じ取れます。

27. Care/of(ケア・オブ)

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ビタミンやサプリ販売などのウェルネス事業を行うCare/ofのこちらのメールは、特定の商品にフォーカスし、有益な情報を提供しながら宣伝を行いたい場合にぜひお手本にしてほしい例です。

一見するとキノコの効能について情報提供を目的としたメールのようですが、最終的にはコンテンツに記載された効能が便利に得られる商品を宣伝しています。

商品の紹介をするころには、読者はすでにどんな効果が得られるのかを理解しているため、高いコンバージョンが期待できるのではないでしょうか。

28. Carnival(カーニバル)

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こちらのメールはメールマーケティングにおいて定番中の定番と言える手法を使用しています。

画像・レイアウトに隙間ギャップを設けることで、読者は思わず次のコンテンツを見つけるまで下にスクロールし続けたくなります。このメールではどんどん海の底へと下がっていき、「保証金の安いクルーズ」で読者の心を「釣る」ことに成功しています。

全く同じレイアウトを真似するのはお勧めできませんが、読者のエンゲージメントを誘うレイアウト、コピーとその配置やフォーマット設定の工夫で、見た目も楽しめるメールを作成することが可能です。

29. Four Seasons(フォー・シーズンズ)

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パーソナライズ化の効果を軽視してはいけません。

名前、誕生日、お勧めアイテム等のパーソナライズ化は即座に読者の目に留まるため、メールコンテンツへの興味や読んだ後の印象に大きく影響します。

Four Seasonsは必ず読者の名前を宛名として使用しており、受信者は「自分宛」のメールとして認識するため、エンゲージメント向上に直結していると思われます。

30. J. Crew(J・クルー)

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広告業界では、サプライズ要素が功を奏するケースがあります。

アパレル会社の J.Crew は、普段はスタンダードに新作商品等の画像をメインとしたメルマガ配信を行っていますが、このメールでは方向転換をし、テイストの異なるアプローチをとっています。

アパレルと食パンに何の関係性があるのか?と思われるかもしれませんが、全く関係性がないからこそ面白く印象に残るというのはとても興味深いところです。

メールマーケティング成功のカギ

今回たくさんの例をご紹介しましたが、これをやっとけば間違いなしという「鉄板」アプローチは一つもなく、業界やブランド個性、ターゲット層などそれぞれユニークな条件下において効果的なメールを作成するのがプロのマーケターの仕事です。
オプトインやリスト管理など基本のベストプラクティスで基盤づくりが出来たら、ぜひここでご紹介したメールを参考に作成してみてはいかがでしょうか。

著者

Brad Smith(ブラッド・スミス)

コンテンツ制作会社Codeless設立者&Wordable.ioのCEO。New York Times、Business Insider、The Next Web他多数のサイトにおいてコンテンツ提供を行う。

 

 

 

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