こんにちは。遠藤です。Benchmark Emailを利用しているユーザーの方に、お話を伺うインタビューシリーズ。今回お話を伺ったのは、ランナー向けのアプリやストア事業を展開されている株式会社ラントリップの木幡様です。

株式会社ラントリップのメール施策概要

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メール配信を行っているサービス:
・ランナー向けSNSアプリ「Runtrip」
・ECサイト「Runtrip Store」
・オンラインメディア「Runtrip Channel / Magazine」
・ オンラインランニングイベント

対象:
Runtrip(アプリ)会員、ストア利用者、イベント参加者

主な配信コンテンツと頻度:
メール1)ランナー向けのニュース (1回/週、木曜日)
メール2)ストア情報(1回/週、土曜日)
メール3)イベント情報(毎月開催のイベント前後)

担当組織:
メールマガジンの担当者1人
原稿作成者(各部門から1名ずつ)

 

ランナー向けのアプリやメディア、ストア事業を展開している株式会社ラントリップ

株式会社ラントリップは、代表が元箱根駅伝ランナーで、競技を離れたのちに再び市民ランナーの方々と走ったときにすごく楽しかったということで、「もっと自由に、楽しく走れる世界へ」という理念で事業を行っています。

自由にいろんな方が走っていけるように「ロケーションが大事だよね」ということで、ランナー自身がお気に入りのコースを投稿できるサービスからはじまりました。現在は、コースの投稿だけではなく、コミュニティ機能なども組み込まれたSNSアプリ事業となっています。

他にはメディア事業と、ストアでTシャツやランニングアイテムを販売したり、ランナー・ウォーカー向けに、定期的にオンラインランニングイベントを開催しております。

━どういった目的でメールマガジンを使われていらっしゃるのでしょうか

一番の目的はRuntripを使っている方が数多くいらっしゃる中で、ユーザーの方と直接のコミュニケーションを取ることです。スタッフのメンバーが日々こういうことを考えて事業に向き合っているとか、今、各サービスでどういうことをしているといったことを伝えています。

例えば、メディアチームだと、YouTubeチャンネル「Runtrip Channel」とWebメディア「Runtrip Magazine」という二つの媒体があるので、どういう動画や記事があるのかを届けたり、ストアであれば、どういう商品が出ているのかを届ける。そういった直接のコミュニケーション、発信をしていくというところが、目的です。

例えば、SNSで発信する場合、不特定多数でどれくらいリーチするか分からないという部分があります。それに比べて、メールマガジンは週1で配信しているRuntrip Newsの配信数が、約8万あります。こちらからの発信で約8万人にリーチできるところが、メールマガジンを利用している理由です。

 

ユーザー層とリスト取得方法

メールマガジンの配信先は、アプリをダウンロードされた方ですか?

Runtrip Newsは、基本的には会員登録された方へ週1で配信をしています。Runtrip Storeの配信は、Runtrip Storeで購入された方や、希望された方が購読されています。ニュースの配信とストアの配信はリストは別になっています。

年齢層や男女比は、どうなっているのでしょうか?

30代から40代の方が多いです。そもそもランニングをはじめる方はボリュームゾーンとしてこの年齢層が多く、ユーザー層としても元々走り続けていた人よりも、大人になってからランニングにチャレンジしている方が多いんです。

会員情報と配信リストの管理はどうされていますか?

Runtripへ会員登録をしている方のリストをCSVで吐き出して、Benchmark Emailでリストを作成しています。

 

配信コンテンツ

━メールマガジンは、どんなものを配信されていますか?

毎週配信しているのは、事業全体のニュースを発信するRuntrip NewsとRuntrip Storeの情報です。他には月1で開催しているオンラインイベントがあり、参加者向けのメールも配信しています。

メール1:ランナー向けのニュース

配信頻度:毎週木曜日
内容:新着記事・動画、新商品の紹介

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Runtrip Newsでは、その週に公開された動画・記事や新商品の紹介をコンテンツにしています。過去の記事でも、8月だったら暑いので「熱中症対策」というように、Tipsになりそうな記事を載せることもしています。

━メディアの記事自体はどれくらいの頻度で公開されていますか? 

動画と記事は、週に4本〜5本くらいは、どちらも公開しています。Runtrip Channelをはじめる前は、Runtrip Magazine単体でやっていました。現在は、Runtrip Channelで配信した動画の内容をテキスト化した記事を中心に掲載しています。

━メールマガジンの情報量は、どれくらいになるのでしょうか?

