本記事はBenchmark本社のブログ記事 “Why Does Email Design Define the Success of Your Campaign?” を翻訳したものです。

著者(略歴)
Kevin George
急成長中のカスタムメールデザイン&コーディング会社の1つ、Email Uplers社のマーケティングマネジャーを務める。メールの自動化、キャンペーン管理、データ統合・移行サービスの提供に加え、プロフェッショナルなメールテンプレートの作成、PSDからHTMメールへの変換、無料のレスポンシブHTMLメールテンプレートを専門とする。ガジェット、バイク、ジャズが好きで、メールマーケティングをこよなく愛し、ブログでメールマーケティングのベストプラクティスに関する見識や考えを共有することが何よりも楽しみ。

 

人間は視覚的な生き物で、文章よりビジュアルで表現された方が情報が入りやすく、より良い反応を示しやすくなります。優れたコンテンツはもちろん重要ですが、デザインが平凡だと、期待していた効果の半分も残すことができません。

メールマーケティングの分野でも同じことが言えます。メールの件名や本文、CTA(行動喚起)の文言にいくら時間をかけても、デザインが良くなければ、期待通りの結果は得られないでしょう。

メールキャンペーンの成功の鍵を握るのは、言うまでもなくデザインなのです。本記事では、メルマガデザイン作成のポイントを事例とともにご紹介します。

メルマガデザインを成功させるための3つのポイント

1. 画像を入れて視覚的に訴求する

人は文章よりビジュアルの方が6万倍も速く情報を処理でき、記憶に残りやすいとされています。メールも同様に、テキストより視覚的要素を含んだ方が具体的なイメージを伝えることができ、その結果、エンゲージメントを高めることにつながります。

例えば、メールのファーストビューに特徴的で大きいサイズの画像を挿入するだけで、読者の想像力をかき立てることができます。また、デザインによって視覚的な階層を作ることができ、読者が求めている情報を見つけやすくなります。

以下は、画像をうまく利用して視覚的に訴えているメール事例です。メールのトップに表示された大きくインパクトのある画像が特徴的です。


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2. レスポンシブ対応のデザインにする

2018年末の時点で、モバイルユーザーの総数は22億人に達し、今後もこの数は増えると予想されています。そのため、メールデザインは視覚的に美しいだけでなく、レスポンシブ対応にしなければなりません。メールキャンペーン効果を最大限にするには、どんな端末でも正常に表示されるようにする必要があります。レスポンシブなメルマガデザインは、より優れたインタラクションやエンゲージメントを読者に促すことができ、その過程でコンバージョン率アップに導くことができます。

Benchmark Emailで作成したメールは、スマホやタブレットなどメールが表示されるデバイスに応じて自動的に最適な表示がされます。

3. パフォーマンス評価指標を追跡し、改善に役立てる

メールキャンペーンの最適化や改善には、パフォーマンス評価指標の追跡が欠かせません。主な評価指標としては、開封率、リスト増加、コンバージョン、クリック数、メールの共有や転送、購読者のエンゲージメントなどがあります。

このようなメールに対する購読者の反応が分からなければ、必要な修正や改善作業を行うことはできません。メール配信システムを使用せずテキストのメールを配信すると、開封率などの重要な指標を追跡できず、キャンペーンの成果を把握することができません。一方、メール配信システムでHTMLメールを送ることで重要な指標をキャンペーンに組み込むことができ、それを基に微調整を行うことができます。

ただし、メールの指標を設定する前に、まずキャンペーン全体の目標を設定する必要があります。そうすることで、メールの指標と目標を一致させることができ、確実に目標を達成することができるようになります。

関連記事:開封率?クリック率?メルマガ効果測定で大切な指標とは

メルマガデザインで気をつけたいこと

デザインはとても主観的な分野です。ある人がそのデザインに良い反応を示しても、他の人には全く響かないことがあります。とはいえ、すべての人に当てはまる標準的手法がありますので、こちらでご紹介します。デザインを作成する上でご参考にしてください。

1. ロゴをトップに配置する

顧客にとって、ロゴは企業のアイデンティティと同義語です。そのため、読者がメールを開いた際に誰なのかすぐ分かるように、ロゴはトップに配置しましょう。

以下は成功したロゴ配置のメール事例です。

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2. 高品質の画像を使用する

画像がメールの魅力を高めることは明らかですが、画像の選定に失敗すると、逆効果になってしまいます。画像は素材でも実写でも問題ありませんが、極めて高いクオリティの画像を使用してください。また、ブランドの方向性と関係のない画像は一切含めないようにしましょう。そもそも画像を使用する目的はメッセージ性を強化することなので、関連性のない画像の使用は顧客を遠ざけてしまいます。

以下は、業界トップクラスのハイクオリティな画像を挿入したメール事例です。

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3. 配色を工夫する

人は色によってさまざまな感情を抱くため、色は潜在意識に訴えるコミュニケーションに最適なツールです。ブランドに最適な配色を選ぶことで、メールキャンペーンを成功に導くことができます。すでに企業に確立したブランドブック(ブランドの理念、価値やコンセプトを社内で共有するための冊子)がある場合は、それに沿ってメールを作成することをお勧めします。配色には、モノクロやパステルカラー、ムーディーな色合いなど沢山の選択肢がありますので慎重に選びましょう。また、視覚的に違和感がないようにしましょう。

以下は、視覚的調和が保たれたメールの事例です。


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4. フォントの種類を統一する

メールにメインフォントとサブフォントがそれぞれ1種類ずつあっても構いませんが、それ以上になるとデザインの妨げになります。一貫性のあるタイポグラフィは読者の目に優しく、メール全体の美的感覚を高めます。

統一したフォントを使用したメールは以下の通りです。


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まとめ

メールマーケティングの成功を左右するメルマガデザインを作成する上で、欠かせないポイントをご紹介してきました。しかし、デザインのトレンドは絶えず変化しているため、常に最新情報を入手していくようにしましょう。

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