こんにちは。ライターの遠藤です。

メールマガジンを配信していると、送ったメールマガジンがどれだけ読まれているのかは気になりますよね。
HTMLメールを使っていれば「開封率(どれだけメールが開封されたのか)」がわかるので、開封率をメール施策の効果検証指標の1つにしている会社も多いと思います。

誰もがメルマガの開封率は改善させたい

メールマガジン担当者の多くは「開封率」を改善させたいと考えているでしょう。どれだけ多くの人にメールマガジンを送ったとしても、そのメールマガジンを開いて読んでいる人が少ないのでは意味がありません。

ちなみに、アメリカのデータではありますが「メルマガ平均開封率レポート【2019年度版】」を見てみると、開封率が20%前後というのが一般的なようです。

つまり100人にメールマガジンを送っても、20人前後にしか開封されていないということになります。もっと多くの人に、自社のメールマガジンを開封して読んでもらいたいですよね。

なぜメールマガジンの開封率が低いのか?

なぜメールマガジンの開封率が低いのか?

なぜメールマガジンの開封率が低いのか、その原因はなんでしょうか。

開封率が下がる原因は、いろいろ考えられますので、影響の大きいものをピックアップしてみます。

原因1:メールマガジンが届いていない

そもそもメールマガジンが配信先に届いていなければ、開封のしようがありません。

メールマガジンが届かない原因もいくつか想定できますが、1つは配信エラー(ハードエラー、ソフトエラー)があります。

宛先のメールアドレスが間違っていたり、システムエラーが発生しているなどの理由でメールアドレスが正しく届けられません。

参考:
・メルマガの到達率を高く維持するための正しい運用方法
・メール配信が失敗した時のエラーコード一覧!エラー内容を把握して配信リストの質を高めよう

他には、メールマガジンが「迷惑メール」になっている場合です。

メールマガジンが迷惑メールに分類されてしまうと、配信先にメールアドレスが届いていることが、正しく表示(または通知)されません(迷惑メールフォルダーに入っているため、受信したことに気づかない)。

迷惑メールになる原因もいくつかありますが、メールマガジン配信側で対応できることは沢山ありますので、運任せにせずに、できることはしっかりやっておきましょう。

参考:自社メルマガが迷惑メールに?!解決策はこれ!

原因2:購読者の興味関心と合っていない

メールマガジンが正しく配信先に届いたとしても、購読者が興味関心を持てなければ、メールマガジンを読もうとは思わないでしょう。

例えば、DIYでオシャレな部屋を作りたいと思ってメールマガジンを購読している人に、オフィス用品の紹介をしても興味関心は持たれないですよね(どう紹介するかにもよりますが)。

興味関心を持ってもらうためにはメールマガジンのタイトルも大事ですが、これまでに受け取ったメールマガジンに対する印象(購読者が求めている内容とは違ったなど)も、届いたメールマガジンを開封して読むかどうかに影響しています。

メールマガジンの登録の際にどう行ったメールマガジンが今後届けられるのか、と行ったことがわかる様にすることで、配信側と購読者の認識のズレを減らすことができますね。

開封率を上げるために大事な3つのポイント

開封率を上げるために大事な3つのポイント

自分のメールマガジンやクライアント先でメールマガジン配信をしている私が、これまでの経験から開封率を上げるのに大事だと考えていること3つを紹介します。

私が運営している「WEBマスターの手帳」では、以前は平均13%ぐらいだった開封率が、今では平均30%(良いときで40%台)と3倍近くになっています。

ポイント1:メールタイトルには命をかける

いまさら、改めて言われなくてもおわかりかもしれませんが、メールマガジンのタイトルは本当に重要です。タイトルで興味関心を持てなければ、メールマガジンを開封してくれることはありません。

Webコンテンツ(オウンドメディアの記事など)と同じです。重要なことは先に書く、数字を入れる、メールマガジンの内容がわかるなど、徹底的に考え抜いて、作り込みましょう。

参考:Webライターなら知っておくべき「読まれる」記事タイトルの付け方7選 | 【Webライター・編集者】最初の一歩

関連記事:開封率が上がる件名とは?『ザ・コピーライティング』から学ぶ見出し作成ルール

そしてメールマーケティング初心者の方は特に見落としがちなのが「差出人名(=送信元名)」です。

以下のGmailの受信箱の表示を見るとわかる通り、一番左側に差出人名が表示されています。つまり、メールを開封する前に最初に受信者が目にするのがこの差出人名なのです。

(Gmailでの表示は左から順に、差出人名、メールタイトル、メール内容となっています)

購読者にとって馴染みのある差出人名や面識のある人からのメールだと、躊躇なくメールを開封しますよね。

ですが、そうでない上に、興味関心が合わないと回付してもらえる可能性はグッと下がってしまいます。会社のメールマガジンでも担当者名やキャッチーなものなど、テストして見るのもいいかもしれません。

ポイント2:メールマガジンが届くのを楽しみにしてもらえるようにする

あなたが、これまでに受け取ったメールマガジンで、読んでみたけど「面白くなかった」「役に立たなかった」と感じた経験はありませんか?そのような体験の後、もし同じ配信者から、またメールマガジンが届いたら読みたいと思いますか?

どれだけタイトルが良かったとしても、メールマガジンの内容に魅力がなければ、届いたメールマガジンを開封してくれる人も減っていきます。

クライアント先での話ですが、メールマガジン購読をしている方から「毎月メールマガジンが届くのを楽しみにしているのに、最近届かない!」という、お怒りの問い合わせがありました。(原因は、その方が、ご自身の使っているメールアドレスを別のものに変えていたからでした)

メールマガジンを作っている側として、申し訳ないと反省しつつも、嬉しい出来事でした。

メールマガジンを購読している人が、届くのを楽しみにしているメールマガジンを作る。当たり前なことを、ちゃんとやっていきましょう。

ポイント3:とにかく試して確認をする

そして、最後は「とにかく試してみる」です。自社のメールマガジンを購読している人にとって、どんなタイトルが有効なのか、どんな内容を求めているのか、いつ配信するのがいいのか。

Benchmark Emailには「A/Bテスト機能」があります。タイトルを変えて、どちらが開封率が高いのか試してみる。朝に送るのがいいのか、昼に送るのがいいのか試してみる。曜日はいつ送ると開封率が高いのか試してみる。

他社にとっての正解をコピペするのではなく、他社を参考にしつつ、御社にとっての正解はなにかを探してください。

参考:【実例多数】夜は深ければ深いほどいい!?A/Bテストをして分かったHTMLメール活用方法:株式会社tab様

開封率はHTMLメールでしか計測できない

最後に念のため。冒頭にも書きましたが、メールマガジンの開封率を計測するには「HTMLメール」を使う必要があります。

メール開封は1px × 1pxの画像が画面に表示されることによって記録されています。またメール内のURLをクリックし、リンクトラッキングで記録する方法もあります。

また、実際はメールマガジンが開封しているんだけど、それを計測できない場合があります。

  • HTML形式メールの画像がブロックされている場合
  • ファイアウォールや迷惑メールフィルターによって画像が無効になっている場合
  • テキスト形式でメールを受信している場合(ウェブ上でメールを閲覧するリンクをクリックした場合は別)。テキスト形式のみのメールでは画像が無効になっており、トラッキングすることができません

詳しくは「メールを開封してもレポートに反映されないコンタクトがいるのはなぜ?」をご参照ください。