情報量は、かなり多いと思っています。4つの事業、それぞれから情報があります。動画は、コンテンツ数がそもそも多いので、2つ出しています。それにプラスして、Runtrip Storeの新商品情報や、Runtripアプリのおすすめコースの情報や、スタッフのコラムなどを載せています。

1つのメールマガジンに載せるのは、メディアからは2つ。他は、各事業1つずつ載せるという形にしています。

メール2:ストア情報

配信頻度:毎週土曜日
内容:新着記事・動画、新商品の紹介

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メール3:イベント情報

配信頻度:毎月開催するイベントの前後
内容:イベントのリマインドとおすすめ情報

メール事例

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ランナーとウォーカー向けに毎月開催しているオンラインイベント「VRWC(Vitality Run&Walk Challenge)」があるときは、参加者に対してリマインドを、おすすめ情報と合わせて送っています。

 

運用と設計について

各事業にコンテンツを作ってもらい、それをまとめる形で1つのメールマガジンを作っている

━メールマガジンを担当されているのはお1人ですか? 

元々は弊社の冨田が担当していました。私が正社員になる前に、大学生のときにインターン生として関わっていて、そのときに文章を書くのが好きということもあったので、ちょっとやってみないかという感じでメールマガジンを担当するようになりました。

木幡様

株式会社ラントリップ 木幡様

運用体制は、各事業の担当が原稿自体はつくるという形にしています。それを私が取りまとめて、富田が最終確認をして、配信するという流れになっています。メールマガジン全体の担当としては1人で、各事業の担当者がいるので、5人のチームでメールマガジンを作っている感じですね。

全体的なメールマガジンは、2日で作っています。木曜日に配信のメールマガジンでは水曜日までに締め切りという形にして、各担当者に原稿をつくってもらい、木曜日に私がチェックして、夕方配信するという流れにしています。

━各事業ごとにメールに載せる文章量は決まっていますか? 

厳密に決めていません。メールマガジンを配信しはじめてから、ほぼ同じメンバーでやっているので、毎週、文章量もよほど多くならない限りは一緒です。各担当者がメールマガジンの形をわかっているので「これくらいの文章量だよね」と考えてくれています。

 

書き手の個性を大事にして、スタッフの顔が見えるメールマガジンづくりを意識している

各事業から上がってきたとき、テンションや文章のノリが違うと思うのですが、そこはどう調整をされていますか?

基本的には、大幅に編集することはありません。テンションが違ってもいいよねという感じでやっており、明るいテンションで書く人もいれば、落ち着いた感じの人もいます。

ストアはアパレル、メディアは動画と、サービスによって扱っているものが違っていて、それに合わせて見せ方も変わってくるので、統一はあえてしていません。メールマガジンに載せている各事業の枠にもよりますが、自分たちの名前を出している部分もあるので、どちらかというと自然体で書くようにしています。

メールマガジンを配信している目的として、サービスだけでは見えないスタッフの素顔や一人一人の性格を出すことで、親近感を持ってもらうことを意識しています。

例えば、メールマガジンの最初に自分の名前を入れていますが、これは元々インターン生としてメルマガを担当していた頃に、周りの社員からマサトと呼ばれていたんです。

メール

その後、正社員になったのでメルマガの挨拶も苗字の「コハタ」に変えようかと思ったんですが、読者の皆様にも「マサト」の名前が親しまれているのでそのままにしています。実際にイベントでランナーの方と会ったときに「メルマガを書いていますよね」と声をかけていただくこともあるんですよ。

親近感を持ってもらうのは、メールマガジン配信の成果、実感しているところですか?

そうですね。そこが一番大きいんじゃないかと思います。もちろん、開封数や、クリック率は、参考程度には追いかけています。メディアやアプリ、ストアとしても、メールマガジンから流入してくれたほうが嬉しいです。

ただ、それ以上に、直接お会いした人に認識してもらえていることのほうが、よりファンになってもらえているなと、実感しているところでもありますね。

Benchmark Emailを導入して良い変化はありましたか?

1年くらい前までは他社のサービスを使ってRuntrip Newsを配信していました。以前利用していたサービスでは日本語が正しく表示されないことがあった為、Benchmark Emailに変えたことで、それがなくなったのは良かったですね。

あとは、配信停止が自動で管理できるリスト機能が便利だと感じています。配信購読停止の連絡が来るたび手作業で更新しなくてはいけなかったのですが、Benchmark Emailに変えて、その手間がなくなったのが、けっこう大きかったです。

 

まとめ

株式会社ラントリップのメールマガジン運用で印象的だったのは、ユーザーと直接、コミュニケーションを取って「ユーザーに親近感を持ってもらう」ということにフォーカスをされている点です。

ユーザーにスタッフを知ってもらい、ユーザーに身近な存在を目指す。そのために、1つのメールマガジンであっても、あえて文章の書き方や温度感を統一せずに、書き手の個性を大事にする。

どうしても、メールマガジンからの流入数やCVを追ってしまいがちですが、メールという1対1のコミュニケーションができるツールだからこそ、人対人に活かす取り組みは参考になりました。

また、メールマガジンの作り方も、1つのメールマガジンで、各事業それぞれに掲載をする内容を作ってもらい、それをまとめるという方法は、社内の理解と協力があってこそ。それだけ会社としてメールマガジンを大事にして取り組まれているのでしょう。

 

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